【海外ニュース】フィリピン・バゴ研修センター
西ネグロス州政府支援による施設が完成
各種研修プログラムの充実に期待 ほか

2021年6月1日 ( カテゴリー: 海外ニュース )

フィリピン・バゴ研修センター
西ネグロス州政府支援による施設が完成 各種研修プログラムの充実に期待

完成した建物の前で行われたテープカット(右から2人目がラクソン州知事)

 2020年11月、フィリピンのバゴ研修センターに、新たな教室や宿泊施設が完成しました。これは、西ネグロス州政府の支援で建設されたもので、12月23日にはユウヘニオ・ホセ・ラクソン州知事をはじめとする州政府のスタッフらが出席し、引き渡し式が行われました。
 
 センターでは、新型コロナウイルス感染拡大前、通常の研修に加え、日本NGO連携無償資金協力による養蚕普及事業での各種セミナーや、訪日予定の学生に対する日本語授業および研修などの受け入れを州政府の要請で積極的に行っており、慢性的な施設不足が問題となっていました。そこで、州政府が700万ペソ(約1500万円)を拠出し、19年度後半から建設工事に着手。コロナの影響で当初の予定より半年ほど工期が遅れましたが、年度内に完成させることができました。

 教室のほか簡易キッチンやバスルームが備わった宿泊施設が完成したことで、複数のセミナーの同時開催や大人数の宿泊を伴う研修プログラムの受け入れが可能となりました。引き渡し式で挨拶に立ったセンターの渡辺重美所長は「養蚕の普及を目指した農家育成のためには、センターに長期滞在して技術習得してもらう必要がある。そうした研修のためにも新しい施設を積極的に活用したい」と話し、謝意を述べました。コロナの終息後には、さまざまな分野の人材育成の場として、また日本からの訪問者の宿舎として活用される予定です。

 

中華民国総会
国際マザーアース・デーを記念した植樹イベント
500名が「地球の修復」アクションに参加

この日集まった500名の参加者らは、5つのグループに分かれ、それぞれオイスカのロゴにある青、赤、水色、黄色、黒の5色の帽子をかぶって作業を行った。オイスカ会員の帽子は黒

 4月22日は国連が定めた国際マザーアース・デーで、世界中で地球環境を保護するための活動などが行われます。 今年のテーマは「地球の修復」で、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「人類は、自然界を破壊し続けている。私たちは、自然との戦争を止め、自然を大切に育み、健康な状態に戻さなければならない。 地球を回復させ、自然と和解するという大仕事に尽力することを誓おう」とのメッセージを発信しました。

 これまでオイスカ中華民国総会は、国が定める毎年3月12日の「植林の日」に合わせて、「子供の森」計画の一環として植林を行ってきました。今年は新たに就任した莊慶達理事長の指導のもと、アース・デーに呼応した植樹イベントを新北市と共催し、4月17日に貢寮地区の環境公園で実施しました。在台湾マーシャル諸島大使館のネイジョン・レマ・エドワーズ全権特命大使をはじめ、外交機関からも多くの人が参加する国際的イベントとなりました。オイスカ会員のほか、莊理事長が学長を務めた海洋大学の学生など約500名が参加してイペーやツツジ320本を植える様子は、「多くの人が憩いの場として訪れる公園での植樹は、市民への環境意識向上にもつながる」と評価され、多くのメディアでも取り上げられました。

 

スリランカ
CFP教材の作成・提供で在宅学習を支援

クルネーガラ県で行われた植林活動では、苗木の配布も行い、家庭での植栽を呼びかけた

 オイスカ・スリランカ総局では、長引くコロナ禍により、思うように学習を進めることができずにいる子どもたちを支援しようと、「子供の森」計画(以下、CFP)に参加する18校を対象に、在宅学習用教材の作成と提供を行っています。

 同国では、コロナウイルス感染拡大に伴う休校や対面授業の縮小などにより、植林や環境セミナーといったCFP活動が予定通り実施できず、事業に大きな影響が出ています。そこで、子どもたちが家庭でもできる取り組みとしての野菜栽培などを支援しつつ、学校が直面している課題解決のための支援も行うことを決定。学校へのニーズ調査をしたところ、休校や短縮授業が繰り返される中で、自習を中心とした在宅学習を余儀なくされ、学習の遅れなどへの不安を抱える児童・生徒が増えており、教員もその指導や対応に難しさを抱えていることが分かりました。そうした教員らと協力しながら、1700名分の在宅学習用教材を作成し、3月から4月にかけて16校の1425名に配布しました。移動制限の強化によって配布が延期された2校には、6月以降届ける予定になっています。各校には教材と共にマスクや手指消毒用アルコールも寄贈し、子どもたちが安心して授業を受けられるよう支援を行いました。

 また同総局では、オイスカの創立60周年を記念した大規模な集会ができない中、それに代わる取り組みとして地域ごとに記念植林を行う予定です。4月1日には、そのキックオフとなる植林がクルネーガラ県で実施されました。コロナ禍でも、地域住民への啓発を伴いながら植林活動が継続的に展開されています。

 

インド
アース・デーに合わせフォーラムを開催

整備中の「蝶の庭」

 4月22日、オイスカ南インド総局では、国際マザーアース・デーに合わせて、ケララ州カリカット市にあるクリシュナメノン博物館の庭に「蝶の庭」をオープンし、オンラインでその記念式典を行いました。
同総局は、オイスカが2008年より参画しているグリーンウェイブ(国連生物多様性条約事務局が、5月22日の「国際生物多様性の日」の前後に世界中で植林などの活動を行うよう提唱)活動に、「子供の森」計画(以下、CFP)参加校の子どもたちと共に熱心に取り組んできました。植林や自然体験などの活動を通じて、生物多様性への理解を深める中で、南インドには多くの種類の蝶が生息していることに注目。その保全を目指し、蝶が集まる花木を植え、地域の人々が緑や花の中で美しく舞う蝶を見ながら憩う場を作ろうと、カリカット支局の女性グループが中心となって計画を練り、「蝶の庭」をオープンさせました。

式典では、挨拶に立ったクリシュナクマール会長が、「子どもたちが生物の多様性について考え、 その重要性を学び、行動できる場にしたい」と述べました。今後この庭は、総局が中心となって管理し、西ガーツ山脈などに生息する固有の蝶のほか、固有の植物も保全しながら、CFP参加校を中心とする子どもたちの環境教育の場としても活用される予定です。

 

マレーシア
訪日研修生OBが中央政府副大臣に就任

 4月16日、マレーシア政府の観光・芸術・文化省の副大臣に、訪日研修生OBのダトー・グアンディー・コホイ氏が就任しました。同氏は、1983年2月から84年9月まで当時西尾市にあった中部日本研修センター(現在は豊田市)で基礎研修を受け、その
後、 センターに所属しながら農業組合に関する学びを深めました。来日の前年、マレーシアのマハティール首相が「ルックイースト」政策を打ち出したことを受け、それ以前から農業、 工業分野で同国の青年を日本に受け入れていたオイスカの研修に注目が集まり始めている中での訪日研修となりました(マハティール首相自身、83年1月に愛知県を訪問した折、センターで学んでいたマレーシア研修生16名と面会し、激励している。グアンディー氏の来日はそれから1ヵ月後のこと)。

 帰国後は、出身地であるサバ州の政府系機関の職員として、農業の振興や農村開発に尽力。オイスカの同地における国際協力活動が円滑に進むよう、政府との橋渡し役として力を発揮し、サバ研修センター(現KPD/オイスカ青年研修センター)やOBたちが立ち上げたプロジェクトの運営にも協力を惜しみませんでした。

 訪日研修当時から同氏を知るオイスカ関係者をはじめ多くの人からは、祝福とともに、国のリーダーとしての活躍に期待する声が寄せられています。

 

 

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