広報室の林です。
6日のボランティアは、午前のみの方も含め、32名が参加してくださいました。

JR連合から13名が参加してくださり、大活躍でした。
こちらの写真は午前中のモニタリング調査を終えた一枚。
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クロマツの成長は、夏に背を伸ばし、秋に幹を太らせるそうで、
縦にも横にも成長しきったタイミングで生育調査を実施します。
計るのは根元の太さ、背の高さですが、2014年に植えられたマツは
4~5mに達しているものも多く、このエリアでは根元径ではなく、
胸高直径を測定します。胸高は地面から120㎝のところ。
左から2人目の男性が自分の上着のファスナーを120㎝の位置にして、
この位置が変わらないようにしながらノギスで計測をしてくださっていました。
この時もちょうどその位置にノギスを持ってくださっています。

前の週に下の方の枝を切ってあったのでスムーズに中に入れましたが、
前の状態をご存じない皆さんからしたら「すごいところに突入する!」
「マツの葉だらけになる!!」と驚きの作業現場だったようです。

左の写真の男性が持っているのは測桿(そっかん)。
黄色の部分を上に伸ばしていき、右の写真の状態(一番伸びているところ)で止めます。
手元に高さが表示されるのを読み上げると野帳係が記録していきます。
ただ、5m近い高さのマツは、枝も茂っていて測桿を持っている人からは
先端が見えません。見えたとしても下からでは正しい位置が分かりません。

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そこで、少し離れたところから測桿の先端をマツの先端ピタッと合わせるために
「もう少し上!」「ちょっと下げて!」と指示を出す人がいます。
とはいえ、これだけ茂っていると、離れたところからもなかなか見えにくく、
対象となっているマツをゆすってもらって動いているマツを探したりしながら
みんなで協力し合って測定作業を進めていきます。

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こちらは胸高直径を測定中。

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モニタリングの後は溝切り作業に向かいます。

みんなで並んで溝切り中。

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こちらはお昼休みの一コマ。お天気が良く、寒くもなかったので
みんなでピクニックのような気分でお弁当を食べました。

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お昼の後は先週の作業の時に大量についた「バカ」をひたすら取る2人(笑)

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午後も溝切り続行。
東京から来た大学院生のK君は、これまでこちらの現場で
調査活動に来たことはあったものの、ボランティア活動にも
参加してみたいと、東京からやってきました。
掘っていくと途中から色が変わり、土質が変わっていることに
関心を示し、熱心に観察。周囲の人たちに解説もしてくれました。

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思いのほか作業が進み、いつもより早上がり。
今回も何人かの方から感想を述べてもらいました。

岐阜からご夫婦で参加のKさんは、労働組合が派遣するいろいろなボランティアに
参加しすぎて『ボランティアマスター』と呼ばれるようになってしまい、
今は個人でこちらのボランティアに通ってきてくださっていることをお話くださいました。

そして久しぶりの参加となった東北学院大学の菊池慶子先生からは
「普段古文書などで海岸林の歴史などを調べている。今回海岸林再生の碑を
見ることができてよかった。100年、1000年先の人たちに、ここがどのように
つくられたものなのかを伝える記憶装置として非常に大事なもの。しかもこうした石碑には
偉い人たちの名前がたくさん刻まれたりしていることが多いが、ここの石碑には
本当にプロジェクトに関わった人たちの名前だけが刻まれている」とのコメントがあり
「記憶装置」という表現がとても印象に残りました。

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記憶装置に匹敵するプロジェクトの記録として大切な書籍、
『松がつなぐあした』の著者である小林省太さんも参加していた今回は、
1000円以上の募金にご協力してくださった方に本を差し上げました。
写真はサイン攻めにあう小林さん↓

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お天気に恵まれたよい1日でした。
参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました!

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