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学校林活動

学校林って何?
各地で進められている「学校林活動」
関係者インタビュー
関連リンク:林野庁「学校林・遊々の森」全国子どもサミット
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関係者インタビュー

オイスカ山梨県支部事務局長 田中美津江(※本人肩書は2004年当時)

――学校林活動を始めたきっかけは?

 「6年ほど前ですが、地元の山梨で何かオイスカ独自の活動をやろうといろいろな方に相談して、思いついたのが里山での自然体験活動でした。でも場所をどうするか?その時に「学校林」に気がついたんです。まさに国内版・「子供の森」計画じゃないかと」

――当時の学校林はどんな様子でしたか。

 「ひと言でいえば“荒れ放題”。子どもが自然体験する以前に、まずは山の整備をしないといけない状態でした。それで甲府市の北東中学校に話を持ちかけたんです」

――どうして北東中を選んだのですか。

 「息子が卒業した学校で、私は元PTA役員なんです(笑)。学校林活動のことを校長の大久保栄治先生も理解してくださり意気投合。実現に向けて動き出すことになり、行政の方々のご尽力のおかげで、平成12年4月に学校林整備作業ができました。その後、相川小学校、里垣小学校、北中学校、上野原小学校と続きました。」

――具体的にはどんな作業をするのですか。

 「木のツル払いや除伐をして、まずは林内に人が通れる状態にします。歩道を整備することもあります。山林での作業は危険ですので、森林組合など地元の林業組織のサポートが欠かせません。整備作業が済んだら、子どもたちによる苗木の植え付けや下草刈りなど自然体験学習の場になるのはもちろん、お絵かきに出かけたり音楽会を開いたりと、学校林の活用方法にはたくさんの可能性があります」

――資金はどうされたのですか。

 「はじめの頃は、山梨県緑化推進機構の助成金や、オイスカ法人会員のアピオさんのご協力をいただきました。でも、北中学校で実施する時には資金のめどが立たずにいたところ、救世主のように支援して下さったのが松下電器産業(現在:パナソニック株式会社)さんだったんです。そのほかに国土緑化推進機構の助成金も活用しています」

――学校林活動でオイスカの役割は?

 「行政、学校、企業などの橋渡し役になることです。学校の現場では授業に忙しくて、助成金の申請などできません。行政側もひとつひとつの学校の事情まで把握できません。そういった間を取り持つことです。学校林は学校のものである同時に、地域のものですから、活動を地域全体でサポートすることが大切だと思います。それが自分たちが住む地域を見直すきっかけにもなっています」

――今後はどのような展開を?

 「甲府市内で学校林を持っているのは4校だけですから、保有していない学校が共同で利用できる学校林をつくりたいです。現在、市内にある9haの山林をそのように活用できるよう行政に働きかけています。また、オイスカを通じて東京や神奈川、愛知にも動きが広がっています。学校林活動で、子どもたちが一度でも山に入る機会を 作っていければ嬉しいですね」

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