豊田市の中部日本研修センター出張1泊2日を終え、せっかくなので浜松へ。
これまで鈴木和代さんのレポート通り、2020年3月の完成目指して防潮堤大工事中。
15分~20分で津波到達の街。浸水面積の7割減、浸水深97%減を目指しています。

盛土断面図

盛土断面図


海岸林視察は震災後4回目。進捗を見たかった。
帰省していた林久美子広報室長とお姉さんとドライブ。
たまたま通りがかった静岡県浜松土木事務所「防潮堤資料館」で、なにか始まりそう。
事情を説明し聞いてみると「県の住民説明会」。快く参加させていただきました。
一言で言うと、一般的なとげとげしい説明会とは大違い。
県のご担当の熱意が印象的。聞きに来た人も「やらまいか精神」。
技術も大掴みに理解できました。2011年の東日本大震災後、
2014年の着工までの期間を十分活かし、熟慮と工夫を重ねたと感じました。
10人以上で予約すれば、資料館で説明を聞けるとのこと。
総工費は330億円。
一条工務店が300億、浜松商工会議所等が15億寄附。残りは県・市。
だとしても、低コストを余儀なくされていると感じました。
東北の復旧と同様、資材費・人件費の高騰で当初計画から修正を重ねたでしょう。
防潮堤の角度は30度以上。登れるのは林久美子さんぐらい。
林久美子なら登れると思った

林久美子なら登れると思った


海岸法が改正され、防潮堤両方の法面に植栽。活着率は97%と見事。施肥アリ。
この傾斜に硬い土壌、植える人は大変だっただろう。
巨大防潮堤の頂上付近の風当たりが強い場所は、マサキ・トベラ。塩に強い低木広葉樹。
裾野から中央付近までは静岡県産マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ・コンテナ苗。
さっきも見てきた「苗木の浜北」が産地。抵抗性マツの供給体制に問題はない模様。
とにかく、見応えある工事でした。でも、勝手に立ち入って大変申し訳ありませんでした。
盛土内陸側

盛土内陸側


盛土海側

盛土海側


ところで、浜松の「やらまいか」精神とは? 
出身の鈴木和代さんと林久美子さんに聞きました。
やらなければならないことは後先考えず、同じ方向を向き一致団結して、
いっちょやってやろうという人がたくさんいる。浜松はそういう所。
浜松出身が本部海岸林チームに2人もいるのも不思議な縁。
では残り二人、浅野・吉田は相模原市出身。こっちは何精神?
「ないです!そういうの」by浅野 たしかに別になかった。

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