サイレンに思う

2015年2月22日( カテゴリー: 現場レポート )

150124-25 (359)ある日のこと。
仙台市の荒浜地区の植栽現場を視察しているとサイレンが聞こえてきました。
時計を見るとお昼の12時。
私が育った田舎では、お昼や夕方にサイレンが鳴って時間を知らせてくれますから、その時も12時のサイレンだと思いました・・・・・・が、鳴り終ったすぐその後にこれは津波を知らせる緊急放送のテストだとのアナウンスがありました。
聞こえてきたのは背後に見える小学校(の近く?)にあるスピーカーから。
常にテストをしているのか、たまたまその日がテストの日だったのかは分かりませんが、大事なことだと思いました。
ただ、震災当日もアナウンスはあったと聞きます。それでも逃げなかった人、逃げ遅れた人が多かったのは「大津波なんて来るわけがない」という思い込みがあったからだと地元の人たちは言います。
一千年に一度の大津波。次の津波は、今回の震災を記憶にとどめる人がこの世から
いなくなって何百年もたってから襲ってくるのかもしれません。
その時、遠い未来の人たちはアナウンスに従ってちゃんと逃げてくれるでしょうか。
もしかしたら、想像もできないほどの発展を遂げた未来の住人達は、津波がきても
びくともしない頑強な建物に住んでいて、津波なんて何も案ずることはないのかもしれません。
もしそうであっても、ここにかつて大津波が来たこと、人々がそれをどう乗り越えてきたのかを
未来の人たちもみんなが心に留めておけるようきちんと伝えて、残していかなければ・・・・・・。
そんなことを考えさせられたサイレンでした。

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