HOME > 活動紹介 > 日本 > 富士山の森づくり > 2008年度当日レポート
みなさんバスに乗り込み、植林場所に到着した後、早速開会式が行われました。開会式では、山梨県森林環境部技監・前山堅二氏から、今回の植林にいたる経緯が説明されました。そして、いすゞ自動車株式会社取締役・河崎英三氏から、創業70周年の4つのプロジェクトのうち、唯一国内で行っている1つが今回の富士山での植林であること、今後も継続して活動していくという力強いご挨拶がありました。その後、山梨県県有林造林推進協議会専務理事・三井正彦氏から、今日植林をする木の種類、植林の方法、ウッドガードの必要性などが説明され、参加者の参加者は興味深そうに耳を傾けていました。 開会式の後、怪我をしないように準備体操をして早速植林に取りかかりました。
「富士山の森づくり」参加2年目となるオルビス株式会社は、オイスカとは7年前から協働して山梨県内で森づくり活動を行ってきました。実は、「富士山の森づくり」活動もオルビスとの協働がきっかけとなって生まれた事業で、オルビスは本プロジェクト開始の発端となった企業です。 今年も昨年に引き続き、全参加企業・団体の先陣を切って植林を実施したオルビス。ポーラ・オルビスグループの株式会社pdc、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスも加わり、社員の方やご家族など、約150名が参加し、苗木約1100本を植林しました。
当日、交通渋滞で到着が遅れ、2時間の作業時間は短くなってしまったものの、さすが新人研修を含め、普段から全社を挙げて森づくり活動に取り組む同社。昨年の参加者や他の森づくり活動参加者が中心となり、テキパキと作業は進みました。参加者の「植林は、オルビス社員の使命ですから」という声にも代表されるように、森づくり活動が社員にしっかりと根づき、当たり前のこととして取り組まれているようでした。
【柳沢さん(写真左)・株式会社pdc】 「会社でCSR推進委員をしています。昨年、オルビス本社が行う森づくり活動の報告を見て、pdcも参加を決めました。今回で2回目です。社内では、委員として環境への啓発活動や地球温暖化の勉強をしています。そういった取り組みで社員の意識も変わり、マイ箸の持参率も増えたように思います。 この活動は今年から全国から集まる参加者に対して、宿泊費用の負担など、会社からのバックアップがあるのでたくさんの人が参加しています。 今回はpdcの社員、60名のうち40人が参加しています」 と、楽しそうに作業を続けながら話してくれました。
▲ 「実は今日、誕生日なんです。すごく良い記念になりました」。と、ウッドガード(シカ害対策に苗木に被せた白い筒)に、印を付けていました。
▲ (株)ポーラ・オルビスホールディングスのCSR推進室のお二人。「右手が筋肉痛になりそう」と言いながら一生懸命にハンマーをふる女性に、男性からは応援の言葉。息ぴったりのお二人でした。
株式会社ニコンの植林が予定されていたこの日は、週間予報も雨。前日の予報も雨。誰もが雨を覚悟していたのではないでしょうか。 ところが当日起きてみると太陽が顔を見せてくれ、朝の時間はきれいな富士山がみなさまを迎えてくれました。みなさんの強い思いが天気をも味方につけたようです。
<ご家族で参加された大塚様のご感想> 「会社の案内で、富士山が病気ということを知って参加しました。自分の働く会社がNGOとこういう活動をしているということは知らなかったが、嬉しいことだといます。 日本の象徴の富士山が病気ではまずいし、子どもたちにも実際にこういう場所を見せないとわからないと思うので、今日のようにほかではできない経験をさせることができて嬉しいですね。朝の5時起きでも頑張れます。」と、お父さん。 「 富士山がこういう状態ということも、ふつうに生活していたら知らなかったので、今回来ることで勉強できてよかったです。傾斜を歩くのも、木を植えるのも実際にやるのが一番ですね!」と、お母さんからも。 2人のお子さまも、「初めてやったけど、面白い。掘るのが大変だけど木が大きくなってくれたら嬉しい!」「学校で温暖化の授業をやったから、植林できてよかった」と元気に感想を語ってくれました。
次に山梨県森林総合研究所八ヶ岳薬用植物園園長・清藤城宏氏が5種類の木を植えた理由をはじめとした森づくりの意義を説明し、多くの子どもたちの参加に感謝を表しました。 株式会社ニコンの事務局にお伺いしたところ、当日おこしのみなさんは320名の応募から3倍の倍率をくぐり抜けて参加されたということです。当選の連絡をした際には、社内で「参加できる」「参加できない」という話が飛び交ったそうです。社員のみなさんの意識の高さが天気をも味方につけたのではないでしょうか。 来年以降もまたお会いできるのを楽しみにしています。
今回が初めての参加となったKDDI(株)。社会貢献活動の一環であると同時に、社員が一丸となって活動し、森林保全への理解を高める機会としたいと、「富士山の森づくり」への参加を決定しました。 当日はお子さんも含めて123名が参加。途中雨も降り出し、決して楽な条件の中での作業ではありませんでしたが、中断しようという声は聞かれず、最後まで植えたいという参加者のみなさんの想いが伝わりました。参加者の気持ちが通じたのか、作業が終わるころには雨も止み、無事苗木約1000本を植え終わりました。
▲指導者(右)に、ウッドガードと竹の支柱をつなぐ「ロックタイ」の結び方を教えてもらっています。「これには、コツがあってね。先を少し曲げると穴に通しやすいんだ」と指導者の方。
▲班のみなさんに、1本植えてお手本を見せます。さすが「山のプロ」。まっすぐ立ったウッドガードが、苗木もまっすぐしっかり植えられていることを証明してくれています。
【親子で参加してくれた二人】 「富士山で植林できるなんてそうそうないでしょ。学校では朝顔を育てるぐらいしかしないし、ぜひこういう経験させたかったんです。募集を知った日に家に帰ってすぐ、娘に行ってみる?って聞いたら、うんって言ってくれたので、早速次の日に応募しました。2,3日で定員はいっぱいになってしまったみたいで、今回来られて本当にラッキーでした。 今年は小学生以上じゃないと参加できない決まりだったので、妻と下の子が来られなかったのが残念です。来年も成長を見に来たいですね」と話してくれました。 「難しいと思ったけど、けっこうたくさん植えられたよ。思ったより大変じゃなかった」と娘さん。 「雨も気にならない」と、二人で黙々と作業を続けていました。
▲集合場所と植林地を結ぶ、富士急行(株)のCNGバスの運転手さん(左)。いつの間にか、雨に濡れながら作業するKDDIの社員の方に傘を差し出し、ロックタイを着けるお手伝いをしていました。植林が終わる頃にはすっかり仲良しに
【日本再共済連職員の二人】 「昨年も参加しました。植林をする機会なんてほかではないですし、去年体験してみて楽しかったので、募集を聞いてまた参加してみようと思いました。 昨年が人生で初めての植林体験だったのですが、参加したことで意識が変わったように思います。会社で、コピーをとるなど紙を使うときや 割り箸を使うときなど、去年植えた苗木たちを思い出して、なるべく少なくしようと思うようになりました。 ふとした時に植えた苗はどうなっているかな?と気になるんですよ」と、一本一本に愛情を込めて植えている様子でした。
ぬけるような青空の下、「東京電力自然学校」の一環として行われた今回の植林活動には、東京電力社員やその家族、同社の呼びかけに応募した一般の方々の総勢101名が参加しました。なかには、昨年お見かけした顔も。昨年の同社の植林日にはガスがかかって見ることのできなかった富士山も、今年は麓までしっかり姿を見せてくれ、まずは富士山をバックに全員で記念写真。その後、植林場所に移動して、開会式が行われました。
←指導者の説明を思い出しながら、1本1本丁寧に植えていきました。 ↑予定よりも早いテンポで作業が進み、昼までに8割以上が植え終わりました。参加者の植林に対する強い思いが感じられます
【お孫さんの飯樋ななみさんと参加した大武志津子さん】 「今日はこの子の誕生日なんです。両親と一緒に伊豆に行くことになっていたんですが、10歳の誕生日の記念に富士山に木を植えに行かない、と誘ったらこちらに来るっていうものだから。お父さんとお母さんだけで伊豆に行くことになってしまって、今ごろ怒っているかもしれませんね。でも、こういう体験はなかなかできませんでしょう。それにいい記念になります。20歳になったらまたここに来ようねと話していたんです」 ななみさんがウッドガードに記念に書いた絵には、お二人の名前が可愛く並んでいました。 (写真右)
昨年に引き続き、2回目となる昭和シェル石油(株)による植林活動は、「富士山の森づくり」参加企業としては今年最大の人数、164名が参加して行われました。 梅雨の合間にキレイに晴れ、ウグイスのさえずりが響く、気持ちのよい気候の中、参加者は到着が遅れ、短くなった作業時間分を取り戻す勢いで植林を進めていました。女性や子どもも多く参加していましたが、約1時間半の作業時間で、予定していた1000本をほぼ植え終わることができ、「気持ちの良い汗をかいた」という声も多数上がっていました。
←昭和シェル石油(株)が昨年植林を行った場所。既にウッドガードから頭を出している苗木もあり、雄大な富士山の山頂を間近に臨む場所で、苗木ものびのびと育っている様子
▲指導員にウッドガードの取り付け方を説明してもらっています。初めて見るウッドガードの取り付けに、真剣に聞き入っていました
【三井さん親子】 お父さんとお兄ちゃん、妹さんの3人で参加してくれました。 最初はどうしたら良いかわからずに立っていた兄妹も、お父さんが作業する姿を見てどんどんお手伝いをするように。竹の支柱を打ち込む作業を「やってみるか?」とお父さんに聞かれると、「うん!」と元気良く答えてまずはお兄ちゃんが挑戦。思うように力が入らないながらも、お父さんに抱っこしてもらって、一生懸命にハンマーを振っていました。妹さんも挑戦し、ロックタイで竹とウッドガードを結ぶ作業が終わると「完成!」と二人で嬉しそうに声を上げていました。 「大変だけど、いい汗かきます。お留守番のママと赤ちゃんも連れて来れたら良かったな」とお父さんは話してくれました。
▲ご家族で参加してくれました。お兄ちゃんは、「植林は始めてです。結構難しいけど、おもしろいです」と話してくれました、弟をリードして穴を掘っていました。
▲開会式に向けて続々と植林場所に参加者が集まってきます。霧がかかり、時おり小雨も降っていますが、みんなやる気満々です!
▲植えた苗にウッドガードをかけ、その両側に竹を打ち込みます。二人で力を合わせての作業ですね
▲二人で協力して、ウッドガードを固定する竹を打ち込みます。背丈ほどもある竹を上手に打ち込んでいました
【オイスカ高校の生徒と留学生】 オイスカ高校1年生の中野笑里さん(右)は 「オイスカ高校に入ったからには植林をやりたいと思ってきました。前にも一度植林をして今日は2回目です。オイスカ高校は、文化の違う留学生がいたり、こうした植林が体験できたり、楽しいです」と、植林への意欲とオイスカ高校の魅力を語ってくれました。 韓国からの留学生、1年生の金ヒジンさん(左)は「植林がしたかったから嬉しいです。富士山も初めてだったのに、今回は見えなくて残念です」 来日2ヵ月とは思えない上手な日本語で答えてくれました。 国籍に関係なく、一緒に汗を流して環境問題に取り組むオイスカ活動の縮図を、オイスカ高校の生徒が見せてくれました。