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スタッフブログ

海岸林担当の吉田です。
 
社会人1年目のこと。関西研修センターが即刻始めた緊急支援活動の
後方支援として、資金獲得、物資供給、関西以外からのボランティア派遣などの
阪神大震災の復興支援に直接関わりました。
「オイスカは災害支援の素人。4ヵ月以内で一切終了」と言い切って始めました。
 
それから14年後の東日本大震災。再び国内の大災害に関わるとは思いませんでした。
プロジェクト立ち上げのくだりは、海岸林再生プロジェクトのHPなどに
書いているので割愛しますが、
直感的で、猛烈に沸き上がった闘志は、片時も忘れません。
 
去年、社会人最初の後輩で、タイ駐在代表の春日智実さんの一押しもあって、
「10年のプロジェクトが終わるまでは海外には行かない」と何度も言っていた計画を、
2年半前倒ししてタイ北部と南部、今年はフィリピン北ルソンをじっくり出張しました。
 
オイスカタイの同僚。外洋アンダマン海に面したマングローブ造林計画地、インド洋津波が再度来れば死者多数が確実の村にて(2018年12月)

オイスカタイの同僚。外洋アンダマン海に面したマングローブ造林計画地、インド洋津波が再度来れば死者多数が確実の村にて
(2018年12月)

オイスカフィリピンの「子供の森」計画コーディネーター。1993年から540ha造林したヌエバビスカヤ州キラン村(水無村の意味)にて。この翌日からの山火事で120haに延焼(2019年3月)

オイスカフィリピンの「子供の森」計画コーディネーター。1993年から540ha造林したヌエバビスカヤ州キラン村(水無村の意味)にて。この翌日からの山火事で120haに延焼(2019年3月)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
令和を迎えたいま、東日本大震災と同等の闘志と動機を自覚しています。
海岸林は、2021年から第2次10ヵ年計画として続きますが、
色々な人の意見を聞きながら、今後オイスカに期待されること、
オイスカだからできること、端的に言うとポスト海岸林を考えてきました。

この8年、災害復旧の厳しさや、強い風、吹き付ける塩、多すぎる水、少なすぎる水と接し、
世界の気候の変化、国内外のさまざまな災害も自分事になりました。
ですが、思いとは裏腹に、これまでの経験では未熟。
伊能忠敬は50歳から日本地図への道を歩みました。

令和を迎えたいま、私も今年50歳ながら一から勉強したい。
内外の仲間とチームで頑張りたいと思っています。
後々の記録と、多くの支援者・ボランティアへの情報公開・報告義務遂行のために
はじめた海岸林HPブログは、チーム力でもうすぐ2,000回ですが、これから取り組む
国内外のECO-DRRについても、備忘録を兼ねて、時折書いてゆこうと思います。
私は、誰かの支援のおかげで出張もできるし、仕事もさせてもらえると思っています。
 
 
*ECO-DRRとは「(森林など)生態系を活用した防災・減災」
 
 

 

 
海岸林担当の吉田です。

去年中盤から、海外に関わることになりました。
ECO-DRRとは「(森林など)生態系を活用した防災・減災」。
フィリピン・アブラ州出張で、このECO-DRRと近年の台風の威力について考えされられました。
また、1990年代と変わらず、希望する家庭の子どもたちにマンゴなどの苗を自宅で育ててもらい、
実ができたら、ドライマンゴ用に買い取って、代金を奨学金にしてもらう様子も見聞。
大人は大人で、幹線道路沿いに防風と被陰を兼ねて街路樹を植えたり、村の森を作ったりしていました。
一方で「子供の森」計画は発展はしていましたが、防風の方法論はあまり語られてない模様。
 
 
新人時分、外国人スタッフの「林業研修」で、有名な「三芳新田」(関越道「三芳PA」付近)に
同行させてもらったことがあります。屋敷と薪炭林と圃場が、見事に短冊状になっています。
似た風景は、いわゆる「武蔵野」、五日市街道沿いにも見られます。
 

五日市街道はオイスカ本部の杉並まで続きます。

 
私にとって屋敷林と言うと、なんと言っても宮城の「居久根」ですが、
13歳ながら筋力があるチビ犬の散歩を兼ねて、3時間ぐらい屋敷林巡り。
今日も、秩父山地から吹き降ろす北西の冷たい風から家を守っていました。
相変わらず圧倒される五日市街道のケヤキ。計測すると26mというものもありました。
切り倒されたばかりの杉の樹齢は80年以上。これらは建築材として将来に期待しただろう。
その下に多くの常緑低木や竹など。
 

屋根の高さと生垣がマッチ。石積みと盛土の理由はわからないが、高さを稼ぎ、根張りに必要な地盤も十分。

 
畑でおじいさんに聞いたら「堆肥は屋敷林の落ち葉を十分利用している」(当然)
「屋敷林は手入れも必要だけど、家の痛みも遅くなる」
せっかく作った良い土が飛んで無くなり、道路も埋めて迷惑かけぬよう、
茶やツツジなどの低木を使った「畑の生垣」で止めていました。
「かなりイイでしょ」「昔からの知恵」とおじいさん得意気。
 

木々の南側に自宅、そして圃場が続きます

手前左が畑の生垣。このあたりではよく見られます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大きい造林も大事ですが、身近で、誰にでもできて、実益にも直結することも大事。
「子供の森」計画の支援校を起点に、屋敷林、村を守る「輪中」的防風林もアリ。
樹種選定や、植え方指導はもちろん、集落デザインを描くことが重要です。
防風対策は「複層林」に仕立てたい。