昨年、読売新聞の小さな記事を見つけました。
「国土交通省、農林水産省、総務省、文部科学省、厚生労働省、防衛省が共同で、
インフラメンテナンス賞を新たに創設し、応募を開始する」と。応募を即決しました。
震災以降、「海岸林は津波を防ぐためにあるのではなく、農業や日常生活を守る
ためのインフラ」と言い続ける必要に迫られました。存在意義はおろか、名前すら
あまりに知られていない存在でしたので。押し流されたクロマツは人殺しのように
言われることもありました。
昨年は、観測史上初の宮城への台風直接上陸ということもありました。
歴史上は、ヤマセの風が吹き、そして大飢饉という繰り返しでした。
西友の幹部は、「海岸林はインフラ」という言葉に強く反応して、今の支援につなげて
くださいました。
応募締切の年末は、次年度予算に掛かり切り。
応募用紙記入はいつものごとく、突貫工事で書く始末。
12月28日の最後の仕事として、締め切り間際の17時、初めて入る国土交通省に
直接応募用紙を持参しました。泊まり込みが続き、スーツを着ておらず、提出先部署の
室内には後輩の林課長に入ってもらいました。
そして、農・林・水の林業部門各一つづつの、「農林水産大臣賞」をいただくことになり、
各省1案件、農林水産の代表として、7月24日の授賞式でプレゼンさせていただきました。
陰ながらご推薦いただいただろう皆様には、心から御礼申し上げます。
CIMG8089
私たちは、多くの人たちのご理解とご支援のおかげで、思う存分仕事をさせていただいております。
例えば、寄附者だけ見ても、振り込みがあってお礼状や受領書などを送っている人数と
寄附者数はまったく一致しません。実際の寄附者数はそれより遥かに多い数です。
西友のレジ募金、三菱UFJニコスの各種サービス、髙島屋のカタログギフトなどに代表される
多くの寄附の方法があります。支援も協力もそのカタチはさまざまなのです。
現場で結果を出すのが何より一番ですが、お礼のカタチもさまざまだと思っております。
年にいくつかだけでも、顕彰に自ら応募することも、積極的にプレスリリースを行い、
マスコミを介して報告することも、感謝や報告のカタチと考えています。
実は、7月25日、名取市海岸林再生の会の苗木が、平成28年度全国山林苗畑品評会
(平成29年度農林水産祭参加)にて、「林野庁長官賞」受賞の知らせが入りました。
残念ながら、農林水産大臣賞には至りませんでしたので、「その上の天皇杯を頂いたら喜んでくれ」と
佐々木統括は言っていました。私はその気持ちがとてもよくわかります。
ですが、これも私たちにとっては、お礼と感謝のカタチ。
これら二つの受賞に関しては、授賞式に出席した数人の中の誰かが、続報するかもしれません。
プロジェクトはまだまだ続きますから、さらに向上心を持って、毎日を過ごすのみ。
でも、すぐさま、きっちり、こじんまり、お祝い会をした東京本部チームです。

2017年7月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
月別アーカイブ

ページトップへ