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ブラジル

ブラジルでは、農村から都市への人口移動が進み、農業後継者が減少しています。
1994年、サンパウロ市郊外ジャカレイのコチア産業組合の解散後、同組合が運営していたコチア農業学校の再編成のため、活動を始めました。

メルコスール農業後継者育成プロジェクト

場所: ブラジル・メルコスール
活動開始年: 1999年12月
受入機関: オイスカ・ブラジル総局、コチア農業教育技術振興財団
活動開始の背景 1992年、リオ・デ・ジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球環境サミット)に出席したオイスカ代表団とブラジルに移住している日本人とその子弟(日系人と呼ばれるブラジル生れの2世、3世・・・ら)の出会いが縁となり、翌年93年に南米初のオイスカ国際組織としてオイスカ・ブラジル総局が発足しました。総局会員の中に、日本人移住者が創設した農協で、1970年代〜80年代には南米最大の農協として君臨していたコチア産業組合の複数の役員がおり(コチアはサンパウロ市近郊にある町で、この地で組合が誕生したため、コチアを冠したもの)、この産業組合が後継者育成のための教育施設であるコチア農業学校を所有していました。そこで、1994年頃にこの施設を活用する農業後継者育成の機運が浮上。当時はメルコスール(南米南部共同市場、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル加盟)が誕生した時期だったため、加盟4ヵ国を対象とすることになりました。
活動概要 農業研修は米州開発銀行・多国間投資基金(IDB-MIF)の無償資金助成を受けて2000年から6年間コチア農業学校で実施されました。予算規模は640万ドルで、米州開銀の助成額は60%で自己資金の40%相当分はオイスカ・ブラジル総局が捻出しました。メルコスール加盟4ヵ国に加えてチリ、ボリビア、ペルー、コロンビアが参加し、男女250名が裨益研修生となりました。
農業と環境が不離一体の関係があるため、植林用の育苗や植林実践を研修に含め、環境に配慮して土づくりにこだわった野菜・果樹の栽培指導を実施。地域住民を巻き込んだ環境教育も実施しています。
近況・今後の方針 コチア農業学校近在の成人を対象とする技術指導は、毎週土曜日に実施しました。有機農法を基本として、野菜の苗木を小規模農家に有料(ただし、格安価格)で提供して生産を奨励し、生産された有機栽培野菜を都市で販売する手法が定着しています。環境に関連しては、日本経団連自然保護基金の助成を受けて、環境教育センターと育苗センターをコチア農業学校敷地内に建設しました。また、日本政府の草の根無償資金助成を受けて、寮と福祉センターを建設。福祉センターでは幼児教育も実施されています。
近年では、研修生の中に日本の農家で有機栽培の応用的技術を学ぶものもいます。また学校近隣の農家への無農薬栽培の営農指導も軌道に乗り、「地産地消」の意識が拡大し地域活性化にも役立っていると評判です。
コチア農業学校には既存の研修と宿泊施設があることと、複数の日系指導員(2世)が多国籍研修生の指導に経験を蓄積してきたことを背景に、さらには、2008年がブラジルへの日本人移住100周年であることに鑑み、アフリカのボルトガル語圏諸国と東南アジアの東ティモールの農業後継者をコチア農業学校で研修する構想を2007年8月にオイスカ・ブラジル総局が立案しました。JICA委託事業とすることを視野に入れて、2007年10月に外務省とJICAに申請。この実現に向けてオイスカ国際活動促進国会議員連盟の側面支援を得ながら交渉を継続しています。(2008年2月現在)。