「業計会議」(来年度事業計画立案会議)

2016年11月10日( カテゴリー: 現場レポート )

11月10日、毎年1回行っている「業計会議」を名取事務所で行いました。
オイスカは、佐々木廣一名取事務所統括、清藤城宏緑化技術参事、
小林省太アドバイザー、浅野奈々穂、吉田、
名取市海岸林再生の会より、事務局の菅野元子。計6名
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【被災3県全体の復旧工事進捗(青森・岩手・宮城)】*福島・千葉のぞく
・総延長約164km、うち着手約45km(約83%)、植栽完了済み約15km(約27%)
・被害面積約1,404ha、残存林等除く約1,090haで植栽基盤盛土を計画、うち着手約774ha(71%)
・上記のうち、盛土法面、作業道、生物多様性保護ゾーンなどを除く約720haで植栽を計画。
うち、植栽完了約164ha(約23%)
*事業予定地は、他事業の資材置き場などに使用されていた個所や、最近まで水没していた箇所も
含まれており、詳細な調査ができていない個所が存在する。このため面積ベースの数値は
参考数値であることに注意。
*福島県は、震災前約200haの海岸林を約600haを目標に、林帯幅を拡幅する事業が本格化する。
【育苗】
・これまで約15万本の苗木を当プロジェクト育苗場から自家生産苗として出荷・植栽した。
・H29播種:56,000粒、H30播種:50,000粒(予定)
*名取向けの播種はあと2年2回で終了。育苗はH32(2020年)春までの予定。
【植栽】
・植栽完了総延長約3km、36.73ha(内陸防風林など含む)約19万本。うち広葉樹は約11種600本。
・当プロジェクトが3県植栽完了面積に占めるシェア 約22.5%
・H29:約14ha、H30:10ha前後を予定
*現時点の協定締結面積は、国有林2.91ha、県・市有林89.98ha、内陸防風林1.88ha。
*名取市内約136haのうち、水没地・湿地・生物多様性保護ゾーン・盛土法面・作業道・
他の11団体国有林植栽地約6haなどを除く、当プロジェクト総植栽面積は60ha~70haの見通し。
用地買収未完了の土地など流動的要素がある。

来年度植栽地では雨の日も排水工事が続けられている

来年度植栽地では雨の日も排水工事が続けられている


【育林】
・H29:総育林面積約50ha
・従来通り、ボランティアとプロ2チームの併用
・H28はボランティア2,000名、雇用1,200名程度の見通し。
・H29ボランティア受け入れは最大2,500名までは受入可能と試算。
【調査】
・植栽木生長モニタリング調査(クロマツに加え、広葉樹も開始)
・土壌の物理性調査(H28のみ)
・ニセアカシア・葛など薬剤枯殺処理調査
・名取市海岸林史聞き取り調査(東北学院大学菊池慶子教授と共同)
・海岸林と地域の将来ビジョン形成調査
【新たに注力する業務】
・プロジェクト全体および育苗・造林・育林の記録編纂
・日本森林学会や業界誌等への学術的発表
・Post2020に向けて、行政当局と正式に協議等を開始

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