モンゴル 訪日研修生OB主導の新プロジェクトがスタート 日本・モンゴルの友好促進への貢献も

2018年2月20日 ( カテゴリー: 海外ニュース )

 モンゴルでは、2016年に、訪日研修生OBたちの組織した組合が、ブルガン県セレンゲ村と2000haの土地の森林管理などに関する協約 を結び、ユースセンターを開設。オイスカ・モンゴル(以下、モンゴル総局)はここを拠点にしたさまざまな活動を展開しています。その一環として18年1月から2年間の予定で、トヨタ環境活動助成プログラムによる「モンゴル・ブルガン県における希少芍薬の保全と住民主体の持続可能な森林保全活動の推進」(以下、保全プロジェクト)が始動しました。

オイスカ・モンゴル事務所にて。雪の中、研修生OBと訪日研修生候補者が集まった。前列中央はガンホヤク会長、右がトゥメン。

オイスカ・モンゴル事務所にて。雪の中、研修生OBと訪日研修生候補者が集まった。前列中央はガンホヤク会長、右がトゥメン。

 本保全プロジェクトは、セレンゲ村との協約に基づいた森林の適切な管理を進めると同時に、生物多様性の観点からも、その保全が求められている固有種の芍薬の保全を行うものです。さらに、芍薬と組み合わせた養蜂の技術普及なども行うことで、地域住民の生計向上を目指します。担当するモンゴル総局のトゥブデンドルジ・トゥメンデンベレル(トゥメン)は、17年にオイスカ本部事務所での研修中にプロジェクトを立案、助成申請の段階から主体的に関わってきました。助成金の採択決定後は、積極的に訪日研修生OBたちとの連携を深めながら、保全プロジェクトの推進に尽力しています。
 プロジェクトの開始にあわせ、1月7日〜14日、本部・海外事業部課長の藤井啓介が現地を訪問、関係者らと打ち合わせを行いました。自然環境観光省ではトゥンガラ森林政策局長から、「モンゴルは豊かな自然に恵まれているものの、森林をはじめとする資源の適切な保護や、活用に関する住民の意識や行政の取り組みが遅れている。プロジェクトはそうした課題解決につながる」として、活動への協力が表明されました。
 また、主な活動地となるセレンゲ村のナサンドラム村長は、「森林保全や人材育成、生活環境の改善といった村が抱えている課題の解決につながる」とプロジェクトを歓迎。同様の問題を抱える国内の農村でも活動するためのモデルとなるよう、共に取り組んでいく姿勢を示しました。オイスカの訪日研修を経験した同村の研修生OB4名に加え、隣県で育苗に取り組んでいるOBらの協力を得る予定にな っています。
 モンゴル総局はこれまでに17 名を訪日研修に派遣。その多くがそれぞれの職場や地域で、日本で学んだ技術を活かした取り組みの普及や、日本への理解と友好を深めるための活動を展開しています。10年にブルガン県に設立された農業職業訓練学校に勤務するネレグィ氏は、図書館司書を務めながら日本で学んだ農業や料理、日本語の指導に取り組みたいと意欲を燃やしており、日本文化やオイスカでの研修を紹介するための「オイスカ記念部屋」を校内に開設。自身の研修修了証や日本で使用した農業の本などを展示しています。モンゴル総局の岡田重元理事と本部の藤井が訪問した12日に合わせて、この部屋の開所式が行われ、関係者がテープカットを行いまし た。
 今後も日本からさまざまな形でOBの自立した取り組みをサポートしていきます。

ブルガン県農業職業訓練学校の「オイスカ記念部屋」のテープカット。左がモンゴル総局の岡田理事

ブルガン県農業職業訓練学校の「オイスカ記念部屋」のテープカット。左がモンゴル総局の岡田理事

オイスカ岐阜県支部を通じ、岐阜市からセレンゲ村に寄贈された救急車。近隣の町に患者を運ぶ際に頻繁に利用しているという。一緒に贈られた消防車と共に大いに役に立っている

オイスカ岐阜県支部を通じ、岐阜市からセレンゲ村に寄贈された救急車。近隣の町に患者を運ぶ際に頻繁に利用しているという。一緒に贈られた消防車と共に大いに役に立っている

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