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学校林活動

学校林って何?
各地で進められている「学校林活動」
関係者インタビュー
関連リンク:林野庁「学校林・遊々の森」全国子どもサミット
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各地で進められている「学校林活動」

三条中学校 (宮城・仙台市)

平成13年度に森林整備された後、学校の教諭、PTA、地域が一丸となって協力し、1年生を中心に 森林・林業体験学習が継続されています。年1回(春期)1年生を対象として技術者による実演と、生徒 による体験伐採・玉切・除伐、山菜・椎茸等の栽培等、その内容については森林組合の指導の下で、 毎年工夫されています。森林組合の校内講話により動機付けと、事前学習に取り組み、また、職場体 験も毎年実施し、事務所に訪問して森の達人の話や作業員の現場見学をする等の学習も並行してい ます。学校林までは5km以上離れており、学校林管理委員会や、仙台市交通局の協力により、1年生100人全員がバス3台に分乗し、約20分乗って森に来ます。生徒たちは、55年前に植林し、これまで維持してきた方たちに感謝し、充実した学習が出来ることを誇りに思っていると感想文などでも表現しています。平成13年度に同校「学校林運営委員会」と森林組合で作成した、学校林(2.5ha、ヒノキ・アカマツ混交林、広葉樹林)の今後の運用に関する「指針書」に基づき、地権者の協力の下、更に20年間の借地延期が実現致しました。整備から10年程度経過し、林内は暗く、潅木等が目立つ様になり、林内観察に支障が生じ、歩道や林間広場のベンチが腐食しました。平成22年、同校と宮城中央森林組合よりオイスカに要請があり、平成23年度、除間伐と共に、既存の歩道約500mの修復と林間広場の腐食したベンチを除間伐で発生した材により修復し、間伐材の利用方法と木の行方を現場で学べるよう工夫しました。この学校林は下層植生も、上層樹種も非常に多く、林内が明るくなり、一新された感がしました。きっと、生徒の多くが楽しいと感じると思います。仙台市内ではありますが、カモシカも居るそうです。

松島第五小学校(宮城・松島町) 「どんぐりの森」
童謡「どんぐりころころ」の里で知られ、森と水田に囲まれ自然豊かな環境の学校です。学校林はもともと校舎の裏山に存在していましたが、昭和 61年に、現在の校舎新設に伴い学校林が廃止となり現在に至っており、再度「学校林」の創設を望む声が高まり、平成 22年に「学校林・遊々の森」全国子どもサミットにも児童と教員、地域関係者、宮城中央森林組合、オイスカ宮城県支部の一団として参加し、その直後、地元の森林所有者に協力を呼びかけた結果、晴れて松島第五小学校の「学校林」が実現する運びとなったものです。PTA・みどりの少年団育成会、森林組合、町が協働して学校の森林環境教育をサポートする体制は、新学校林設定以前から確立されておりましたが、平成 22年に現在の荒れた雑木林を地権者から森林組合が長期賃貸契約(20年間程度)を結び、学校林としての活動が実現できるよう一度思い切った択伐を実施し、コナラ・サクラ・クリ等の優良木の一部を保存しながら森林の整備を進め、植栽の他、萌芽更新した木、実生苗も活かし、貴重な山野草を楽しめる森に仕立てる方針です。その他に、子どもたちが安全に林内を散策できる幅 1m程度の遊歩道を設置する他、学校林の看板を設置し、平成 24年度以降は、町内全小学校約 600人の児童のための学校林として面積的にも拡充する予定です。また、童謡「どんぐりころころ」の里として、子どもたちが学校林内で奏でる「コカリナ」の響きを地元の材(スギ・ヒノキ・ケヤキ)で製作します。震災の影響で、本来の森林整備は凍結や中止が相次ぐなかの実施として、地元からは支援者・企業への感謝の声を頂いたこともご紹介します。

施工前全景

伐採施工中全景 施工後全景(完了視察)
能勢高等学校 ( 大阪・豊能郡能勢町)

当校は能勢町小中高一環教育を実施している総合学科高校であり、学校林は校舎より 400 m徒歩 10 分の所にあります。昭和 31 年に学校が教育実習用地として約 0.3ha を買収し、昭和 54 ・ 55 年にスギ、ヒノキの植樹を行いました。当初は下草刈や間伐も行われましたが、公道からの進入路が、私有地内を通り、途中から道がなくなり、湿地帯でもあること等から、何時の頃からか立ち入りがなくなっていました。そこで平成 20 年から歩道整備、木橋設置等を実施しました。間伐などの体験学習や成木を切り出し木材利用の体験学習も行っており、能勢町森林組合や地域の年配者も指導参加し、同校遊休地約 1ha にも植栽を実施しました。オイスカ関西研修センターからも近く研修生との交流なども続いています。

 

神金小学校(山梨・甲州市)

学校林は昭和 21 年に設置され、昭和 63 年より「緑の少年少女隊」を結成して、毎年全校児童が親子で間伐・枝打ち・下草刈り等の学校林保全活動を行っています。面積は 13.01ha で、学校からの距離は 3.5km 。また、平成 13 年度より、 1 〜 6 年生までそれぞれの発達段階に応じて学校林自然学習会を行っています。平成 18 年度には森林環境教育の森林整備事業を取り入れ、学校林内のスギ・ヒノキ植栽エリアの切捨て間伐及び歩道整備を行いました。 しかし、間伐材についてはPTAの活動では搬出ができず林内に散在したままになっており、林内を児童が散策するに当り安全性の確保が問題となっています。また、広い林内には手入れ遅れから、樹木が密集し日光が入りにくくなっており、下草や低木がほとんど育たず土がむき出しになっている場所が多くある(写真参照、平成 20 年撮影)。そのため、斜面の一部が雨などの浸食によって崩れかけている部分があり、大雨の際大きく崩れる危険性があった。針葉樹一辺倒の森を、広葉樹などを植樹することができるよう工夫し、多様性のある森に誘導することで、環境教育のフィールドとしてより最適なものに整える事を目指している。また、間伐作業・土砂流出防止の整備を見学することによって、手入れが行き届いていない日本の森林が抱える問題とその対処法を学ぶ森林環境教育の場としてゆきたい。

 

笹子小学校(山梨・大月市)

学校からの距離は約 2 km。 3.3ha の学校林の半分近くを樹齢 30 年のスギが占め、その他ヒノキ・カラマツなどが PTA 等の手で植林・伐採が重ねられ、収益金で植林地購入・拡大が図られてきた。設立当初は、主に高学年の理科、社会科、図工科や学級活動などの教育活動に用いられていた。平成 5 年には、中高学年の児童で構成された「緑の少年少女隊」を設立し、地域の森林関係諸団体の協力を得て、卒業記念植樹や下草刈り活動を行っており、現在も児童会活動や教科学習の中にこの活動を組み入れている。現在、同学校林ではヒノキの過密林分が 1ha ほどあり(写真:間伐前)、台風により、木が倒れたり、土が流れるなどの被害を受け、災害に強い森林づくりが必要となっていた。過密林分の間伐材のうち、利用可能な材を搬出して地元の業者に製材してもらい、学校林の木で卒業記念制作を行い、間伐材の有効利用を図りたい。将来的には子どもたちが作ったプランターを町の歩道に並べ、地元団体の協力を得て、草花を植えたいと考えている。このことによって地域全体で学校林を保全する意識の醸成を図りたい。また、今回の整備事業の間伐・木材の搬出・木材の製材などの一連の作業を見学し、林業の流れや林業関係者の働く様子などを知る機会にしたいと考えている。

 
大沢野中学校・大沢野小学校(富山・富山市)
 飛騨高地から神通川沿いに吹く強風から農作物や家屋を守るための防風林が延々と続く地域です。富山市から飛騨街道を南に向かい、JR高山本線「笹津」駅の近くに位置しております。
オイスカ富山県支部は、この防風林の一部(国有林)を「風の子の森」として大沢野小学校とともに整備(2002年〜2004年)。また近接する船峅土地改良区所有の諏訪神社一体の森を「船峅ふるさとの森」「馬鞍谷の森」として大沢野中学校とともに整備(2003年〜2006年)しました。協働先としては富山森林管理署、国土緑化推進機構、立山山麓森林組合、船峅土地改良区、地元町内会、NPO森林総合支援センター、大沢野ボーイスカウト第1団など。林内にびっしり生えていた低灌木などを一掃して桜、ハナミズキ、金木犀などを植え、華やかになっただけでなく見通しもよくなり、子どもたちだけでなく地域全体にとっても親しめる森になりました。
大沢野中学校・大沢野小学校

 

増穂中学校
増穂中学校(山梨・増穂町)
  1978年に学校林として認定された1.76haのヒノキ林から成るこの森は、学校から車で30分かかる遠方に位置しています。同校の学校林は、長年PTAが中心となり整備してきましたが、現在、ヒノキが生長して間伐期を迎えています。そのため、同校の卒業生などの手で林道を再整備する予定です。また「木づかいのすすめ」として、間伐材を園芸用プランターなどの学校用備品に製材・加工し、山梨の学校林保全活動参加校などへ寄贈します。間伐した木材を同校の外でも活用する新しい取り組みです。
広陵小学校(神奈川・城山町)
 学校に接する町有林と民有林、計0.69haを「学校林」として活用しています。城山町(建設経済部、教育委員会、同校)、神奈川県森林課、自治会や子ども会などの地域団体、オイスカ首都圏支部などが「自然観察林整備委員会」を構成し、2006年末から児童と一緒に整備を続けています。今春からは、総合学習のほか国語、算数、体育、音楽など、日々の授業の中で森を活用します。里山保全の権威である京都学園大学・中川重年教授による事前調査では、暖地系と寒地系の樹林帯の境界にある高尾山(東京都八王子市)近くに位置するため、豊かな植生が残ることが確認されました。
広陵小学校
黒川小学校
黒川小学校(岐阜・白川町)
 黒川小学校では、学校が所有するいわゆる「学校林」ではなく、学校から徒歩10分の所にある町有林4haを用い、「児童や町民が親しみやすい森づくり」を目標に2005年から活動を始めました。企画立案は、白川町(農林商工課、教育委員会、同校)のほか、森林組合、地域団体、オイスカ岐阜県支部などにより構成される「白川町どんぐり森林活用委員会」が担当。黒川小学校では町、公民館、地域社会が小学校の総合学習に協力するこの地域特有の「公民館活動」の協力を受け、間伐や植林体験など、山を活用した活動を展開しています。
北須磨小学校(兵庫・神戸市)
〜関西地区ではじめての学校林活動がスタートします!!〜

神戸市西部の住宅区域であるにもかかわらず、須磨離宮公園の森林区域の一角に位置する北須磨小学校は、関西の市街地にある学校では珍しい学校林を有しています。しかし、近年では台風の影響等がもたらした倒木による自然道の分断や雑草の繁茂のため森林内が荒廃し、活用されることもほとんどなくなっていました。
学校側の「都会では貴重な財産とも言える学校の裏山を、もっと子供たちが使えれば」との願いを受けて、オイスカでは平成 18 年 2 月より、松下電器産業梶iオイスカ法人会員)の支援をいただき、地域の方々の協力を得ながら、学校林の環境復元と林内の歩道の規模拡大等の森林整備を行なうことになりました。オイスカとしても、これまでではじめての関西地区での学校林活動になります。
子供たちが里山の生きている自然の中で、生きものの仕組みや季節の感動を体験できる環境を整備し、遊び・ゲーム・作業体験・環境学習等、自然と触れ合える仕組みを充実させることを目標として整備を進めて行く予定です。 2 月 26 日にはキックオフ行事として、児童や保護者、地域の方々による学校林整備作業が実施されます。
北須磨小学校
谷本小学校
谷本小学校(神奈川・横浜市)
 横浜市北部の住宅街の真っ只中にありながら、校舎と校庭を学校林で囲まれた丘の上にある同校では、平成16年より松下電器産業梶iオイスカ法人会員)の支援を受け、同校卒業生である地元の造園業者(緑造園)の手によって学校林が整備されました。子供たちと地域の方々による下草刈りなどの整備作業も行われ、この活動には支援企業である松下電器グループの従業員の方々も数多く参加されました。
また、オイスカ・タイの研修生が同校を訪問し子供たちとの交流授業をしたり、スマトラ沖地震の被災者へ励ましメッセージを送るなど、谷本の森から国際理解教育へと活動を発展させ、同校PTAではベルマーク回収運動を通じたオイスカ「子供の森」計画の支援も行なっています。平成17年10月には、学校と行政、地域、オイスカが協働し、広く学校林に対する理解を深めてもらうために「第2回学校林を活用したふるさとづくりフォーラム」を開催しました。
浅川中学校(東京・八王子市)
 海抜約600mの高尾山のふもとに佇む同校は、校舎の南側にこんもりした山林・通称「栗山」があります。その学校林は荒れたまま放置され、夏は風通しが悪くて暑く、冬は日陰で寒いという厄介な代物でした。昨年の春、オイスカ本部スタッフが課外授業で同校を訪れたときに、校庭越しに見える光景を見て、「学校林活動を一緒にやりませんか」と相談したところ、以前から何とかしたいと考えていた清水教頭先生がやる気満々になりました。
平成15年10月より、松下電器産業(株)(オイスカ法人会員)の支援を受け、東京都森林組合の協力で除間伐と歩道設置が行われ、12月に1年生全員が参加して、歩道の杭打ち作業に汗を流しました。すると気持ちも自然と軽くなり、「生徒が以前より明るく挨拶するようになった」と、早くも効果が出ているようです。
平成16年度には、(社)国土緑化推進機構の全国学校関係緑化コンクールの学校林活動の部で準特選を受賞し、今後は学校と地域の方々が中心となり、ビオトープ作りなども計画されています。
浅川中学校
小清水小学校・上鷹見小学校
小清水小学校・上鷹見小学校(愛知・豊田市)
 全校生徒約800人の小清水小学校に学校林が設置されたのは明治44年。歴史ある林もここ数十年は手つかずになっていましたが、昨年の夏に雑木の除去や草刈りをして整備されました。土地条件がシイタケ栽培に向いていることから、4年生全員でシイタケ菌の原木への植付け作業を体験しました。「意外と簡単で楽しかった。目標1000本!」
上鷹見小学校は全校生徒50人弱。中部日本研修センターからほど近い同校は、以前から田植え体験などオイスカとの交流行事が盛んです。校章のデザインにササユリをあしらっているように、学校の周りは豊かな里山。平成15年に松下電器産業梶iオイスカ法人会員)の支援を受け、オイスカ豊田森林塾の手で学校林の整備が行われました。学校林を使って、草木調べをしたり、木のベンチを作ったりしました。合い言葉は「自然と遊び、自然と学ぶ、わくわく山」です。
上野原小学校(山梨・上野原町)
 山梨県の東端に位置する上野原小学校には、昭和4年に上野原町の篤志家水越八重さんより寄贈された約30ヘクタールの山林からなる学校林「八重山」があります。他の学校のものと比べても広大な学校林ですが、平成14年より(社)国土緑化推進機構、松下電器産業梶iオイスカ法人会員)から支援を受け、山梨県大月林務環境部、上野原町、北都留森林組合などの手によって、学校林の除伐や遊歩道作りなどを行いました。
平成15年11月には「学校林を活用したふるさとづくりフォーラム」を開催し、子供たちによる植林活動や、歌と楽器の生演奏が幻想的な森の中でのコンサートが行われました。また、パネルディスカッションでは、学校林活動の現状や展望と課題が議論されました。
上野原小学校
相川小学校
相川小学校(山梨・甲府市)
 甲府市街の少し北、武田信玄が祀られる武田神社のすぐ隣りに校舎があります。1951年にできた学校林の再整備が平成13年から始まり、その時は俳優の赤井英和さん(「子供の森」計画親善大使)が駆けつけて来てくれました。今年度のテーマは「学校林の楽しさ発見!」。丸太のシーソー、ターザンロープ、竹を並べた滑り台、たくさんのアイデアと遊び心いっぱいの“ワールド”ができあがりました。
相川小学校のホームページはこちら
北中学校(山梨・甲府市)
 サッカーの中田選手の出身校でもある同校では、平成14年にパナソニック株式会社(オイスカ法人会員、当時:松下電器産業株式会社)の支援を受け、林野庁山梨森林管理事務所を中心として整備が行われ、6月には、2年生137人が学校林にはじめて足を踏み入れました。森林管理事務所の方から鎌の使い方の説明を受けた後、慣れない手つきで下草刈りに挑戦しました。林の中で拾ったオニグルミの実を割ってもらい、口に入れたら「けっこう甘くて美味しいね」。森の恵みを体感した一日でした。
平成16年度には、(社)国土緑化推進機構の全国学校関係緑化コンクールの学校林活動の部で準特選を受賞しました。
北中学校
里垣小学校
里垣小学校(山梨・甲府市)
 

創立は明治6年。甲府市の北側、善光寺のすぐ近くで周囲は山梨名産のブドウ園が広がる同校では、父兄と先生からなるPTAが学校林活動に積極的に取り組んでいることが特徴です。PTAのボランティアの取り組みとして、子どもたちと一緒に学校林での植樹や自然観察がおこなわれています。地域のチカラで学校林活動を盛り上げていく、とても理想的な姿がここにあります。

2009年1月19日の「日本教育新聞」で活動が取り上げられました!

北東中学校(山梨・甲府市)
 オイスカが関わる学校林活動校のパイオニア的存在。理科・生物が専門教科の大久保校長先生(当時)のリーダーシップのもと、他校に先がけて平成12年4月に山梨県緑化推進機構、(株)アピオ(オイスカ法人会員)の支援を受け、山梨県森林環境部を中心に学校林が整備されて、生徒たちが苗木の植え付けや下草刈りをおこないました。同校は以前から「緑の少年隊」の活動が盛んで、自然に親しむ雰囲気が年々受け継がれてきたことも、学校林活動の追い風になっています。
北東中学校
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