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インド

(1)オイスカ創立とインドとの関わり
オイスカとインドとの関わりは、オイスカ創立以前にさかのぼります。オイスカの創立者中野與之助前総裁は、財団法人国際文化交友会を設立して、世界の有識者に向け世界宣言文を発信。人類の真の幸福、世界平和のあり方、そのための新しい世界秩序構築に向けた話し合いを、呼びかけていきました。そして1961年、2回にわたって国際会議を開催。東京に18カ国から480人もの人々が集まり、宗教やイデオロギーを超越した理念を持つ「オイスカ憲章」が起草され、同年10月6日に国民レベルの国際組織としてオイスカが誕生しました。その後1964年まで5回の会議が開催されましたが、インドからは約800名もの代表が出席し、憲章や活動方針に大きな影響を与えました。

(2)オイスカ開発協力創始とインド総局
その後インドは、1964年頃から史上空前の食糧危機に見舞われ、オイスカに協力要請が出されました。そこで急遽、国内オイスカ会員の中から鮎沢団長他10名の「農業開発調査団」が組織され、インドに派遣されたのが1966年のことです。オイスカの技術者たちは、カシミール州など飢餓のひどい地域にモデル農場を開設(別記プロジェクト実績)、地域住民に農業指導を行いました。その際に日本からの250名余りの技術者を受入れ、活動を支援するために当時のインディラ・ガンジー政権やインド人で組織されたのが、オイスカ・インド総局です。

・プロジェクトの実績等
1966年− オイスカ農業開発調査団派遣(団長 鮎沢 英行)
1966年−1973年 オイスカ・カシミール開発プロジェクト(団長 神田 正一郎)
1966年−1967年 オイスカ・アナントン開発プロジェクト(団長 柴戸 操)
1966年−1968年 オイスカ・ジャンムー開発プロジェクト(団長 黒木 堤)
1966年−1968年 オイスカ・グルダスプール開発プロジェクト(団長 深山 喜一郎)
1966年−1973年 オイスカ・ハリヤナ開発プロジェクト(団長 高島 正次)
1967年−1970年 日印友好農場(団長 滝田政夫・伊藤憲一郎)
1967年−1970年 テンバロード開発プロジェクト(グジャラート)(団長 柴子 操)
1967年−1973年 バタドラ及びパンジャブ開発プロジェクト(団長 柴戸 善正)
1968年−1973年 農業開発プロジェクト(団長 日置 正巳)
1969年−1970年 UP大学農業試験プロジェクト(団長 黒木 堤)
1969年−1972年 ナニタール開発プロジェクト(団長 山下 茂夫)
1984年−1985年 モラダバッド研修プロジェクト(団長 古川 外男)
1981年− オイスカ南インド支局設立
1994年− オイスカ・マニプール支局設立(代表 ヤンベン・ビレン) 
1994年− オイスカ南インド事務所(ケララ州)開設(所長 アラビンド・バブ)
2000年− オイスカ北インド事務所(ニューデリー)開設(代表 RKジャイトリ)
2003年− ハリヤナ州森林資源管理・貧困削減事業(インド・ジャパン子供の森計画)
2006年− オイスカ南インド農林業研修センター設立

(3)オイスカ高等学校の留学生受入れ
静岡県浜松市にあるオイスカ高等学校では、2001年4月から毎年5〜4名のインド留学生を受入れています。


(4)北東インド支局設立
北東インドにおけるオイスカ活動の拠点として、1994年マニプール州にオイスカ・マニプール支局を設立しました。救援衣料の援助をするほか、マニプールの青年2名に対するオイスカ・ミャンマー研修センターでの人材育成等を実施しました。


活動方針は「現場活動の充実と人材育成」で、特に重点的に取り組んでいる活動は次の2点です。

(1)オイスカ理念・精神文化の普及
中野総裁が提唱する「産業精神」の普及は、オイスカが進める植林 =環境教育=地球社会全体の持続可能な開発のための教育=ふるさと造り運動に合致します。子どもたちを十分参加させ、教育者を取り込んで行きます。インドでは植林の必要性が大きく、同時に「子供の森」計画の広がる可能性が高いのです。このインドで今後も努力を続け、「子供の森」計画の全国展開を図ることにより、国際社会に大きな効果的影響を与えることができると考えます。

(2)環境保全活動(CFP)
デリー準州政府は各学校を取りまとめ、「子供の森」計画(環境教育)の実施を承認しました。学校教員を対象に、環境教育指導方法の教育研修なども実施しています。また、日本の円借款事業として実施されているハリヤナ州森林資源管理・貧困削減事業における環境教育分野として、2008年までに400校の学校で、CFPを紹介するためのオリエンテーション・植林・啓発活動・教師向けの研修会・セミナーなどを実施しました。

インド首都圏周辺環境教育プロジェクト

場所: インド・デリー
活動開始年: 2000年
受入機関: オイスカ北インド支局
活動開始の背景 2000年に首都ニューデリーを中心とした地域で、研修生OBがオイスカ北インド支局を設立。デリー準州の全面的な協力で、「子供の森」計画と学校の教員が対象の環境教育指導教育などを実施しています。2003年4月からは、デリー準州管轄にある学校から毎年2名の学生をオイスカ高等学校に受け入れ、現在も継続中です。
活動概要 デリー州政府は各学校を取りまとめて、「子供の森」計画(環境教育)の実施を承認し、学校教員を対象に環境教育指導方法の教育研修などを実施しています。その他、オイスカのインドにおける拠点として、政府機関との企画調整等を行っています。
近況・今後の方針 日本の円借款事業として実施されているハリヤナ州森林資源管理・貧困削減事業における環境教育分野として、2008年までに400校の学校で、CFPを紹介するためのオリエンテーション・植林・啓発活動・教師向けの研修会・セミナーなどを実施します。また、同事業を2009年よりUP州においても実施する予定です。

インド青年指導者育成プロジェクト

場所: ケララ州カリカット
活動開始年: 1994年
受入機関: オイスカ南インド支部
活動開始の背景 1981年、インド青年協会の有志によってオイスカ南インド支局が設立され、タミールナドゥ州・ケララ州・カルナータカ州を中心に、「子供の森」計画をはじめとする啓蒙活動やマングローブ植林事業などの環境教育が実施されています。現在では約700校の学校で実施されています。また1994年には、アジア太平洋青年フォーラムの開催がきっかけとなり、オイスカ南インド事務所が開設されました。
活動概要 ・ケララ州政府との連携で1991年より「子供の森」計画を700校で実施し、州政府より苗木や植林資材等の便宜を受けるなど連携強化を図っています。
・灌漑水源供給事業は、世界銀行がケララ州政府に融資しオイスカが委託を受けた事業で、農村地域の灌漑施設の充実・女性生活改善のコンサルタントを行っています。
・ケララ州政府の推薦で世界食料計画(WFP)が支援し、貧困層へ飲料水を安定供給するための井戸と浄化施設の建設を行いました。これまでに約200地域に提供しています。
近況・今後の方針 2007年に国連経済社会理事会より「スペシャル」のNGO諮問資格が認められ、南インド地域におけるオイスカ活動の拠点として、緑化活動・青年育成等の地域開発の推進を積極的に図り、インドから世界へのオイスカ理念の発信地としたいと思っています。

インド・マイソール植林プロジェクト

場所: カルナータカ州マイソール
活動開始年: 2007年12月
受入機関: オイスカ南インド支部
活動開始の背景 急激な経済成長を続けるインドは、貧富の差の拡大や環境破壊など多くの問題を抱えています。カルナータカ州マイソールは、インドでも比較的気候の穏やかなデカン高原に位置し、IT産業の拠点であるバンガロールの成長を支え、歴史的建造物が残る町の一つです。しかし比較的緑が残されたこの地域でも、河川の枯渇など植林による水源の涵養や、これ以上の環境破壊を防ぐ必要があります。
活動概要 オイスカはこの地の緑化推進を図るため、歴史的寺院との連携協力で環境教育を交えた植林活動を実施。そこでは3,000人もの貧しい子供たちが衣食住を提供され、無償教育を受けています。敷地内は強い日差しが照りつけており、木陰などは殆どなく、周辺地域は十分な農業用水を得ることが難しく、決して豊かな地域ではありません。そこで果樹などを含む植林により、貧しい地域住民の雇用創出や林産物利用を図ることで、環境保全と地域の発展に寄与します。
近況・今後の方針 子どもたちが参加できる植林活動を行い、環境セミナー等を開催して環境教育も行うなど、単なる緑化に留まらない活動が期待されます。インドでは環境保全の必要性が大きく、周辺地域へ波及する可能性もあります。今後も努力を続けて植林活動の展開を図り、国際社会に効果的影響を与えていきたいと考えます。