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「富士山の森づくり」2007年度当日レポート

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2007年5月12日(土): オルビス株式会社
2007年5月13日(日): 鈴健興業株式会社
2007年5月19日(土): JR連合と日本再共済連
2007年5月26日(土): 昭和シェル石油株式会社
2007年5月27日(日): 公益財団法人オイスカ
2007年6月2日(土): 東京電力株式会社

2007年5月12日(土)

参加者: オルビス株式会社関係者

 約1年前から準備を進めてきた「富士山の森づくり」事業。記念すべき第一回目の植林作業は、オルビス株式会社および、ポーラ・オルビス・グループの株式会社ポーラ・オルビス・ホールディングスとpdc株式会社の社員の方、そしてそのご家族など、約130名の参加者を得て行われました。

 開会式では、中野良子・公益財団法人オイスカ会長からの開会宣言のほか、高谷成夫・オルビス株式会社・代表取締役社長、前山堅二・山梨県森林環境部技監からのご挨拶があり、森屋宏・山梨県議会議員、地元林務環境事務所の深沢龍彦氏も参加されました。

▲ 富士山をバックに記念写真。この奥が植林地です

 その後さっそく作業に着手。カラッと晴れた空の下、10時半から約2時間かけて、用意していた5種類の広葉樹(サクラ、ハンノキ、イタヤカエデ、ブナ、ミズナラ)の苗木1000本のほとんどを植え終えました。

 植林地は、作業前は木を間伐したため更地だったのですが、植林後にはウッドガード(鹿やカモシカなどの食害から幼木を保護する覆い)で囲った苗木がズラリと立ち並び、その様子を見た参加者の方の達成感もひとしおだったようです。

 参加者の方からは、「山の上で空気が涼しいので、気持ちいい汗がかけるね」、「苗木を入れる穴をけっこう深く掘らなきゃいけないので、体力がいります」、「ウッドガードを支える竹を土壌に打ち込むのが一番難しかったです」などの感想が聞かれ、作業の楽しさや難しさを実感されたようです。

▲ 苗木を植える穴を掘る ▲ 植えられるのを待つ苗木
▲ ウッドガードの支えにするため、2本の竹を脇に打ち込む ▲ 苗木はウッドガードによって守られます

 オルビス株式会社とオイスカの協働が始まったのは2002年、山梨県甲府市の「オイスカの森」における森林整備活動にさかのぼります。ここで生まれたオルビス株式会社とオイスカとのつながり、そしてそれ以前からあった山梨県とのつながりが、今回の「富士山の森づくり」事業開始のきっかけとなったといっても過言ではありません。

 この他、本事業は、植林作業をお手伝いいただいた方はもちろん、フィールドおよび情報提供をしてくださった山梨県、植林地へ行き来するバスや昼食の手配をしてくださった富士急トラベル株式会社、参加者に作業の技術指導をしてくださった林業従事者の方々、ウッドガード設置の指導をしてくださった信濃化学工業株式会社など、大勢の方の協力によって実現されたものです。様々な主体が力を出し合うことで大きな活動を行えるだけでなく、それぞれが交流するなかで刺激が生まれ、活気へと結びついたことを実感した一日でした。

 これからも植林作業は、6月2日まで毎週末続きますので、ご注目ください。

▲ ウッドガードを被せた苗木が立ち並ぶ。遠方に見えるのは南アルプス

<公益財団法人オイスカ会長・中野良子の挨拶>

 「環境問題が悪化する中、各自が足元から何らかの行動をすることが日本人に求められていると思います。今回、わざわざ休日を使ってボランティアで参加してくださったことに、喜びを感じます。みなさまが、オイスカの活動に参加してくださったことに感謝するのもさることながら、 地球環境に目を向けている感性のすばらしさに感謝します。母なる地球が喜ぶ仕事をしていると思いながら、今日の日、一緒に汗をかきたいと思います」

▲ 左から、寺沢恵治氏(前山梨県森林環境部林務長)、中野良子会長、清藤城宏氏(東京農業大学非常勤講師、公益財団法人オイスカ技術顧問)

<オルビス株式会社代表取締役社長・高谷成夫氏のご挨拶(要約)>

 「今年は、『富士山の森づくり』事業のスタートの年であり、オルビス株式会社が20周年を迎えた年でもあります。もう5年もオイスカと森づくりを続けてきたので、今回の植林が何回目だったかを忘れてしまうくらい、私にとって植林が特別なことではなく普通のことになってきました。こういう活動は、あたりまえのこととしてやることが大切なのではと思います。けれど、今回を良い節目と考えて、もう一度環境問題について思い返してみることが大事だと考えています」

<山梨県森林環境部技監・前山堅二氏のご挨拶(要約)>

 「森林所有者、県・市町村にしても財政が厳しく、山に手をかけることがなかなか難しいおりに、オルビスなどの企業や市民の方々が環境に関心をもって手伝ってくれて助かります。オルビスとはオイスカのコーディネートで山梨県甲府市のオイスカの森からの付き合いです。シラベの人工林の再生については、、天然林に近い森に移行することを目的にしていて、対象とする面積も大きいため、10年という時間をかけて取り組んでいきたいと考えています。県としても、ボランティアの森という位置づけにして、関係者が力を合わせて作業を進めていければと思います」

2007年5月13日(日)

参加者: 鈴健興業株式会社関係者
▲ 富士山と、鈴健興業株式会社の植林地をバックに。すぐ後ろに見えるのが、植え終わったばかりの苗木を覆うウッドガードです

 「富士山の森づくり」に唯一、地元の企業として手を挙げた鈴健興業株式会社。解体工事から産業廃棄物の回収・分別、リサイクルまでを行う「環全再生システム」により、建物の分別解体を完全実施し、資源として再利用するための中間処理事業を展開しています。環境を考えた事業展開を行っていること、同社の菊島利雄会長が山梨県の環境局長を務めた経験もあることから、もともと環境に対する関心 が高く、オイスカの森づくりへの姿勢にも共感していただいたことで、参加が決定しました。

 当日は曇りで朝のうちは寒いほどでしたが、菊島会長をはじめ、社員の方やそのご家族など80名は、寒さに負けず2時間ほどで 約1200本の苗木をほぼ植え終わりました。また終了後には、社員の方の提案で急遽、予定にはなかった植林地周辺のゴミ拾いを実施。全員でゴミを拾い集め、持ち帰るなど、会社全体として真剣に本活動に参加している様子がうかがえました。

<鈴健興業株式会社会長・菊島利雄氏のご挨拶(要約)>

 「富士山は国民のかけがえのない財産です。その富士山は今危機にあり、後世に残していくために、守り育てていかなくてはなりません。山梨や静岡など、さまざまな団体が富士山を世界文化遺産に登録しようと保全活動に取り組んでいますが、それならば当社も何かお手伝いをさせていただこうと思いました。また、オイスカの考え方、本事業への取り組み姿勢に共感し、社員とそのご家族も一緒に参画させていただくことを決めました。

 今日は子供たちもたくさん参加してもらっています。日頃、お父さんやお母さんが仕事に出ていて、一緒に過ごす時間が少ないというところもあるかと思いますので、家族がふれあい、それぞれがリフレッシュするとともに、森の大切さを理解する場になればと思っています。指導員の方の話を聞いて、大自然の中で楽しく怪我のないように作業をしてください」

▲ 作業前には、山梨県森林整備再生事業協働組合の三井正彦氏をお手本に、全員で準備体操をします。その後、各班に分かれて植林場所へ向かいました。 ▲ 小さな女の子も大人たちと一緒に作業をしました。ウッドガードを取り付けるためのバンド「ロックタイ」を渡すお手伝いをしています。
▲ お父さんと一緒に参加してくれた男の子は「お父さんと、もう13本も植えたんだ!20本までは植えるよ!!」と、疲れた表情も見せず、元気いっぱいに話してくれました。 ▲ 指導員に教えてもらいながら、一本一本丁寧に植えていきます。「ちゃんと大きくなるんだよ」と声をかけながら、苗がしっかり根付くよう、土を踏んでいました。 ▲ 全員で行ったゴミ拾いでは、わずかな時間でたくさんのゴミが集まりました

2007年5月19日(土)

参加者: JR連合と日本再共済連の関係者

本日の作業は、JR連合と日本再共済連から参加者を得ての植林となりました。

 両団体が「富士山の森づくり」へ参加されたきっかけは、JR連合からは、組合員みんなが参加できる国内での取り組みは何かないかとの相談を、日本再共済連からは、20周年記念にあわせて何か形が残る取り組みに参加したいとの相談を受け、「富士山の森づくり」事業をご紹介したことでした。

 当日、現場へ向かう途中は土砂降りの雨で、作業が中止になるのではと心配するほどでしたが、現場に着く頃には今までの雨が嘘のように晴れ、無事作業に着手。雄大にそびえる富士山の下、JR連合関係の参加者(JR連合、JR東日本ユニオン、JR東海ユニオン、貨物鉄産労の組合員と家族の方々)約110名、日本再共済連からの参加者約40名が、それぞれ810本、930本の苗木を植えられました。

JR連合の作業風景
▲ 雨が降った後だったので土がやわらかく、掘りやすかったようです ▲ 東京農大の清藤先生に教えてもらってウッドガードを固定
▲ 作業を終えて気持ちもリフレッシュ ▲ 信濃化学工業株式会社の方(左)にウッドガードの効果を教えてもらいながらの作業

<閉会式でのJR連合事務局長・藤次康雄氏のご挨拶(要約)>

 「今日は、はじめ天気が悪かったので本当に心配しましたが、100名を超えるたくさんの方々が参加して下さったことに、心から感謝します。今日の作業では、まだ物足りなかったという方もいるかと思いますが、来年以降も徐々に色々な作業を企画していこうと思っていますので、みなさんふるってのご参加をお待ちしています。本日は、本当にありがとうございました」

日本再共済連の作業風景

<日本再共済連事務局長・安藤泰成氏からの開会宣言>

 「本日は休みにもかかわらず、ご家族の方、友人の方など多くの方に参加をいただきました。ありがとうございます。

 再共済連は今年の11月に創立20周年を迎えます。この「富士山の森づくり」への取り組みは、自然災害共済が私どもの主要な事業であることから、20周年記念事業にふさわしい社会貢献活動ということで取り組むものです。

 本日は限られた時間しかありませんが、みなさん方の精一杯の植樹を期待して、ここに開会を宣言します」

▲ どんな作業が待っているのかな?わくわくドキドキ! ▲ だんだんコツがつかめてきました
▲ 2人1組でていねいに苗木を植えます ▲ 初めての植林もへっちゃら

2007年5月26日(土)

参加者: 昭和シェル株式会社関係者

 オイスカを会員として支援いただき21年になる昭和シェル石油株式会社。エネルギー企業とし て持続可能な発展に取り組み、環境保全活動を積極的に進める中、今回、初めてオイスカとの協働事業を実施する事となりました。

 当日は昭和シェル石油株式会社の社員と、その家族など約120名が参加。前日の雨が嘘のように晴れ、用意されていた5種類の苗木約1000本を植えることができました。

<山梨県富士・東部林務環境事務所 深沢龍彦課長からの挨拶(要約)>

 「本日はたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございます。トウヒツヅリハマキという害虫の被害を受け枯れてしまったこの森を、世界文化遺産を目指し、みなさんの力で一緒に変えていきたいと思います。 また、今日は木を植える作業が主になりますが、小鳥のさえずりに耳を傾けたり、周囲の山々を見渡したりしていただいて、富士山麓の自然を充分楽しんでいただきたいと思います」

<江上朝之取締役広報部長からの挨拶(要約)>

 「おはようございます。お休みの中、社員の皆様とご家族の皆様に、大勢お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

 私どもは、これまでも環境保全という活動に関して努力してまいりましたが、今日の植林を機会にさらに内容のある、奥深い環境保全活動を展開していきたいと思っています。その第一歩を皆様と踏み出すことができることを光栄に思います。また、こんなにも多くの方にお集まりいただけたことに、非常に勇気付けられております。

 小さなお子さんがたくさんお見えですので、あまり無理をなさらないように、一日楽しんでいただければと思います」

▲ 植林場所に到着。ヘルメットと唐鍬を受取り、準備万端です! ▲ 班長の「一人10本、みんなで120本植えるぞ!」という掛け声に、みんなで「オー!!」と気合を入れて、植林作業に向かうF班のみなさん。どの班も、それぞれに声を掛け合い、はりきって植林に臨みました。
▲ 各班には地元造林業者の方が指導員としてつき、植え方を指導してくれます。お手本を見せてもらいながら、みんなの前で実際にやってみる男の子。初めて取り付けるウッドガードを前に、表情も真剣です。 ▲ 教えてもらってからら30分後・・・男の子は、すっかりウッドガードの取り付けにも慣れ、お父さんやお母さんから離れてどんどん植えていました。「先を少し曲げると穴に通しやすいんだ」と、ウッドガードと竹を結ぶ「ロックタイ」を見せてくれました。

 「お父さん頑張って!」とお母さんと一緒に応援していたのは2歳の男の子。お父さんが苗木を植える姿を一生懸命に見つめていました。 お子さんと一緒にご家族で参加された方や女性もたくさんいましたが、みなさんとても手際良く植林作業をこなし、植林地にはあっという間に白いウッドガードが立ち並んでいきました。

 閉会式では、伊藤智明執行役員環境安全(HSSE)部長が、「お子さんが多い中でも楽しく、気持ちよく作業することができ、とてもよかったと思っています。今日植林に挑戦してみて、地球の環境を守っていくということは、大変なことなのだと実感いたしました。また、改めて地球環境について考える良いきっかけになりました。」と一日を振り返り、挨拶をしました。

 思ったよりも大変だったという感想も聞きましたが、「またこういう機会があったら参加したい」と笑顔を見せる方が多く、参加者の方々は、富士山での植林を充分に楽しんでいたようでした。

2007年5月27日(日)

参加者: 公益財団法人オイスカ関係者(会員・ボランティア)

 晴天に恵まれたオイスカの植林日。「富士山の森づくり」への参加呼びかけに、オイスカの福島支局、関西研修センター、中部日本研修センター、静岡県支部、オイスカ高校、長野県支部、山梨県支部、首都圏支部から160名を超える会員さんやボランティアさん、研修生などが集まりました。

 植林作業時間はお昼休みをはさんだ前後1時間の予定でしたが、手際よく植えていく参加者のおかげで、終了の40分以上前に終わったグループも。終了後は「もう終わり?もっと植えたかったなぁ」とまだまだ作業し足りない様子の参加者もいて、それぞれが植林作業や他の支部・支局や研修センターの方との交流を楽しんだようでした。

▲ 植林地へ向かうバスの中では、参加者同士、楽しそうな会話があふれていました。
▲ 植林地に近づくにつれ、バスの中から見える富士山が大きくなり、胸が高鳴ります ▲ 到着後は早速、開会式が行われました

<(財)オイスカ事務局長・廣瀬道男の開会宣言>

 「オイスカとして、霊峰富士の麓で植林で植林できるということ、そして10年かけて自然の山に戻していこうという大きな特徴をもったプロジェクトに、オイスカの人たちが関わることができる場を持てたことを大変嬉しく思います。また、この県有林に一般の人が入り、ボランティアとして活動できることはとても意義のあることだと考えています。今日、この現場で植林活動をするということについては、専門の方々の隠れた力や努力があってこそできるのだということを理解して作業に当たっていただきたいと思います。いいお天気で、富士山もしっかりと姿を見せてくれています。今日を記念すべき日として記すことができるように、怪我のないよう一日頑張ってください。一人15本ぐらいは植えないと、終わらないはずです。頑張りましょう。」

<山梨県県有林造林推進協議会専務理事・三井正彦氏からの作業説明(要約)>

 「いい天気になってよかったです。この自然を楽しんでいっていただければと思います。そして、何より怪我をしないように、気をつけてください。今日、みなさんに植えていただくのは、広葉樹のブナ、ミズナラ、カエデ、ヤマザクラ、ハンノキの5種類です。唐鍬を使って穴を掘りますので、まわりを見て、植える位置や人を確認して、気をつけて使ってください。穴は直径35センチぐらいです。穴に土を入れるときは、上の葉っぱなどは入れないでください。そうしないと、土が乾いてしまい、苗木の活着率が悪くなってしまいます。苗を入れたら、手で支えながら体重をかけてしっかり土を踏んでください。半分ぐらい入れたら踏んで最後にもう一度踏みます。最後に苗木にシカの食害にあわないよう、ウッドガードを取り付けるという手順です。各列には、指導員がついて教えてくれますので、わからないことは指導員に聞いて頑張ってください」

▲ 各班に分かれて、指導員に植え方を教えてもらいます。みなさん、真剣に説明に聞き入っています ▲ 関西研修センターから参加した研修生のクリス(右)とミシェル(左)は、慣れた手つきでどんどん苗木を植えていました。他の研修センターの研修生も、唐鍬や木槌の使い方がとても上手です。参加者の先頭に立って作業を進めていました
▲ お昼休みは参加者の方とスタッフの交流の場にもなりました。ひと休みして午後の作業に備えます
▲ 福島支局の千葉秀生推進員(右)と関西総支部の黒田吉則事務局長 ▲ オイスカ東京本部で研修中のメイさん。ウッドガードの支柱を差し込む表情は真剣そのもの
▲ 東京本部のボランティアさんや首都圏支部の会員さんたち。和気藹々と作業をされていました ▲ 長野から遥々参加された長野県支部の方々

 閉会式では、参加者を代表して中部日本研修センターの研修生、プラサド氏と、オイスカ福島県支局の塩田会長が、感想を述べました。

<中部日本研修センター研修生・プラサド氏>

 「1月に日本にきて、いろいろなものを見て、いろいろなところに行きました。そしていつも富士山を見てみたいと思っていました。今日は、富士山も見られたし、木も植えました。植林は少し疲れたけれど、本当に楽しかったです。ありがとうございました」

<オイスカ福島県支局会長・塩田氏>

 「福島支局としては初めて、このような大きな植林作業にみなさんと一緒に参加できました。参加してみて、1回だけじゃなく、ずっと続けていかなくてはいけないなと感じました。また、他の支部の方とも交流できてとても楽しかったです。これからも、みなさんと一緒に参加していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします」

 その後、山梨県森林総合研究所の長池氏が、「富士山の森づくり」について、森が枯れてしまった理由や、再生の方法など今回の森づくりについて説明し、引き続き参加したみなさんで森の成長を見守っていってほしいと語りました。

 他の参加者からも「今日は本当に来てよかった。富士山にも来られたし、木もたくさん植えられた。家で一日を過ごすより、ずっと有意義な休日だったよ」などの感想が聞かれ、参加者の方も充実した一日になったようでした。

▲ シラベの枝を手に「富士山の森づくり」について説明する山梨県森林総合研究所・長池氏 ▲ 「大きくなあれ」と願いが書かれたウッドガード。苗木一本一本に参加者の想いが込められています
▲ 閉会式後、富士山をバックに記念撮影

2007年6月2日(土)

参加者: 東京電力株式会社関係者

 東京電力株式会社関係者 約130 名、一般公募ボランティア 20 名が 10 班に分かれて、苗木1000本を植林しました。今季最終日となった当日、富士山にはガスがかかり、残念ながら山頂を望むことはできませんでしたが、ガスの晴れ間に時折現れる山影を楽しみながら、作業に励み、予定より早くすべての作業を終えました。

 開会宣言のあと、影山嘉宏・東京電力(株)環境部長からのご挨拶があり、続いて田中美津江・オイスカ組織広報部長が挨拶。また、山梨県森林環境部の前山堅二技監にもご挨拶をいただきました。その後、清藤城宏・オイスカ技術顧問による「富士山の森づくり」の意義に関する話をいただきました。また、同日は、TV 取材陣も訪れ、熱心に取材を行っていました。

<東京電力滑ツ境部長・影山嘉宏氏のご挨拶(要約)>

 「富士山の森づくりの共催団体である「 CO2 ダイエット宣言」実行委員会副会長も務めております影山です。休日にもかかわらず大勢のボランティアの方にご参加いただき、ありがとうございます。環境月間の今月、東京電力ではいろいろなイベントを行っておりますが、その一環としてオイスカさんと一緒に富士山の森を守る活動に取り組みます。苗木は、植林はもちろんですが、植えた苗木がきちんと育っているかというモニタリングも行います。モニタリングは、東京電力グループの東電環境エンジニアリングが実施し、ポイントスコープという観察用カメラで苗木の成長ぶりを追い、ホームページに掲載していきますので、楽しみにしていてください」

<オイスカ組織広報部部長・田中美津江の挨拶(要約)>

 「おはようございます。東京電力さんには、これまでにも長い間ご支援いただいておりますが、今回の「富士山の森づくり」におきましても、非常に力強い後押しをしていただきました。また、山梨県のご協力やお教え、地元で森を守ってくださっている林業関係者のみなさんのお力、それらさまざまの方々のお力を全部結集させて、日本の象徴である富士山の森づくりをスタートさせることができました。」

<東京農業大学非常勤講師/オイスカ技術顧問・清藤城宏氏の挨拶(要約)>

 「「富士山の森づくり」は、山梨県が進めている「ボランティアの森」の活動要領に沿って行われます。植林をする地域は 2002 年の妨害虫の大量発生により特に深刻な被害を受けた地域で、ここに、落葉・針葉・陰樹・陽樹・老若の木が混交し、高い多様性をもった天然林の老齢段階の森を人工的につくることを目差しています。そのためにも、富士山の天然林を種子源とし、環境に適した変化に強い森をつくりたいと考えています。」

▲ 2人で1本の鍬を手にして、担当区域に向かいます。 ▲ 植林前、苗木の植え方についての説明に熱心に聞き入っていました。
▲ 「宿題がたくさんあるから、本当は来ないつもりだったんだ」といいつつ、楽しそうに作業していた女の子。お父さんと2人地元、竜王町から参加しました。以前にも、尾瀬の植林(東京電力(株)の植林事業)に2人で参加したことがあるというだけに、手つきも慣れたもので、鍬の使い方も上手でした。ただ、ウッドガードの取り付けは今回が初めてだそうで、最初は少し大変そうでした。 ▲ 神奈川県、藤沢市から参加のご夫婦。以前から森づくりに興味があったというご主人は、これまでにも植林ボランティアに一人で参加したことがあるそうですが、今回は、初めて奥様も誘ってお二人で参加。とても楽しそうに作業していらっしゃいました。苗木をウッドガードに通す作業も、仲良く協力し、息はぴったりでした。ウッドガードにペンで印をつけていらっしゃる方がいたことを話すと、「私たちも」と、お名前と日付を記して記念にしていました。
▲ 一般公募のボランティアとして埼玉県から参加していたご夫婦。「常々、こういう活動に参加したいと思っていたんだけど、なかなか情報が手に入らず、参加できずにいました。今回本当に来てよかった。自然の中での作業は気持ちがいいし、楽しい。こういう活動の情報をどんどん PR していってほしいです」と、旦那さん。初めての参加で、作業は少し大変の様子でしたが、「遊んでおなか減るより、こうやって体動かしておなかへったら、きっとおいしいご飯が食べられるね」と、マイペースで作業を楽しんでいました。
▲ 植林地にはTV局や新聞社の取材陣も訪れ、作業の様子や参加者の方を取材していました。

 閉会式では東京電力(株)山梨支店・田島克己副支店長が「いい汗をかきました。CO2削減に少しでも貢献できたのではないかと思います。今後もみなさんと一緒に地球温暖化防止に取り組んできたいと思いますので、今日の苗木の生長を見守りながら、ご協力をお願いいたします」(要約)と挨拶されました。