100人に聞きました 「この2年の成果・社会的意義とは?」③

2013年7月25日( カテゴリー: お助け隊員の声, 本部発 )

昨日の続きです。
■神奈川/男性
1.このプロジェクトは「海岸林は社会インフラ」との 認識を広げていると思います。
さらに、海岸林を失った農業関係の被害とともに、住宅が増え人口が 増えている名取市のサラリーマン世帯の飛砂被害や塩害も取材して、ビジュアルで訴えれば、もっとインフラの認識が広まると思います。
2.現地住民が当事者の主体性をもって活動し、周囲は応援するという一 般的スタイルに加えて、当事者の収入になる方式を導入したことは、日本の被災地支援・復興支援のあり方に新機軸を実践的に提起した意義があると思います。私がボランティアで活動している場所でプロジェクトのパネル展示をしましたが、「当事者の収入になる方式」を話すと、ほ とんどの人が「それはいい」と反応しました。私もそう思う一人です。長期間の活動ですから。
3.こうしたプロジェクトには、国・県・市・当事者・周囲の民間協力者 を結ぶコーディネーターの存在が必要であること、各方面にネットワークと経験を持つ非行政組織がそのコーディネーターにふさわしいこと、「当事者の収入になる方式」で海外の緑化を推進してきたオイスカが、まさにうってつけの組織であることを内外に示しています。
4.このプロジェクトはオイスカの存在を広く日本国内に知らしめたと思 います。この私もこのプロジェクトの応援を機にオイスカを初めて知りました。私のボランティア仲間もオイスカを知っ ていた人は稀でした。
5.クロマツ育苗の宮城県内の生産能力では必要本数に100万本ほど不 足と言われている中で、名取市100ヘクタール分50万本を生産することは、なんといっても物理的・実務的に大きな貢献です。県も市も喜 び、たよりにしているのではないでしょうか。
6.海岸林再生に関して、オイスカはそのすばやさと発想力・ネットワー ク力が社会的に大きなインパクトを与えました。復興に直接携わる機関・人々を大いに激励していると思います。
7.また、復興支援の気持ちのある一般の人々、被災現場の復旧・復興に 直接関われなくて「何かすまないなという気分」になっている人々や、協力した義捐金がどう被災者に渡ったのか疑問をもってしまい、その後 の協力に二の足をふんでいる人々に、「これなら協力できる。」という機会提供のひとつになっていると思います。私もその一人です。
8.来年から植栽が始まれば、その後の草取りや補植など「保育」が加 わって膨大な作業が継続して発生します。その作業を担う組織・人材(リーダー)・人手(ボランティア)が必要であり、この点もオイスカの ネットワーク力が期待され、且つ実現可能と思わせる実績を残していると思います。
110829 被災マツと子ども liklik

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