オイスカとは

オイスカ・インターナショナル(The Organization for Industrial, Spiritual and Cultural Advancement-International)は、「すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界」を目指して1961年に設立されました。本部を日本に置き、41の国と地域で活動を展開する国際NGOです。

公益財団法人オイスカ(以下、オイスカ)は、1969年にオイスカ・インターナショナルの基本理念を具体的な活動によって推進する機関として生まれ、主にアジア・太平洋地域で農村開発や環境保全活動を展開しています。特に、人材育成に力を入れ、各国の青年が地域のリーダーとなれるよう研修を行っています。オイスカの研修を修了した各国の青年は、それぞれの国で農村開発に取り組んでいます。国内では、農林業体験やセミナー開催などを通しての啓発活動や、植林および森林整備による環境保全活動を展開しています。

オイスカ標章

オイスカ標章

5色は、天(青)・火(赤)・水(水色)・地(黄)、そしてこれら4要素を調和的に活動させ人類万物のいのちを生成発展させる源である宇宙(黒)を表し、オイスカの世界観

理念

「当機構は、それぞれの生命は密接に繋がっており、それらの源は宇宙であることを認識し、すべての人々が、国籍、民族、言語、宗教、文化の違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り、育てようとする世界を理想とする。」

─ オイスカ・インターナショナル憲章第4条(理念)より

この理念を実現する道としてオイスカが選んだのは「人材の育成」です。宇宙がもたらす恩恵とその中で生かされていることへの感謝の心を持ち、地球上の生あるもの全ての共生を目指して行動できる人です。

それぞれの民族が持つ歴史や文化、宗教などの違いを理解し尊重したうえで技術を伝えなければ、技術の種はその地に根を張ることはありません。大自然の摂理に基づく土づくりから始まる、その地に合った環境保全型の農業や産業を基本とします。この農村開発の実践を通してオイスカは、大地の恵みを知り自然と共に生きることの大切さを共有できる人を育みます。


Vision
実現したい未来



人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、自然と調和して生きる世界

私たちが目指すのは、それぞれの民族が対立することなく、共に助け合い、人間は、母なる地球のいのちの循環の一部であることを認識し、いのちの源である太陽や水、空気や土が永く未来にわたって守られ、すべてのいのちが健やかに生きる世界です。


Mission
果たすべき使命/存在意義



全てのいのちが健やかに守られるよう、感謝の心を持つ「人」を育み、いのちの土台となる森づくりや社会づくりに取り組みます

人間も母なる地球のいのちの循環の一部であることを認識し、すべてのいのちが健やかに守られるよう、「感謝」の心を持つ「人」を育み、水や土、植物や動物、人間の生活の土台となる森づくりや、あらゆる困難を共に乗り越え、共に助け合う社会づくりに取り組みます。


Value
私たちが大切にしていること



互いを理解し尊重/土から離れない/感謝の心を持ち、へこたれない「人」を育む/地域に根差し、住民の「良くしたい」を尊重


Spirit
Visionを達成するために、
私たち一人ひとりが日々実践する心のあり方



❶先を展望する想像力を持つ/❷着実に一歩ずつ積み重ねる/❸仲間とともにチーム力を発揮する/❹挑戦し続ける/❺経験から学び進化する/❻感謝の心を持つ/❼真摯である/❽へこたれない/❾人間味にあふれ、楽しみながら!


※この理念体系は、2021年10月6日に開催されたオイスカ60周年記念国際シンポジウムにおいて発表しました。




会長あいさつ

会長 渡辺 利夫

 世界中がコロナ禍で苦しむなか2021年、オイスカは創立60周年を迎えました。ワクチン接種は進んでいますが、今後どうなっていくのかまったく見通しがつきません。おそらくこれからの時代はコロナとの共存の時代が長く続いていくのではないかと想像されます。

 オイスカは日本生まれの国際NGOとして長年、多くの支援者に支えられながら国内外で人材育成や環境保全、農山漁村の振興に資すべく協働のモデルとなるようなプロジェクトを数多く推進し、少なからぬ国際貢献を行ってきたと自負いたしております。

 しかし残念ながら、科学技術の進歩とグローバル化によるさまざまな恩恵とは反比例するかのように国際社会は地球的規模の課題を多く抱え、より深刻度を増しております。

こうした課題に向き合いながら、私たちは創立時に掲げた理念に想いを寄せるとともに今、しっかり地に足をつけ、じっくり考えながら進む時期だと考えております。

 引き続き、皆様のご支援ご協力ご参加をよろしくお願いいたします。

公益財団法人オイスカ
会長 渡辺 利夫

理事長あいさつ

理事長 中野 悦子

 オイスカが発足した1961年は、人類が初めて大気圏外の飛行に成功した年であり、帰還した宇宙飛行士の「地球は青かった」の言葉は忘れられません。

 その美しい地球の環境を守り、いのちあふるる〝生命体〟としての地球を未来につなぐためにオイスカは設立されました。創立者は「世界の空は一つ。人類は民族、宗教、言葉等々違っても皆兄弟であり、大家族だ」と言って、物質と精神の調和した世界の構築を目指しました。つまり、天地一体の環境のなかに大自然と融和し、人が人としての尊厳を保つための活動をするということです。そのために国境を越え、小異を捨ててお互いに手を携えながらあらゆる困難を克服していこう、と活動が始まりました。

 現在、アジア太平洋地域を中心に世界41の国と地域で農村開発、人材育成、環境保全活動等を実施しています。なかでも次代を担う子供たちへの環境教育としての「子供の森」計画は年々参加校も増え、子供たちの笑顔に励まされる活動です。

 こうしたオイスカのさまざまな活動に一人でも多くの方々に参加していただきたいと切に願っております。

公益財団法人オイスカ
理事長 中野 悦子

組織概要

本部

名称
公益財団法人オイスカ
設立
1969年(昭和44年)5月
所在地
〒168-0063
東京都杉並区和泉2-17-5
連絡先
TEL: 03-3322-5161
FAX: 03-3324-7111
E-mail: oisca@oisca.org
公式サイト
https://oisca.org/
代表者
中野 悦子(代表理事)
定款
定款(PDF: 328KB)