今年度の植栽箇所に調査区を設けました

2016年5月2日( カテゴリー: 清藤先生の視点 )

こんにちは、オイスカの緑化技術担当の参事を務めています清藤城宏です。
4月26日の夜、宮城に入りました。
27・28日と今年度植栽地に試験区を設け、またこれまでの植栽地をみて回り、土壌の硬度の予備調査をすることが目的です。残念ながら28日は雨ということが分かり、急遽調査は27日朝から夕方かけて今年度に植栽した箇所の調査区設定に集中しました。
とはいえ、昨年度までの一部もみてまわりました。これからの成長に向かって寒さ強風にも耐えて元気でした。
恐らくきちんと根を張りだしてきていると予測されますので、平均するとさらに10cm以上は伸びて全体が60-70㎝の樹高にはなるのではないでしょうか? 期待したいものです。
さて今年の海岸林の植栽地は、これまでの続きの個所約6haと北の端・閖上地区の約3ha。
27日の日も森林組合の作業班の方々が黙々と植栽に励み、18日から開始した植栽も、5月21日に行われる植樹祭の2haを残してほぼ終わりに近づいていました。
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すでにブログにも書かれていましたが、今年の植栽地の盛土は、これまでと違って全面山砂の粘土分がほとんどない地帯です。木は我が育苗場で育てられた2年生苗。普通露地栽培苗、普通コンテナ苗、抵抗性コンテナ苗が主です。今後とも用いる苗は、コンテナ苗にすべてなりますので、今回調査区はコンテナ苗に絞り、普通苗コンテナ区と抵抗性苗コンテナ区をそれぞれチップの有り無しで合計4ヵ所設置しました。
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各プロットで50サンプルを測定しました。普通コンテナ苗、抵抗性コンテナ苗間の有意な差はなく平均苗長28cm、根元径8cmでした。今後チップ有り無しで差が出るのか明らかにしていきます。
4調査区各50本で200本のナンバー杭を吉田担当部長に立ててもらいました。砂地ですので楽に打ち込めると思いきや、かなりてこずりました。表層は軟でも15cmから下はかなり締まって硬のようで、予備的に山中式土壌硬度計で測ってみました。今後各植栽区の土壌硬度も明らかにし、根の伸長量との関係も明らかにしていきたいと思います。
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