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本部・啓発普及部の石原です。
4月29日、岩手県釜石市で「森のつみ木広場」を開催してきました。岩手県沿岸広域振興局・保険福祉環境部が主催した今回の行事は、震災で片親家庭になってしまった親子が対象。被災地域でのつみ木の活動ではずっとお世話になっているNPO法人ピースウィンズ・ジャパンさんからのご紹介で、同局が開始する災害遺児家庭への支援事業のキックオフイベントとしてご招待いただきました。
 「雰囲気が違う」。つみ木を開始して、真っ先にそう感じました。親御さんたちの疲れた表情。落ち着きがなかったり、極端に甘えたがる子、破壊行為をくりかえす子の様子。もちろん、もともとの性格や家族との関係によるものかもしれません。でも、参加者の方を見ていると、震災直後、避難所で実施したつみ木の空気を思いだしました。たくさん我慢したり、寂しかったり、どこか不安だったり。震災直後にもみんなが抱えていたであろうそんな気持ちを、まだまだ抱えているのかもしれないと胸が痛くなりました。そして、「思いっきり楽しんでもらいたい!」と、気持ちが引き締まったのでした。
 オイスカのスタッフ、支援に来てくださったオルビス(株)の方、以前、つみ木のインストラクター養成講座を受講した岩手県立大の教授と生徒さんなど、会場のスタッフでなるべく一人一人に寄り添って、一緒に遊び、コミュニケーションを図れるよう努めました。すると…少しずつ、少しずつ、みんなの表情が明るく、柔らかくなっていきます。会場には笑い声が多くなっていきました。

支援してくれたオルビス(株)の方と一緒に遊ぶ子どもたち。すっかり打ち解けて、笑顔いっぱいで楽しんでいました

参加後のアンケートからは「子どもたちが皆、元気で明るくて安心した」、「楽しかった。家にいると向かいあって遊ぶのが少ないのが本当のところ」など、つみ木を楽しみ、少しだけ心ほぐれる時間を過ごしていただけたことがうかがえました。
 担当者の方の話によると、災害遺児家庭の方は、他の幸せそうな家族を見ると「何故うちは…」という深い喪失感を持つため、ひきこもりがちになっている方も多いとのこと。      
アンケートには、引き続き家庭同士の交流会に参加したい。という声もあり、つみ木でつながったみなさんが今後も一緒に楽しい時間を過ごす中で、心を開放し、元気になればと強く思いました。つみ木の時の笑顔が、思い出が、少しでもみんなの力になりますように…。