今年は緊急対応という面でもボランティアの力量を上げたい

2017年3月27日( カテゴリー: 現場レポート )

3月18日ボランティアの日、普通救急救命講習を名取市消防本部で
ご指導いただきました。当プロジェクトにとって重要な一日となりました。
これで万が一の時も瞬時に対応できる確率が上がりますから。
まだ、AEDをリースするなどの手続きが残っていますが。
これまでもボランティアを受け入れ前日に必ず消防本部に電話を入れています。
そして119番の時は、救急車誘導のための車両をオイスカが「北釜大橋」まで
出迎えることを毎回確認として連携しています。
(まだ、「オイスカ=なんだか海で木を植えてる」程度の反応で残念なカンジですが)
林業会社在籍時代、緊急対応訓練を社員にしてくれました。
「現場は広い、目印はない、救急車は林道にすら来られず迷うかもしれない。
全員道具を置いて緊急体制に入れ。一目散で走れ。指示された者は山を駆け下りて
救急車を迎える場所まで走れ。救急隊を最短の時間で現場まで案内するんだ」
これは初動の基本中の基本。海岸林でも同じです。
現実の場面がありました。
あの時、私より10歳以上若い、仕事のできる元不良とペアでしたが、その時の彼の速いこと。
ペアになることが多く、いろんな面で尊敬していましたが、危機に強い見事な行動でした。
遥か先の怪我人のもとに直行しながら、「もし救急車なら二人で山を降りましょう」と。
「お前は何をしてくれ」と言われる前に、言われることを予想。
大怪我ではなく、救急車を呼ぶには至りませんでしたが、救急車との連携、
最短距離を行くという訓練が同僚皆の体にストンと落ちていて、
ものすごく一体感がありました。
先日の講習の際、AEDを使った心肺蘇生法のお手本を救急救命士の方が見せてくださった際、
倒れている人を前に、「誰か助けてください」と我々受講者に大きな声で呼び掛けました。
真っ先に手を挙げたのは地元ボランティアの三浦さん。実はその時、とても感動しました。
今日講習に来てくれた11人みんなにも。本当に素晴らしい仲間だなあと。

心肺蘇生法

疲れるぐらい何度も胸骨圧迫・人工呼吸の訓練ができました


実は昨年の植樹祭の時、てんかん持ちの方が倒れて、近くにいた名取市の総務課長さんが
猛ダッシュで本部まで通報してくれました。私が駆けつけた時、周りの人は奥さん含め
誰も何もせず茫然として、木を植えている人すらいたことに青ざめました。
真っ青で、痙攣して意識がなく、ダメだと思いましたが、すぐ119番。
しかし、待ち合わせ場所の農業法人事務所を救急隊が間違えて到着が遅れました。
名取市の場合、平均到着時間は8分半とのことですが、海岸林ではさすがに遠く20分。
再生の会の菅野さんが「大丈夫ですか?!!」という意識確認をものすごく大きな声で。
我々の中では「あれは大殊勲」と言われています。
そして、車が入って来られない防風垣を挟んだ約60mを運ぶために、再生の会の勝征さんが
木の板をタンカ代わりに持ってきました。これにも驚きました。機転です。
ご本人は救急車が来る前に意識は正常に。再生の会の底力を私は見ました。
自分が責任者の行事で意識を失った人が出てどの程度焦るか、自覚もしました。
今年も安全意識、緊急対応の面でも、肝を据えてかかりたいと思います。
ボランティアの底力もまた一段と上がるはずです。
講習を1回受けたぐらいで安心しませんから。
いつか企業担当者向け講習として企画しても良いかと。
名取以外でも応用できますし。
参加者12人中、首都圏9人、宮城県民3人、指導者のプロは3人も。申し訳ない気持ちもありましたが、初企画ですから

参加者12人中、首都圏9人、宮城県民3人、指導者のプロは3人も。申し訳ない気持ちもありましたが、初企画ですから

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