2012年2月14日

シルクのショール

  • 本部スタッフ
  • ショールの厚さや色、質感はさまざま。明るい色が多いですが、桑の実などで染めた優しい色合いのものもあります。

    本部・啓発普及部部長の萬代です。
    これは、フィリピンの「ネグロス養蚕普及プロジェクト」で生産したシルクのショール、繭で作ったコサージュです。 このプロジェクトは、山間部に住む零細農民の生活向上をめざして取り組んでいるもので、もともとサトウキビ農園で労働者として働き、貧困にあえいでいた彼らが自分たちで桑を育て、蚕を育て自立できるようにと約15年にわたり、指導を行ってきたものです。
    日本からの専門家の派遣、製糸機械の輸出、あるいは現地からの研修生の受け入れなど多くの方のご協力でプロジェクトを進めてきました。 
    最近では良質の繭ができるようになり、このような製品も作れるようになりました。
    これらの製品づくりを担うのは地域の女性たちです。製品を販売して得た収入で子どもを学校に通わせることができるようになったといった報告はもちろんですが、何よりも彼女たち自身が、「家計を支える役割を担えるようになった」と誇りを持てるようになったことがうれしいことです。
    ネグロスの農民の自立や生活改善につながるこのシルク製品を、より多くの人たちに知っていただき、手にしていただけるよう、製品の開発と販路開拓に向けて動き出しています。

     

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