HOME > 活動紹介 > 日本

日本

前のページ

「山・林・SUN」体験活動

 日本は森林の宝庫です。しかし、その実態を見てみると、手つかずで荒れたところも多くあり、荒廃した森林を整備し、地域の活性化を促すことが必要とされています。また森は、あらゆる生命に欠かせない”水”の供給源であると同時に、自然体験の場としても最適です。そこで、オイスカでは、植林や下草刈り、枝打ちなどの森林とのふれあいを通して得られる恵みを実感することで、森や自然、環境などに対する意識啓発をすることを目的に国内の支部支局が中心になり、会員の方々や一般募集で集った参加者の手による、植林や森林整備体験プログラムを各地で行っています。

2010年度 活動実績
2009年度 活動実績
2007年度 活動実績
   
 
 
 

事例: 北海道 「山・林・SUN」体験活動

 北海道当別町「道民の森」で実施しているこの森づくりは、2006年度で10年目を迎えた、息の長い活動です。春、夏、秋と年3回行われる植林や下草刈りの活動には、小学生や学生を中心に、定員を上回る参加者を得ています。

 植林では、北海道の寒さから苗木を守る工夫や、鹿害対策なども行いながら、少しでも多くの苗木が育つよう取り組んでいます。また、子どもたちには写生大会やトチノミやクルミを種から植えて育てるプログラムなどを実施しており、楽しんで活動に参加しています。

事例: 奈良 「NARA『子供の森』」

 2001年から10年計画で奈良県榛原町の山林14haで植林イベント「NARA『子供の森』」を実施しています。これは、「治山治水に考慮した広葉樹の森を作りたい」と、オイスカの会員でも山林の所有者から相談があり、実現したものです。

 毎年7月に実施する植林作業には、毎回100名以上の方が参加し、サクラ、ウメなどの苗木を植樹します。また、特に子どもたちに、楽しく環境に対する意識を高めてもらおうと、ちびっこ用の花の苗を用意したり、子どもたちを引き付ける企画を毎年計画したりして、参加者は毎年増える一方です。オイスカ奈良支局の「古都奈良で、古き良き日本文化を大切にし、同時に、植樹を通して地球規模の観点で物事を捉えることができる子どもたちに育って欲しい」という願いとともに、これからもたくさんの方と協力して森をつくっていきます。

事例: 鹿児島 「桜島オイスカの森」

 鹿児島支局が、九州電力株式会社と、日本各地で「私の青空 森づくり」を展開している全日本空輸株式会社(ANA)と協働で桜島を舞台に、2006年から行っている森づくり活動です。松くい虫の被害による松枯れ病で荒廃した土地に、アラカシやクヌギなどの広葉樹を植え、森林の再生に取り組んでいます。森づくりを通して、鹿児島県民の心のふるさとである桜島のかけがえのない自然環境を守り、「人と自然」、「人と人」とが優しくふれあうことのできる場所を提供し、身近にある自然を守り育てることの大切さを学んでほしいという願いの下に実施しています。

 また、活動には西日本研修センターで学んでいる海外からの研修生も参加し、国際交流の現場として、また環境問題を地球規模で考える場ともなっています。

企業との森づくり活動

 近年、国内の森林の荒廃やそれに伴う森林整備の必要性が高まる中で、企業、団体、行政との協働による森林整備や植林などの森づくりの推進に対する要望が高まっています。また、同時に企業の社会貢献活動やCSR(企業の社会的責任)活動が活発になってきていることもあり、オイスカでも企業や団体と協働で行う国内での森づくりを実施し、企業の関係者など多くの参加者を得て森づくり活動を行っています。

 協働による森づくりにおいて、オイスカは、コーディネーター役として、森林所有者や地元自治体などの行政機関、森林組合などの林業技術者、企業や団体など関係者それぞれの希望や意向を調整する役割を担っています。オイスカが調整役を担うことで、行政など山側と企業など都市側双方の意向をふまえた森づくりの方向性を提案し、目的が明確で、本当に必要とされる活動を継続していくことに努めています。

企業との協働

事例: 本田技研工業株式会社 「ホンダ小菅村森づくり活動」・「ホンダ寄居町森づくり活動」

 2005年より7 カ年計画で行っている「ホンダ小菅村森づくり活動」では、東京都の水源である多摩川源流域の、山梨県小菅村で小菅村、北都留森林組合と協働して約3haの森づくりに取り組んでいます。年2回、主に東京と埼玉地区の従業員が植林作業に参加し、広葉樹の植林や下草刈りなどの活動を行っています。

 また、2007年からは新たに埼玉県寄居町の13.2haの森で、寄居町、埼玉県寄居林業事務所、埼玉県中央部森林組合と協働で「ホンダ寄居町森づくり活動」を開始しました。年2回行われている植林や下草刈り、間伐などの森林保全活動には、社員やその家族などが参加し、寄居町の有志の方などと交流しながら、活動を進めています。

 どちらの事業も、植林や下草刈り、間伐などの森林保全活動を継続的に実施することにより、都市と農村の交流を深め、活動参加者の森林保全の必要性に対する理解を促進すること。また、落葉広葉樹を中心とした水源涵養機能の高い森林を育成し、首都圏地域の水源である森林を保全することを目的として取り組んでいます。

事例: 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組) 「ふれあいの森」

 本事業は、地球温暖化防止や生物の多様性確保に貢献するため、企業や労働組合などが森づくりに参画する大阪府の「アドプトフォレスト」制度を活用し、西日本旅客鉄道労働組合と大阪府、四条畷市、オイスカの4者協働により、2007年にスタートしました。大阪府四条畷市「ふれあいの森」の9haのうち3haで、年3回程度、間伐や除伐などの森林整備活動を5ヵ年計画で行っています。間伐を行った後の木々の隙間にはヤブツバキなどを植栽し、さまざまな樹種が混在する自然に近い森を目指しています。森林整備活動には、JR西労組の組合員も参加し、さらに、市地域全体に森づくり活動を広げるための拠点となるよう、地域住民の方へも広く活動を呼びかけ、市民が集うことができる森を、地域の方々とともに育む方針です。

事例: 三菱自動車工業株式会社 「パジェロの森活動」

 山梨県早川町の硯島財産区が所有する森林約3haを対象とし、2007年にスタートしました。山梨県が提唱する、荒廃が進む国内の森林保護、育林活動への取り組みである「企業の森推進事業」の趣旨に沿い、同社社員が参加して植林や下草刈り、間伐などの森林整備を行っています。

 本事業地はかつて、木材を生産する経済林としてスギやヒノキが植林されましたが、国産材価格の長期低迷などから財政的に整備資金の拠出が困難になり、経済林としての機能や森林の持つ公益的機能も十分発揮できない状態となっていました。そこで本事業では、森林整備活動を通して、伐採期を迎えたスギ・ヒノキを主伐し、市場に出し、地元に還元するなど森林の持つ公益的機能の回復だけではなく、森林から生まれる材等の恵みを活用したり、地元の方と交流をしたりしながら、地域の活性化を目指して活動しています。

事例: 「ANAインターコンチネンタルホテル東京の森」

 ANAインターコンチネンタルホテル東京とANAビジネスクリエイト株式会社、林野庁山梨森林管理事務所、オイスカが協働で行う森づくり活動で、山梨県甲府市の国有林「つつじヶ崎の森」にで2007年4月にスタートしました。

 同ホテルでは、環境保全活動の一環として、連泊する宿泊客にシーツやタオルの再利用を呼びかけ、これにより削減されたクリーニング時の水、洗剤、電気などのコストを森づくりの活動費用に充てています。宿泊者一人一人の協力による地道な取り組みが、企業、行政、林業関係者など異なる組織をつなぎ、協働による森づくり活動を展開しています。この事業では、社員やその家族も植林に参加しながら、山火事によって荒廃した森林の公益的機能の回復を目指して取り組んでいます。

国内での協働事例

講演会・体験イベント

 講演会やセミナーはオイスカの国際協力活動と理念の普及を目的として、毎年全国各地で開催されています。国際協力の現場での活動を紹介したり、環境保全について考える講演会だけでなく、お祭りやチャリティーコンサートなど、楽しみながら参加できるイベントを実施し、より多くの方にオイスカの活動や地球環境、国際協力について興味を持ち、理解を深めてもらい、支援の輪が広がっていくことを目指しています。

 また、土に触れ、泥んこになる体験を通して、特に子どもたちに自然や農業に触れる機会を増やそうと、稲作体験や収穫祭などの農業体験プログラムを国内の各研修センターや支部支局で実施しています。どのイベントでも、生きた”教材”となる田んぼや畑で、子どもも大人も夢中になって、いきいきと作業に取り組む姿が印象的です。

2010年度 講演会・セミナーなど開催一覧
2009年度 講演会開催一覧
2009年度 体験イベント実施一覧
2008年度 講演会開催一覧
2008年度 体験イベント実施一覧
 
2007年度 講演会開催一覧
2007年度 体験イベント実施一覧
2006年度 講演会開催一覧
2006年度 体験イベント実施一覧
 

事例: 「緑のコンサート」(三重県支局)

 海外の研修センターへや、森づくり活動への支援を目的としたチャリティーコンサートで、2005年に第1回が行われ、続く第2回とも600席の会場が満員となるほどの人気ぶりでした。ダンス付きタンゴ五重奏や、ピアノにオカリナ奏者の演奏、少年少女コーラス隊のゲスト出演など各回、趣向を凝らしたプログラムに、来場者は熱心に耳を傾けていました。また、コンサートのほかにロビーでオイスカの活動を紹介する展示を行ったり、同支局が積極的に展開する「森のつみ木広場」の紹介コーナーを設けるなどし、少しでも多くの方にオイスカの活動を理解してもらおうと工夫しています。次回、次々回と計画は進んでいますので、一人でも多くの方に足を運んでいただき、オイスカの活動や国際協力への理解を深めていただくきっかけになればと思います。

事例: 「田植え交流会」・「稲刈り交流会」(中部日本研修センター)

  子どもたちは、自然とふれあい、その中でさまざまな体験をすることで、人と自然のつながりを理解し、健康な心と身体を育みます。子どもたちだけでなく、より多くの方に自然や土に触れる機会をつくりたいと、各研修センターや支部支局を中心に農業体験が行われています。

 中部日本研修センターが行っている「田植え交流」と「稲刈り交流」もそういった農業体験のひとつです。5月、参加者は田んぼの中でどろんこになりながら、オイスカの研修生たちと一緒に苗を一本一本植えていきます。苦労して植えた苗は秋には黄金色の立派な稲となります。収穫の時期を迎えると、今度は手刈りで稲を刈っていきます。自分たちが植えたお米をお土産に、参加者には収穫を喜ぶ笑顔がたくさん見られます。交流の最後には、研修生と各国の収穫を祝う踊りを楽しむ一幕もあり、研修生と参加者の交流の場ともなっています。

事例: 「愛媛のつどい」(愛媛県支局)

 「四国のつどいin愛媛」は、これまでに開催20回以上となり、毎年恒例となっている行事。毎回、会員を中心に約300名近くの方が来場し、会員同士、また四国研修センターの研修生と来場者などの交流の場となっています。

 例えば最近では、作家のC.Wニコル氏を招いた講演会や、同氏を囲んだ研修生や学生とのパネルディスカッションが行われたり、研修生による寸劇が披露されるなど、毎回さまざまなプログラムが用意され、楽しみながら環境問題や国際協力について考えたり、オイスカの活動への理解を深めたりする機会となっています。

国際交流(海外派遣、海外関係者受け入れ)

 たくさんの国々で展開されているプロジェクト。これは、オイスカの会員の方々の支援があってはじめて実現できるもの。日頃から支援いただいている方々に、ぜひとも海外の現場を肌で感じていただきたい。そんな願いから、海外ボランティアツアーの企画は始まり、毎年1,000名をこえる人が現場を訪れています。

 植林体験や、現地の人との交流を通して、次代を担う人々が相互に理解を深め、新しい絆が生まれています。オイスカは参加者や現地の人々が、協力してふるさとである地球の環境を守り育てていくための、第一歩を踏み出すきっかけとなるよう願い、海外ボランティアツアーを実施しています。

2010年度 海外ボランティア派遣一覧
2009年度 海外ボランティア派遣一覧
2008年度 海外ボランティア派遣一覧
2007年度 海外ボランティア派遣一覧
2006年度 海外ボランティア派遣一覧

事例: 国際農村青年交流団

 1973年から30年以上続く事業で、台湾で農業を専攻する大学生や農業指導員の研修やホームスティなどを国内の支部・支局が受け入れ、2週間程度の短期研修を行っています。

 毎年、宮城、茨城、長野、静岡、愛知、岐阜などの農家や農業協同組合を訪問し、農作物の栽培技術や農協の仕組みなどについて、幅広く学びます。またそのほかにも、農業関連施設や小学校を訪問したり、地元オイスカ会員と交流したりするプログラムなども盛り込まれています。長年の交流が台湾農業の発展に寄与するとともに、日本と台湾の友好関係構築に、貢献してきました。

事例: 海外ボランティアツアー(茨城県支局→フィリピン)

 茨城県支局では、1988年よりフィリピン・ネグロス島でデイケアセンター(保育所)の建設や、小・中学校への鍵盤ハーモニアやリコーダーなどの楽器寄贈などの支援を行っており、毎年海外ボランティアツアーを実施しています。また、2002年からは茨城県桜川市で造った「平和の鐘」を贈呈しています。ツアーは、植林だけではなく支援先を訪れ現地の人たちとの交流を深めることを目的としており、毎年支局の会員などが参加しています。

 海外ボランティアツアー20回目にあたる2007年には、毎年1棟ずつ贈呈してきたデイケアセンターも20棟に。20棟目のデイケアセンターの開所式は、住民らも交えて約3千名が集う大イベントとなりました。また、小・中学校の生徒が「茨城カルチャーショー」という名前の演奏会を催し歓迎してくれ、デイケアセンターの子どもたちも演奏を披露するなどして大盛況でした。

事例: さわやか地球体験「インドネシア四国の森」ロンボック島植林(四国支部→インドネシア)

 四国支部が支援して、インドネシアでの植林計画第2期をスタートさせた2003年から毎年、植林地であるロンボク島での海外ボランティアツアーを実施してきました。約1週間のツアーでは、現地の住民や子どもたちと行う植林活動をメインに、近隣小学校での交流会なども行われています。ツアーには前回参加した際に植えた木の成長や、仲良くなった村人や子どもたちとの再会を楽しみに、毎回のように参加してくれるリピーターも多くいます。

 四国支部では、日本からの海外ボランティアツアーは森づくりのきっかけであり、森をつくり守るのは、あくまで住民であると考え、植林計画を進めてきました。年を経て、植林当初に植えたマンゴーなどの果樹は実を結び始め、少しづつ住民の意識も変わり始めています。

前のページ