振り返りブログ28 育苗場となる土地との出会い

2011年11月26日、名取市下増田北原東、のちに第一育苗場となる土地に立った。
北原東500番地 009「名取市海岸林再生の会」会長の鈴木さんの教え子であるご夫婦の土地だという。
貞山堀からわずかに内陸。広浦の南端で海岸林や宮城県立農業高校の跡地とも近い。
仙台空港は南方向に大きく見え、空港アクセス線の通過もよく見える。地主さんの家は、頑丈な作りと後で知ったが、流されていないことが信じられなかった。
注目したのは、海岸波打ち際から 1.4kmのこの場所で、
家庭菜園(といってもそう狭くはない)を既にしている事だった。
肥料となる草も植えていた。
震災後に山砂を50cm盛って、防風ネットも震災後に張ったという。
その50cmは大きい。
対象地の周りの雑草は葉も小さく、雑草の種類は少ないことからして良い土ではない。
しかし 対象の土地は、5反以上ある。立地も海岸林に近く、申し分ない。
数ヵ月いろいろ見てきたが、直感としてここに決まる気がした。
あとは土と水の部分で確信を持てるかどうかだ。

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土を口に入れる太田組合長


数日後、鈴木会長をはじめ、佐々木さんご兄弟、種苗組合長の太田さん、清藤先生にも見に来ていただいた。
太田組合長は、土を口の中に入れた。 その場で「大丈夫だぁ~」と。
みんな笑顔がはじけた。
後日、地元の人も加わって、土壌分析や水質調査も行った。大方の判断は、「大丈夫だろう」と。地下水の塩分が時季により上昇する危惧はあったが、地主さんが先に畑を始めている事なども判断材料になった。私は、見ているだけでは何もわからないのだが、何度も何度も、舐めるように歩いた。
しかし、この時、一つ基本的な落ち度があった。
地元の方に「もう吉田とは口きかねえ!」と数日後に言われることになる。

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