森づくりは人づくり

2013年1月30日( カテゴリー: 本部発 )

じつは私、大学生当時、オイスカで働く決め手にしたのは「人づくり」という言葉でした。                                 私が所属していた体育会ソフトテニス部と共通していると思ったのです。                                          近年最弱と言われながらも、目指すチームの姿に達しようと毎日必死でしがみつき、                                                      あれ以上ないと思う限界近くで戦ったこと、薫陶を受けた監督の顔を、                                           今でも苦しいときに思い出します。(そういうお正月でした。)
「お金を残すのは下、仕事を残すのは中、人を残すのは上」とも言いますね。                                        私、この仕事を通じた最大の目標はそこです。                                                       オイスカがこの仕事に取り組む究極の意義はそこにあると思ってます。
ですが目下の日常は、崇高な「人づくり」などとは程遠く、                                                         業務に追われ、最近は、ヨソのことを考えてウワの空の時もあり、                                                   大事なものをモノをなくすことも多く(携帯、名刺入れ×2、家の鍵、シャチハタ)、                                   ゆとりのない毎日を何とかしようと努力している程度の毎日です。
先日、現場の佐々木さんに、別れ際で言われました。                                                「生半可じゃない仕事だけど、お互い、何があっても平気な顔をしてような」と。                                                             自己鍛錬が出来ていない、感情むき出しの人間なので、全くなっていませんが、                                            我にかえったような、ほっとしたような、落ち着いたような気持ちになりました。                                       私の中の「佐々木語録」がまた増えました。
正直なところ、そういう日常です。                                                             我々、今はまずきっちり海岸林を再生することに全力を挙げていきます。                                           しかし、それに加えて心の奥底で、「森づくりは人づくり」という我々の信念を、                                        苦しくても復唱し続けようと思います。
わが社の現場の大ベテランの方で、外部の人から「オイスカってなんですか?」と聞かれて、                                    「俺がオイスカだ」と言ったという伝説があります。(笑)                                               まさに人づくりをしてきた人です。                                                             組織の理念を、体と行動で体現する後ろ姿に深く共感してきました。
今年のテーマは「植栽が始まる前の準備」。                                                            人づくりが含まれます。                                                          我々の居場所は緒に就いたばかり。                                                              道のりは長く、目指すは高い。ですが、一歩ずつでもしっかりやってゆこうと思います。                                  寝ても覚めても思い続け、狂ったように考えれば、本願は必ず達成できると思っています。
これから作る森は、我々が死んだ後も、愛されながらしっかり生きてほしい。                                                心底そう思うから、今後のために、恥ずかしいですが記録として書いてみました。

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