広葉樹生育「予備調査」

2018年9月5日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

広葉樹にとっては過酷な土壌に加え、例年以上に過酷な条件が加わりました。
でも、今年は過去8年で一番少ない降水量。急がなきゃ葉が全て落ちてしまう・・・

9月2日、広葉樹生育「予備調査」的に、671本すべて見てきました。
多い順からコナラ・ケヤキ・ヤマザクラ・ウワミズザクラ・オオシマサクラの5種が全数の9割。

これまでの経緯を記した海岸林ブログ内カテゴリー「広葉樹」はコチラ
http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?cat=18

5月の開葉確認では極めて好成績だったが、葉の状態が非常に悪く、例年以上に6・7月を乗り切れない。
充実した溝切りを経て環境が良くなったクロマツが、真横で青々としているのに対し、
広葉樹は蒸散量を減らすために葉の周りから枯れ、樹種によっては7月に落葉も始まった。

国有林。広葉樹10種470本

国有林。広葉樹10種470本

市有林。広葉樹6種201本

市有林。広葉樹6種201本

粘土質で多湿の市有林の201本は、葉の変色が酷いものの、枯損は少ない。
2016年10月の最終補植木の生育率は90%以上だろう。
ただ、去年のような上方生長はない。根元径は太くて希望が持てるが。

砂質壌土、排水溝にガマが育つ国有林の470本は、強いはずのサクラ3種が予想以上に枯損。
サクラほどひどくないがケヤキも厳しい。辛うじて・・・という感じ。
この少雨を旺盛に生き抜いたのはコナラ。ただ、去年の上部が枯れて萌芽更新を経たため、
ハイマツのように低く横ばいに伸びている。とても見栄えが悪い。
エノキ50本は全数生存しているものの、2年間上方生長の気配なし、太くもならず。
2016年10月の最終補植木の生育率は、生長不良のものを入れると80%程度。

比較的よく育ったケヤキも苦しい状況。それでも海から多少距離があれば強い部類に入る

比較的よく育ったケヤキも苦しい状況。それでも海から多少距離があれば強い部類に入る

2015年植栽で梢頭枯れした跡が残る。翌年萌芽更新で生き延びたコナラ。葉の色は良くない

2015年植栽で梢頭枯れした跡が残る。翌年萌芽更新で生き延びたコナラ。葉の色は良くない

夕飯の定番、ラーメン「ねぎっこ」で今日を振り返って、
今秋の保育と現場管理を10種類、来春の仕事2種類を考えました。
一人じゃ大変だな。松島森林総合に手伝ってもらおう。

植えて2年は辛抱というのが定番。来年こそ「おがる」といいのだが。
とにかく、この場所で広葉樹は厳しいのは明白。

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