「吉田、これは闘いと思えよ」
佐々木統括が名取のニセアカシアの状況をこう言いました。
むかしはマツと一緒に植えました。全国で。
これも一つの方法と信じて、未知の方法に挑戦したわけです。
鉱山跡地など、道にも手に負えない場所なども同じです。
海岸林に関しては、残念ながら、結果は思わしくないものでした。
名取でニセアカシアを見ても、先人を恨む気持ちは一度も持ったことはありません。
その頃はまだ先が読めてなかったのです。
技術の向上の過程ではこういうこともあるでしょう。
私たちもそういう過ちを何かで犯していることもあるでしょう。
こういう状態のときに手を入れれば仕事も早く済む(2016年7月)

こういう状態のときに手を入れれば仕事も早く済む(2016年7月)


結論は、徹底駆除以外ありません。
その方法論は単純なものです。少しでも若い木のうちが良し。
除伐時期は、土用の丑の日前後1か月がベスト。
春・秋・冬はやっても逆効果。
伐った小口一つづつに、薬剤塗布。どんなに面倒でも一本一本。
グリホエースなど安いもので十分。
ばらまくように散布でもしたら、枯らさなくていいものまで枯れてしまう。
オイスカ協定区内でのニセアカシア・葛等枯殺処理調査(2016年7月)

オイスカ協定区内でのニセアカシア・葛等枯殺処理調査(2016年7月)


一つ一つ小口に塗って調査しました(2016年7月)

一つ一つ小口に塗って調査しました(2016年7月)


3年試して、去年の夏から本格的に駆除し始めました。
よく問い合わせがありましたが、以上の通り説明は簡単です。
およそ海岸林に関わる人は、ぜひ身近な場所で職員研修をして、
自分で伐った場所が1年後どうなっているか見届けるのも良いと思います。
現業の仕事ですから、ちょっとは痛い思いもしないと、
林業労働者の苦労などわかるわけありません。
名取市内海岸林クロマツ造林地にて 来年は完全に松を覆うでしょう。誰かが処理しなければならない。(2017年11月)

来年は完全に松を覆うでしょう。誰かが処理しなければならない。名取市内海岸林クロマツ造林地にて(2017年11月)

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