震災直後の2011年4月第1週、皇居の勤労奉仕の引率を命じられ、“嫌々”行きました。
もう海岸林のプロジェクトを起案し、資料や論文読破に昼夜明け暮れていました。
「なんで俺が。。。」不承不承で、仕方なく。
4日間、4団体120人以上のご高齢の方が任に着きました。
寒くて堪えました。

宮内庁職員はプロの造園技術者が大勢いて、勤労奉仕団も指導します。
そこでの印象に残る一言。

「いくらプロでも人海戦術には勝てない」

プロにはプロにしかできない仕事があります。
しかし皇居5haは、そういう仕事だけではありません。
右も左もわからない人でも、指導者がいれば出来るボリュ-ムの仕事があります。

私が日系ブラジル3・4世の方たちと仕事したのは、
・天皇皇后両陛下の執務室前の芝生の除草
・両陛下がお田植えする水田横の、つつじの中に生えるつる草の除草 など

執務室前では、半日、芝以外の小さなクローバーなどの雑草を「抜き取り」
しかも、とても小さな雑草なのでピンセットで。
水田横ではつつじの茂みの中に、腹這いになって頭を突っ込み、つる草を「抜き取り」
「刈るのでなく、根から抜き取って」と言われました。

宮内庁職員の若い男性は、我々に一生懸命語り掛け、冗談を飛ばし、楽しませ、
「職員になってから4回木から落ちて骨折した」
「皆さんが帰ったあと数時間は、プロの仕事」などと説明。

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見事なつぼ刈り

この経験から学ばせてもらいました。

「プロにはプロにしか頼めないことを。
地元農家には地元農家ならではのことを。
ボランティアにはボランティアだからこそ出来ることを」
いつもこう思っています。

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どれがクロマツかわからない。根元から引き抜きます

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一気に全部終わりました。
次のグループが、より丁寧に雑草にダメージを与え続けます

 

6月18日~20日、のべ220人の方に現場でご尽力いただきました。
なんと、昨年と今年の海岸林植栽地約24haの「つぼ刈り」「葛刈り」をすべて終えてしまいました。

 

一番驚いたのは私です。
いつも多少煽りますが、それにしても凄いスピード。
まさか、全部終わるとは思わなかった(笑)
部分的ですが、去年は少なかった小さなつる草が大発生。
放置すれば、クロマツを締めつけ、完全に覆い、まったく光が当たらなくなります。
人海戦術で抜きにかかりました。プロも唸るボランティアの本領を発揮。
丁寧さを極めるのが、オイスカの海岸林。

 

今後もボランティアの仕事ぶりを解説し、記録として残してゆきたいと思います。

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