女性陣のキモチ

2013年7月5日( カテゴリー: 現場レポート )

女性が勢揃いでしたが、
発言をされません


育苗事業では女性の関わりが欠かせません。
会員の半分近くは女性です。
関係者一同が集う「名取市海岸林再生の会」の通常総会・懇親会。
懇親会で私の隣に来て下さった女性たちのコメントを幾つか紹介します。
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「今までの人生では経験しなかったことばかり。皆さんの支援のおかげです。
広い世界を知る機会に恵まれたと思っています。もっと勉強したい。
この前はアフリカの熱心な記者さんたちと草取りしたのが楽しかった。
私たちにも研修の機会を下さいね。また海岸林の本も貸してね。
でも、マンガだと読みやすいわ。一晩で2冊も読めたし
(襟裳岬の海岸林造成の小冊子)」
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「まだ農業の収入は、震災前の4分の1。でも、家を建てることになりました。
税金も払わなければいけないし、これからは本当に大変です。
この活動に参加して、もちろん家計も本当に助かっています。
この前、支援者の方たちと一緒に作業したことで、私たちは支援者の事を
もっと知らねばならないと、ようやくそのように思えるようになりました。
ぜひ、これからはもっと支援者と一緒に汗を流し、彼らを知る機会を下さい。
私たちは寄付して下さった人のおかげで、この仕事ができているんですよね」
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「仙台市で植栽されたクロマツが枯れてしまったという新聞記事を読んで、
みんなで悲しい思いをしました。その中には私たちが昨年育てた苗(1,000本だけ
1年生苗を育苗技術研鑽のために購入し、出荷の練習をした)もあるんですよね。
計画を立てる人たちが努力をしていることを聞いているだけに、一方的な記事に
憤慨しました。私たちが来年植えても枯れてしまうこともあるかもしれません。
むかし(昭和40年)、名取の一番海側に植えたときもクロマツですら枯れてしまった
事も知っています。それでも何度も植え直して大きくなったのよ」
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「ぜひ、2011年9月のときのように(被災地住民と蔵王町の育苗農家や、
県の技術センターを繰り返し視察)、研修をしたいよね。
去年、風の松原(秋田県能代市)と、由利本荘市の海岸林をみんなで視察したでしょ。
行政と市民が協力して名取よりも大きな海岸林を守っている姿、
何種類もの広葉樹を植えたけど全滅して、やっぱりクロマツを植えている現場を見ました。
またいつか、遠くなくてもいいから、海岸林視察や、
育苗農家の様子を見に行って、色々な人から教えてもらいたいね」
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「私たちは女性だから、そこら辺の事しか見えていないけど、きめ細やかに仕事を
する点では男の人よりも自信があります。女性らしさを活かしながら、
この大きな仕事を頑張るからね」
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同じ自治会の皆さんです。

同じ自治会の皆さんです。


 
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「第一育苗場で仕事をしていると、流された実家の場所が見えるので、
時々涙が出てしまうんです。未だに海の方に行くのも、車に乗るのも怖くて・・・。
それでも、昔から知っている人同士でおしゃべりしながら仕事をするのが楽しいのよ」
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「この仕事に出会えたご縁を感じます。海岸林を再生させようという仕事に
どうして出会えたのか不思議でなりません。家も仕事も失いましたが、
本当に仕事が楽しい!」
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細やかな仕事がとても多いのが育苗です。

細やかな仕事が多いのが育苗です


 
多くの女性から声をかけていただき、向上心が強まっていることを再確認できました。
担当者冥利に尽きる、何とも言えない嬉しい収穫でした。
2年が経過したんだなあと、実感しました。
必ずご意見を反映させていきたいと思います。

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