公共工事の海岸林再生も進む

2017年6月8日( カテゴリー: 現場レポート )

6月3日夕方、タイ会長一行の視察地下見とその経路確認、
他市の海岸林含む各種公共工事等の下見を一気にやってしまおうと・・・
こういうことを追加でするから帰れなくなるのですが、
平日ではとてもできないし、工事の邪魔になるし。
「今年からは毎年100ha規模で植えないと」と聞いていたこともあって。
でも、無理して強引に行ってよかった。植えたばかりの現場をいくつも。
海岸林は怒涛のように進んでいること、公共工事のボリューム感が解かりました。
また、全国の例にもれず、宮城南部も海岸浸食が進んでいます。
新設した防潮堤のすぐ袂まで、汀線(波打ち際)が迫っている場所も他市町にはあります。
そういう場所では、台風や高潮の時、一気に防潮堤を破損することも考えられます。
マングローブ造林4,000ha(その半分はオイスカと政府が協働)を17年で行ってきた
タイ南部ラノーン県を担当する政府関係者が、「養浜工事も見たい」と言った場合にと思い、
震災遺構の小学校、海岸林、農地復旧と合わせて、1か所でまとめて見れる場所を決めました。
タイでは温暖化の影響と思われるマングローブ最前線の浸食の恐れがあり、
さらなる海岸林の拡幅を研究しているようです。

養浜工事「ヘッドランド(人口岬)」これが山元町坂元・中浜あたりで10か所以上ある。全国どこでも見られるが効果は相当高いと思える

養浜工事「ヘッドランド(人口岬)」これが山元町坂元・中浜あたりで10か所以上ある全国どこでも見られるが効果は相当高いと思える


拡幅は二つの方向に。
1.内陸側に向かって、エビの違法養殖場跡地の接収と再造林、
2.海側に向かって、海中に大量の竹を刺して、海中に「堆砂垣」を作ってゆくような
技法で「養浜」する。
ちなみに、4,000haとは、東日本大震災被災海岸林面積3,600haを超えます。
ラノーン県はタイで一番小さな県ですが、マングローブ造林地の直線距離は80㎞。
仙台湾から相馬ぐらいまでの被災海岸林と同じぐらいの距離。
半年ぶりに山元町から、亘理町、岩沼市、名取市へと北上しました。
プロに案内を頼まれた時こそ、勉強のチャンス。
いい道を見つけたし、2011年からの定点観測を、節目節目で続けたいと思いました。
どこも活着は順調だと思いました

どこも活着は順調だと思いました

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