本部・広報室の林です。
日頃ご支援いただいている企業の担当者の皆さんと共に視察ツアーに参加しました!
オイスカ会員やスタッフを含む36名と共に仙台駅からバスに乗り込み出発。
車内でも現場でも林野庁・東北森林管理局の方が、宮城の海岸林の歴史や
その復興、そしてそれにまつわるお話を聞かせてくださり、とても勉強になりました。

後ろに見えるのが荒浜小学校です

後ろに見えるのが荒浜小学校です


始めに視察をしたのは仙台市若葉区の荒浜地区の植栽地。
ここは、14の民間団体が仙台森林管理署との協約を結び、植栽しているところです。
ここで見て、感じたことに関してはまた後日ご紹介しますが、伺ったお話で印象に残ったことをひとつ。
この植栽地は荒浜小学校のすぐそばで、校舎がよく見えるところにあります。震災当日、小学生約100名が校舎の上階に逃げ、助かったそうですが、町が津波に飲みこまれていくのを目にした子どもたちの心には大きな傷跡が残ったようです。
海岸林の再生に向けた第一歩となる植栽の日、地域の人が参加する中、子どもたちの姿はほとんど見られなかったそうです。彼らにとっては、戻りたくない場所になってしまっているということが心に刺さりました。
CIMG4082また、林野庁が植栽をしているサイトでは、ちょうど補植作業が行われていました。女性たちが中心。聞いてみると宮城県の森林インストラクターの方々なのだとか。
やはり知識や技術のある方がやらなければいけないのですね。
スコップで少し掘ると水がじわ~っとしみてくるところもあるそうで、日頃聞いている「地下水位の高い所だ」という話が実感できました。
ここで植えられていたのは「コンテナ苗」でした。
来年以降始まるであろう植栽作業がイメージできました。
CIMG4085

コンテナ苗


 
オイスカと名取市海岸林再生の会の育苗場に行く前には防潮堤と海岸林造成する前の盛り土工事の現場も視察。
名取市の海岸線は約5㎞。そのすべてではありませんが、海岸線に沿って続く防潮堤と盛り土の間を車で走り、「あ~ここにクロマツを植えるんだ」と気の遠くなる思いがしました。
 
 
CIMG4105育苗場に到着した途端、長靴に履きかえる人、軍手をはめる人、作業着に着替える人がいてびっくり。
草取り作業をしようというやる気に満ちたその姿に感動したのもつかの間、あまりに集中して作業が進むので、翌日の「草取りボランティア」用の草がなくなってしまうのではないかと心配になる・・・というほど皆さん熱心に作業をしてくださいました。
本当に皆さん、ありがとうございました!
夜の懇親会でも、各企業さんが取り組んでいらっしゃる復興支援活動などのお話や会社としての社会貢献に対する思いを伺い、とてもいい時間を過ごすことができました。
素敵な方たちと一緒にこの海岸林の再生に取り組めることを本当にうれしく、ありがたく感じた視察ツアーでした。
 

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