7月末の休日、福井出張のため、仙台をIBEX機で出て小松空港へ。
着陸前、長ーい加賀海岸全体を俯瞰。

小松空港着陸直前

小松空港着陸直前


海岸林は存在感は保っているが、林帯幅がやや狭く見えた。
かつての海岸林は、工場や高速道に代わった場所もある。
海岸浸食は上から見ても明らか。浜と生活圏の距離は十分とは言えない。
空港からは、寄り道をひたすら繰り返しながら北上。
木製ではない防風柵すら、朽ちて破られる冬の突風。
防風林・砂防林としてクロマツ純林を前方に構える意義は高い。
大雑把に言って、海側最前列は県有林、内陸側は共有・市有林と見えた。
フェンスに代わり、いまは育ったマツが最前列を担う

フェンスに代わり、いまは育ったマツが最前列を担う


松くい虫の大きな被害を受けた爪痕が残っている。
海岸線の距離・海岸林面積に比べ、植付は小規模ながらも堅実に進められ、
植付後の活着率は高い。石川ならでは?の間伐材保湿用パットを見ました。
据え付け作業も簡易で、コストも高いはずはなく、海砂上の造林には極めて有効かと。
加賀海岸の最前列の典型的姿。消波ブロックも、防潮堤も、砂丘上の草もマツも、一体となって防災を担っている

加賀海岸の最前列の典型的姿。消波ブロックも、防潮堤も、砂丘上の草もマツも、一体となって防災を担っている


保湿、高温障害防止、根元保護など、低コスト多機能アイデアグッズ。加工も、搬入、設置ともに作業的にも簡易と推察しました

保湿、高温障害防止、根元保護など、低コスト多機能アイデアグッズ。加工も、搬入、設置ともに作業的にも簡易と推察


九十九里や遠州灘と同様、全長100㎞以上に匹敵する日本有数の長距離海岸林。
宮城南部の倍以上の距離。気が遠くなる。全体を目配せ、管理するのは容易ではない。
以前、ブログを読んだ石川県庁の方から、松の意義を記すための看板について
問い合わせをいただいた。住民・市民とはどんな関係ができているのだろう。
地元理解がほとんどない浅野さんと私の限られた眼で、
案内人なしの付焼刃的視察、いわばドライブでは誤解する可能性もあり、
かえって見ない方がイイのではと思うこともある。
それでも折角の機会。見ずにはいられなかった。
次の時代を担うマツの造林がコツコツと進められている

次の時代を担うマツの造林がコツコツと進められている

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