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フィジー

フィジーでは、都市部、山村部を問わず定職を持たない青年が多くおり、社会問題化しています。フィジー諸島共和国政府、青年雇用機会スポーツ省(当時)では、対策のためにこうした若者が生きる力を身につけるための国立青年研修センターを設けていましたが、1990年、同センターの農業研修部門をより良いものにするために、オイスカに協力の要請がありました。そしてこれに応える形で、同国でのオイスカの活動が始まりました。

同国の住民の手で持続可能な地域を作っていけるよう、ヴィチレブ島を主な舞台に、以下の様々な活動を実施しています。具体的には、拠点である国立青年研修センターでの農業研修の他、ヴィチレブ島全土に「子供の森」計画、そして同島沿岸部ではマングローブ植林、さらにはサンゴ礁保全プロジェクトを実施しています。
長年のカウンターパートである教育・国家遺産・文化・芸術・青年スポーツ省青年スポーツ局からは、これまでのオイスカの成果を評価し、2007年5月に5年間の協力に関する協約を更新。この他、第1次産業省や教育省、地方自治体などからも高い評価を受けています。また、公益財団法人オイスカに代わって現地のNGOであるOFETA(OISCA Fiji Ex-Trainee Association) が、自助努力での活動能力を高めてきました。 

引き続き、同国の持続可能な地域開発を支援していくとともに、支援協力活動を公益財団法人オイスカではなく現地のカウンターパートNGOであるOFETAが担えるよう、プロジェクト実施能力、自らの力による資金獲得能力向上を図っていきます。

フィジー農林業開発プロジェクト

場所: ヴィチレブ島・シガトカ町
活動開始年: 1990年1月
受入機関: 教育・国家遺産・文化・芸術・青年スポーツ省青年スポーツ局
活動開始の背景 フィジーでは、都市部、山村部を問わず定職を持たない青年が多くおり、社会問題化しています。フィジー諸島共和国政府、青年雇用機会スポーツ省(当時)では、対策のためにこうした若者が生きる力を身につけるための国立青年研修センターを設けていましたが、1990年、同センターの農業研修部門をより良いものにするために、オイスカに協力の要請がありました。そしてこれに応える形で、同国での活動が始まりました。
活動概要 国立青年研修センターを舞台に、毎年同国の青年30名程度を対象に、約1年間の農業技術研修、規律訓練を行ってきました。農業は、有機蔬菜栽培、養豚、養鶏、養蜂など多岐にわたります。また研修生には、オイスカが研修センター外で行う、「子供の森」計画やマングローブ植林などの社会貢献活動への参加も義務付け、村に帰っても社会に貢献できる人材を育てています。
近況・今後の方針 これまで、400名以上の青年の研修を実施してきました。 将来的には、公益財団法人オイスカの支援に頼らず、現地政府並びに、オイスカの現地NGOであるOFETAが自助努力でセンターを運営できるようになることを目標に、2004年7月から2007年6月までは、JICAとの共同委託事業(草の根技術協力事業)により、自立力強化を行いました。そして2007年7月からは郵便貯金・簡易生命保険管理機構の助成を得て、より一層の研修能力強化を図っています。

マングローブ植林プロジェクト

場所: ヴィチレブ島・ナンドロガナボサ県、ラ県など
活動開始年: 1993年
受入機関: 教育・国家遺産・文化・芸術・青年スポーツ省青年スポーツ局、第1次産業省、ナンドロガナボサ県等
活動開始の背景 フィジー諸島共和国は、その名の通り小さな島々からなる国です。よってバングラデシュのような広大なマングローブ林が生育する場所はありません。しかし、海岸沿いにわずかに育つマングローブは海岸を波浪から守り、川からの土砂を吸収し、海のサンゴに土砂がかぶるのを防ぐなど重要な役目を担っていました。1990年代初頭、ヴィチレブ島南西部沿岸では、かつて存在した多くのマングローブが無くなっていました。これを憂えた住民の声を受け、1993年よりオイスカが植林を開始しました。
活動概要 現在の活動は同国最大の島、ヴィチレブ島南西部コーラルコースト沿いで4ヵ所、西部Lautoka近辺の沿岸で2ヵ所、そして北東部ラ県の沿岸11ヵ所において植林並びにその維持管理を行っています。実施にあたっては村長以下住民皆の合意のもと、住民参加型での植林、管理を心がけています。植林後2年もすれば魚介類の収穫が顕著に増えてくることもあり、住民は積極的に維持管理に取り組んでいます。
近況・今後の方針 ヴィチレブ島北東部ラ県は、アクセスも悪く孤立した漁村が点在していました。しかし2004年から、東京海上日動火災保険の支援を得てマングローブ植林を進めた結果、漁獲高は大幅にあがり、マングローブ植林への参加を通じて、自分たちのふるさとを良くしていこうとする動きが出てきています。
また同島西部では、オイスカの現地NGOであるOFETAが自助努力で、国連機関の資金(Global Environmental Facility)の支援を得てマングローブ植林活動を進めています。
これまでの同国のマングローブ植林面積は、合計93ha となっています。

サンゴ礁保全プロジェクト

場所: ヴィチレブ島・ナンドロガナボサ県、ラ県など
活動開始年: 1993年
受入機関: 第1産業省、ナンドロガナボサ県等
活動開始の背景 ヴィチレブ島南西部の沿岸にはコーラルコースト(サンゴの海岸)と呼ばれる海岸が広がっていますが、リゾート開発や住民自身の破壊等により、沿岸のほとんどのサンゴが死滅する事態に。2002年、これを憂えたオイスカの現地スタッフ、サイルシ・マシ氏が中心となり、再び名前の通りサンゴであふれる海に戻す活動を始めました。
活動概要 これまで、コーラルコースト(ナンドロガナボサ県)を中心に約20ヵ村の沿岸で、地域の住民や子供たちとともに、サンゴの枝を育て植えつける活動(人工増殖)や海洋保全地域を設け、保全活動に努めてきました。
近況・今後の方針 2007年12月までに、約20ヵ村において18,000株余りのサンゴを育て、移植しました。これらのサンゴは今、大きく育ちつつあります。また、住民との合意で設けた保全区域15ヵ所(合計19ha)では、多くのサンゴや魚介類が戻り始めています。
2008年1月からは新たに住友生命の支援を得て、本格的な調査を含め最大28村に実施地域を広げ、活動を拡大継続していきます。