巨大な海岸林を行政に任せきりにするのではなく、
市民や企業団体と行政が協働して維持保全に努めている優れた事例は全国にあります。
私自身にとって無二の視察は、北海道えりも町の取り組みでした。
施業技術的にも、保全の在り方としても。
その際は、林野庁北海道森林管理局とえりも町役場の皆さんに大変お世話になりました。DSC_0086
町民は5,000人。植樹祭・育樹祭の参加者は1,000人。
「多すぎる~」「始めます!という前に作業を始めてしまう~」という町役場の方のコメントも頭から離れません。レベルの高さに舌を巻きました。
そういう姿に到達したいと思いました。
まだまだ先の話ですが、行政当局はもちろん、将来の担い手となる人たちとともに、
「視察」に行く機会を作りたいといつも思っています。
公募型視察ツアーも良いかもしれません。
名取市海岸林再生の会では、秋田県能代市の「風の松原」や由利本荘の植栽現場、福島県南相馬市や、宮城県亘理町・村田町などの育苗農家視察は行っておりますが、10ヵ年計画完了後の、ポスト2020を睨んだ始動の時期が来たと思っています。DSCF0420
2011年4・5月、ひたすら論文などを読み漁っていたころ、「アダプト(養子縁組)方式」と呼ばれる方法を知りました。分譲住宅のように区分けして、組織的に人海戦術を行うという
イメージです。組織体制は見事です。国・県・市の積極姿勢が際立って見えます。
唐津市役所が事務局を担っている点はまさに。
春までに、佐賀や福岡の事例を、清藤参事をはじめとする先遣視察します。
何を目指すかによって、どう戦うかの戦い方が決まると思います。
目標とする姿を、モノクロではなく、鮮やかなカラーで見据えるために勉強したいと考えています。
3日前の自分より今日の自分は成長していると思えるように、毎日を過ごそうと思います。

今日の再生の会の皆さん

2014年10月16日( カテゴリー: 現場レポート )

移動された2年生コンテナ苗

移動された2年生コンテナ苗


10月10日、来年春植栽する2年生クロマツのコンテナ苗を通風等のため
移動作業と除草の労務に、再生の会は6人が9時前に出勤。
「お、吉田君がいるということは、またなんかある」
「すみません。あとで新聞社さんがお見えです」
「ほれ!やっぱり」
美田園駅のしばらく西に「Hotto Motto」がオープンしたので初注文。
「野菜作っているのに、普段は野菜ハッパ(=ちっとも)食わねーんだぁ」と全員野菜炒め弁当。
私は皆を置いて仙台空港鉄道㈱を訪問。近況報告と新しいチラシ設置をご依頼。
夕方、駅に行ったらもう既に設置頂いていました。ありがとうございます。
露地蒔き苗よりも、さらにマメな除草が肝要

露地蒔き苗よりも、さらにマメな除草が肝要


野菜炒めのお昼、「今度ここで芋煮やらない?」と班長の奥さん。
1年間ボランティアの皆さんありがとう。という意味で。実現するかな?
昼寝もせず、大声でよくしゃべる。隣の部屋で寝てても聞こえる。
弁当の味付けがしょっぱかったらしい。
午後、記者さんを駅に迎えに行く。海からの距離感や津波到達位置、駅周辺の人口増加や
災害公営住宅建設の模様、居住禁止区域、除塩後の農業再開状況などお話ししながら
第1育苗場へ。佐々木統括の説明や、除草の様子を取材。
コンテナ移動作業は昼過ぎまでで完了。
そして全員で植栽現場へ。
月に1・2回は各自で見に行っている模様。
記者さんと佐々木統括を植栽現場に残して、クロマツよりも防潮堤の上に行ってしまう(笑)
「海を見に来ることってありますか?」
「ない!」(植栽現場にはちょくちょく来ても、一人で防潮堤には登らない)
「今度ハゼ釣り行こ!」(ハゼのいない大海原を見ながら)
でも、海も見に来たし、貞山堀で釣り糸を垂れる気持ちになってきたのかな。
 
農家の皆さんと防潮堤に行くのは初めて。ちょっとした感慨

農家の皆さんと防潮堤に行くのは初めて。ちょっとした感慨


 
本命の植栽現場に来て、「(苗が)太くなった!」(やっぱり苗の高さよりも太さを気にする)規格外の苗高60cmで納入されてしまった購入した大苗の枯損の様子を見て、「この前まで生きていたのに、やっぱり水捌けが悪いんだっちゃ~。
18日の土曜日、ボランティア~、ニセアカシア(の刈り取り)と、排水用の溝切りどうだべスかぁ~?。俺も行ぐからさぁ~」
「ほんじゃ、ど~もね~!」
17時、台風への備えを皆で確認して、今日も笑顔で解散!

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