11月も中旬になるとハチの姿も見えなくなります。
ですから、安心して中学生をマツの密林の中に行かせてあげられる。
ということで、通常のプロット調査のほかに、最大樹高レベルの
ゾーンで生長調査もしてもらいました。
もとの砂浜の基盤ではなく、人工盛土ではどのような生長を見せるか、
知見はありません。未知の世界と言ってよい。

中学生も枝が密集した林内に入って調査

中学生も枝が密集した林内に入って調査


普通、海岸林は、波打ち際に近い方の松は樹高が低いもの。
断面にすれば、海から山へ右肩上がりです。
ですが、当プロジェクトのいまは、それが真逆。
理由の最たるものとしては、「海側はコンテナ苗ではなく裸苗」だから。
名取での経過を見ても、コンテナ苗は、裸苗に比べて2・3年初期生長が遅れるようです。
2014年に植えて、2016年から大きく伸び始めた名取1区の裸苗、
驚いたことに、この1年で130㎝も伸びた個体があります。
樹高は3.2m。普通10年ぐらい要するはず。
辺りはすでに「鬱閉」。地面はまったく見えません。
これが1年で130㎝伸びたマツ。清藤先生もビックリ

これが1年で130㎝伸びたマツ。清藤先生もビックリ


名取1区の内陸側半分はコンテナ苗。
先日のブログ「森林総研の土壌調査」で紹介した個体は直根は1.3m、支根は50㎝。
調査プロットの樹高平均は103㎝、根元径38㎜でした。
きっと来年2018年、裸苗より2年遅れで大きく伸び始めると見ています。

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