広葉樹のいま ~毎木調査しました~

2021年10月26日( カテゴリー: 各種調査 ~将来の知見に~, 広葉樹 )

吉田です。本当は落葉する前の9月中にしたかった調査ですが、緊急事態宣言が空けるのを待ったため、いつもより遅くなってしまいました。とくに①は、落葉を枯損と判断したかもしれません。また、来年初夏に新葉が出たあと、また見てみます。

これまでの経過は、

1.HP「活動報告」内、「モニタリング報告」  2.HP「ブログ」内カテゴリー「広葉樹」

【2016年広葉樹最終植栽後の生育状況】調査日:2021年10月17・25日

①名取1区国有林最西の全長500m・山砂メイン:2016年10月成立本数462本

⇒2021年6月生育本数344本(5年後生育率:74%)⇒2021年10月生育本数231本(生育率50%)

生育していると言っても、半数は膝下程度の高さ程度と言っても良い。これまでの経過から考えても、5年後生育率50%という数字は納得できるし、さらに減るのは目に見えている。10年後生育率は20%を下回るのだろうと思いました。

①国有林にて。コナラ、ケヤキ、大島桜、ウワミズザクラ、山桜で90%。コナラの生育率が高い。残りはクリ、エノキ、タブノキ、スダジイ、アカガシ。常緑樹は、相変わらず生長が見られない。実生で育ったハンノキ3本の旺盛な生長を確認。

①国有林にて。コナラ、ケヤキ、大島桜、ウワミズザクラ、山桜で90%。コナラの生育率が高い。残りはクリ、エノキ、タブノキ、スダジイ、アカガシ。常緑樹は、相変わらず生長が見られない。実生で育ったハンノキ3本を確認。


オイスカの福岡、香川、愛知の職員研修の一環として調査を手伝ってもらいました

オイスカの福岡、香川、愛知の職員研修の一環として調査を手伝ってもらいました

②名取9区市有林最西の全長150m・粘土メイン:2016年10月の成立本数237本

⇒2021年6月の生育本数193本(5年後生育率:81%)⇒2021年10月生育本数193本(生育率81%)

①と同様、毎年施肥し、下刈し、虫がつけば消毒し、葛を刈り、去年から冬に枝を剪定。調査対象50本の平均樹高は178.5㎝。落葉樹の母樹林形成は見えてきたし、一部を除いて、ここは下草刈り卒業と言ってよいかもしれません。(施肥はとうの昔に卒業)葛の侵入を食い止めるだけです。(それが大変なのですが)

②市有林にて。林外の農地に古タイヤが10年近く置かれたまま。改善されず、蚊が多く難渋する・・・

②市有林にて。林外の農地に古タイヤが10年近く置かれたまま。改善されず、蚊が多く難渋する・・・


モニタリング調査対象とした2016年植栽木50本の中では、樹高3mを越えたものが4本。

モニタリング調査対象とした2016年植栽木50本の中では、樹高3mを越えたものが4本。

とにかく、海沿いに広葉樹を植えるというのは、常識的には非常に難しいのです。。

某県にて。クロマツに植えなおしは必至。

某県にて。右上はクロマツ。裸地のところは数年前に植えた広葉樹です。クロマツの植えなおしは必至。

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