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ミャンマー

1994年3月、国連開発支援管理局からオイスカとの共同プロジェクトをミャンマーで実施したいとの提案が出され、同年10月、国連スタッフとオイスカ、ミャンマー政府、日本政府代表からなる基礎調査団がミャンマーの各地を視察し、現在のパコック県にプロジェクトを設置することが決定しました。

オイスカミャンマー農林業研修センターは、中部ミャンマー乾燥地帯のモデル農業プロジェクトとして、現地の農村青年に対して、有機農業、畜産、養鶏などの研修を行っています。また、植林などを通じて、自然環境を整えながら開発を進めています。

1997年に初めて研修生を受け入れてから現在に至るまで、186名の研修生がこの研修センターで有機農業、養豚、養鶏などの研修を受けてきました。その内38名が日本での研修を受け、彼らが帰国した後はそれぞれの出身地へ戻り、農村開発のために頑張っています。さらに、ミャンマーの農業省(MAS)にも、オイスカの日本での研修を受けて帰国した後に農業普及員として活躍している人材がいます。

今後の方針としては、有機肥料の種菌(ボカシ)の生産を拡大し、近隣の農家から全国的に普及する計画です。また、将来的には、研修修了生(現地のみ、また日本での研修修了生を含め)に対し、研修終了後のフォローアップをするための資金を準備し、彼らの自立と地域開発のためのマイクロファイナンスを実施する予定です。

ミャンマー農林業研修センター

場所: マグウェイ管区・パコック県・エサジョ郡
活動開始年: 1996年6月
受入機関: 国家計画経済開発省、農業公社
活動開始の背景 赤茶けた大地が広がるミャンマー中央部乾燥地帯(ドライゾーン)は、乾季には一滴の雨も降らない過酷な気候条件。この地で、稲作を中心とした有機農業の普及と人材育成に取り組むという、誰もから無謀と言われた試みは1996年から始められました。 一番の問題であった水の確保については、川から灌漑用水路を作ることで改善されました。近年は養鶏にも取り組み、地域の人々も自分たちの生活を支える大切な生業として取り組んでいます。それも、ゆるぎない信念と妥協なき取り組みの成果です。
活動概要 本研修センターでは毎年、ミャンマー全土から選考された男女10名ずつの農村青年に対して、11ヵ月間の有機農業の研修を実施しています。
このほか、国連世界食糧計画(WFP)と提携して食糧供給プログラムを実施。イエサジョ郡での教育支援、障害者・高齢者支援、インフラ整備、職業訓練の4つの事業実施に対し、研修生OBが主体となり、米・油・豆・塩を配給しました。その成功がWFP内でも高く評価され、今後も継続される見込みです。
また、プロジェクトを始める意欲のある研修生OBに対して融資制度を設けており、OBの約6割がこの制度を利用。融資を有機肥料製造費にあて、有機米栽培を実現したOBが出るなど、成果が現れています。
近況・今後の方針 2006年度の農業研修では、有機肥料のボカシを利用した有機農業を指導したほか、研修センター内外でボカシ製造方法の講習会を行いました。これらの普及活動が功を奏して、周辺地域にもボカシが認知され始めています。有機農業では鶏や豚の糞尿を有機肥料として使うため養鶏や養豚も欠かせませんが、これについても、研修センターから周辺地域への普及が進んでいます。このほか、2006年度に外務省の日本NGO支援無償資金協力を受けた「中央乾燥地域イエサジョ地域に於ける食品加工を通じた貧困削減・生活改善プロジェクト」(食品加工プロジェクト)では、身近な素材を利用した加工品で所得が生み出せるとあり、研修生や周辺の農村女性の経済的自立に影響を与え始めています。
今後は、有機農業の更なる普及と研修生OB/OGへのフォローアップ支援を強化していく予定です。

教育支援プロジェクト

場所: マグウェイ管区・パコック県・エサジョ郡地域
活動開始年: 1997年1月
受入機関: 教育省
活動開始の背景 ミャンマー農林業研修センター設立当初より、日本大使館などの草の根無償資金を活用して、近隣の村の小学校校舎の建設支援を開始しました。これに続き、当時からご支援をいただいていた、オイスカ長野県支部の有志の方々から、現地のあまりにも荒れ果てた教育施設(小学校、保育園など)に、何とか資金の許す限り、学校校舎などの修・改築の支援をしたいとの申し出がありました。当時から今日に至るまで、教育支援は継続して行なわれています。
活動概要 この活動は主に、小学校校舎の修・改築及び、保育園を建設することにありますが、一部では教科書の提供も行っています。
近況・今後の方針 1997年から現在まで、16の小学校校舎と2つの保育所が建設されています。これによって、地域の教育施設が充実し、子どもたちも快適な教育環境で勉強することができています。今後も、支援者のご協力が続く限り継続していく予定です。