富士市海岸林にて

2018年4月4日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

3月25日、新幹線から沼津‐新富士間で見える富士市の海岸林を歩いた。
マツだけでなく、南海トラフ対策のいまも見たかった。対象は全長20㎞。

半日富士山を見るなんて久々。いつもは蔵王山や泉ヶ岳なので。

半日富士山を見るなんて久々。いつもは蔵王山や泉ヶ岳なので。


富士山を背に東海道線JR吉原駅を下車。海抜5m。
駅北側の後背地はさらに低くなり、線路と松林に沿うように東西に川と湿地。
駅南側から汀線までは1㎞。その間「砂山公園」まで上り坂。
途中、海抜10m程の位置に高さ15mの津波避難タワー。海沿いには4基。
砂山に至るまで、神社などの石碑や説明版などを見ると、「漂砂」「高潮」に
苦しめられてきた地元史も刻まれていた。河口や港はときに砂で埋まり、
13mの防潮堤も高潮で越波されたという。
海抜17m高の防潮堤の背後に、幅約100mほどの海岸林が20㎞続いている。最前列は高潮などによる塩害と松くい虫で、皆伐再造林が行われていた。

海抜17m高の防潮堤の背後に、幅約100mほどの海岸林が20㎞続いている。最前列は高潮などによる塩害と松くい虫で、皆伐再造林が行われていた。


海岸林の整備も進められている。
車窓から見ると、遠くにせりあがった場所にパラパラと見えた松。
現場に行くと、想像とまるで違い、舐めるように歩くことになり、
5時間かけてたった5㎞しか歩けなかった。
一つどうしてもわからないことがあり、数日後、富士市林政課に電話。
技術的にはあり得ない、見たことのない施業だった。一体なんだろうと思って。
「分かる人いらっしゃいますか?」と聞いたら、即、担当の方とつながった。
プロの仕事、行政が発注した仕事ではないこと、自分で植えて自分で育てる住民の存在、
後押しする行政など、一本の電話でいくつものことを教えていただいた。
一生懸命な住民の先走り、行政にとっては意図せざる仕事でした。
ちゃんと説明を聞いてからにしなかったため、住民は下草刈りの量が増えることになる。
しかし、失敗してわかることもある。羨ましいような住民の存在と言えなくない。
電話してよかった。
市民参画の姿をまた知ることができたので。
参考になるかわからないけど、私も現場を歩いた感想をお伝えした。活着率向上の手段など。
Mさん、部外者からの突然の電話なのに、親切に教えていただいてありがとうございました。
トビの子どもだろうか・・・最初は、白いマスクを拾って、2羽で引っ張って遊んでました。

トビの子どもだろうか・・・最初は、白いマスクを拾って、2羽で引っ張って遊んでました。

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