村井県知事の講演を拝聴して

2016年5月19日( カテゴリー: 本部発 )

5月11日、東北経済再生研究所の伊藤裕造様(東日本放送元会長)のお誘いで、
東京のプレスセンタービルでの、村井嘉浩宮城県知事のご講演を聞く機会をいただきました。
2年前に経済同友会の勉強会に混ぜていただいて以来、2度目です。
村井知事が宮城県知事でよかった。こういうトップの下で私自身が仕事できることは
とても光栄なことだと思いました。
私にとって村井知事と言えば「創造的復興」の言葉。
震災から5年が経ち、「将来をどのように語るのか」聞いてみたかった。
村井知事は、スーツの上着をバサッと机の上に脱ぎ捨て、
「私、立って説明します」と言って、心にビンビン響いてくる話が始まりました。
「創造的復興の花が咲くのはこれから」
私はこの言葉を聞きに行ったようなものでした。
最前線の我々も、心に刻んで頑張ろうと思いました。
「創造的復興により新たな日本のモデルを目指す」
プレゼンで、県の主要課題として挙げられたのは
1.仙台空港の民営化
2.広域防災拠点の整備
3.水産業復興特区
4.医学部新設・医師不足対策
5.水素エネルギーの普及促進
6.スマートタウンの形成
7.みやぎ医療福祉ネットワーク
8.漁港機能の集約化
9.農地の大規模化・集約化
質疑の時間があり、最後に私も手を挙げました。
「復興に関わる人、復興の渦中にいる人の心の中について、知事はどのように感じているか
お伺いしたいです。よくここまで復興したと思います。行政にもシンパシーを感じる
ことが多いです。しかし今、官民の復興に関わる方たちの士気に変化を感じます。
創造的復興の花が開くのはこれからと、まさに私もそう思います。しかし一言でいえば、
元気がない。小さな達成感の積み重ねを感じていないのではないでしょうか。
世間からほとんど褒められていないのではないか。復興が進んでいないと叩かれ、
惰性になっている人もいます。
復興に関わる人すべてでなくても、その主な人は、現状復旧ではなく、それを超える
創造的復興をどの程度心に刻んで、毎日仕事していると思われますか?
また、民間は民間で、何でも行政に文句を言い、おっつけ、ぶら下がろうとする人が
目につきます。市民一人一人が、震災前に比べて自助自立の気持ちが強くなっているとは
あまり思えません。私にはこのように見えますが、知事のご意見を伺いたいと思います」
緊張し、本気で質問したのですが、残念ながら、緊張のせいか、たくさんいただいたコメントを
あまり覚えていません。ですが、これも知事がよく言われる言葉ですが、「自立しようという人を
応援したい」という言葉だけは覚えています。
その後、知事は聴講者一人一人と握手して退席されましたが、私は廊下でお待ちして、
「名取市の海岸林の現場をご視察いただき、ぜひ最前線を激励いただきたい」とお願いしました。
「オイスカさんね。海岸林は進んでいるよね。苗木を育て、1本1本植えて、大変だよね。
いつもありがとう」と言ってくださいました。

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