新入生の成長

2017年8月12日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

今年の春に種をまいたクロマツの様子です。
こんなに大きくなっています。
ちょっと伸びすぎじゃないかなぁと思うような伸び方です。
……とはいえ、2年目の苗に比べたらまたまだおチビちゃん。

CIMG0359

ボールペンより短い。
12~13センチぐらいでしょうか

ほら、見てください!
来年の植栽を待つ2年目の苗はこんなに大きくなっています。

CIMG0360

ボールペンが埋もれています。
こちらもちょっと伸びすぎ!?

虫が出ないように、高温障害を起こさないように、
乾燥しすぎないように、水をやりすぎないように……。
いろいろなところに目を配り、気を配りながら
「名取市海岸林再生の会」の皆さんがお世話をしてくれています。

ここの苗は、宮城県では県知事賞、全国では林野庁長官賞を
いただいた優秀なもの。おチビちゃんたちも先輩たち同様
しっかりとした苗木に育ってくれることでしょう。

コケ? キノコ?

2017年8月11日( カテゴリー: 現場レポート )

東京本部の浅野です。

8月5日のボランティアの時にこんなものを見つけました。

1502353956954

…いっぱいある
…ちょっと気持ち悪い
…中にあるのはなに?

ボランティアのMさんとEさんに聞いてみても分からず。
休憩中にMさんが調べてくれました!

「ハタケチャダイゴケ」

ん?コケ?コケって緑じゃないのもあるのか!!とびっくりしましたが、よくよく調べてみるとキノコの一種ということが分かりました。

ハタケチャダイゴケは初夏~夏にかけて畑地、休耕田、堆肥、もみ殻などで発生するハラタケ科チャダイゴケ属のキノコ。

畑に害があるものではなく、藁や古畳などを分解する働きがあるので、寧ろ役立つキノコらしいです。
昔の田畑にはおなじみのキノコだったらしいが、化学肥料による土壌変化で段々と見られなくなっており、地域によっては絶滅危惧種に登録されたりしていることが分かりました!

じゃあ、中身はなんなんだ?となるわけですが…
黒いのはペリジオール(小塊粒)と呼ばれる胞子の固まりで、雨で周囲に広がり胞子を拡散させる仕組みになっているそうです。
きっと雑草が元気すぎて雨が当たらなかったのでこんなにきれいに残っていたんだと思います。

ボランティアの方も言っていましたが、現場ではいろんな発見があっておもしろいですね

前回の続きです。

研究テーマは「クロマツの核型について」でした。

核型とは、生物は細胞から成り立っていますが、その細胞中の核内にある一セットの染色体の形態をいいます。
生命の本体はDNA(遺伝子)といわれていますが、生物体の組織的単位は細胞で、細胞は大まかに核と細胞質
から成り立っています。

各々の細胞の一つ一つに一定数の紐状の染色体をもっているわけです。

例えば人間の染色体は46本、1~22番がそれぞれ対で計44本、それに性を決定するX、Y、
男ではXY、女ではXXの染色体2本を加えた合計46本ですね。紐状の分子の染色体は小さいものでも
長さが2㎝くらいで、一個の細胞の中にある46本をつなぐと2mの長さにもなるといわれています。
(今回ボランティアの皆さんに人間の染色体はいくつでしょうか?の質問を投げかけましたが、皆さん???)。

「樹木にも染色体があるの?」と言われたことがあります。
もちろん生物体ですから当然あるわけです。

では、針葉樹樹木の染色体数は、どうなっているかというと、コウヤマキ属は20本、スギ科、ヒノキ科では22本、
私の研究したマツ科は24本(写真参照)、同じくイヌガヤ属、イチイ属、イチョウ属も24本です。
ナンヨウスギ科は26本とすでに明らかになっております。

クロマツの染色体 2n=24(1967年撮影)

クロマツの染色体 2n=24(1967年撮影)

人間の染色体 2n=46

人間の染色体 2n=46

ではなぜ染色体数がわかっているクロマツの染色体を、
研究対象としてとりあげたかというと、マツ属には沢山の
種があり、その種の違いを染色体の形態的違い(核型)から
明らかにしようというのがねらいでした。
染色体の細部の違いがわかれば、交雑の成功率も向上するであろうというものでした。

したがって、染色体の各長さ、くびれの位置、サテライト(付随体)の有無を調べたのです。

染色体を調べる方法は、種子を発芽させ、伸びた芽の先端をとり、それをプレパラートにのせて酢酸オルセイン
という染色液をたらしてガラス棒で押しつぶし、顕微鏡で覗いて細胞分裂した染色体をさがして、その染色体を
さらに詳しく見ていくという根気のいる仕事でした。夜遅くまで顕微鏡を覗いていた研究室の仕事がなつかしいです。

染色体の形態は、同じ樹種でも変動が見られ、新しい知見も見られたので、先生と共同で大学の研究報告、それに英文誌の染色体学会誌にも投稿しました。それがはじめて世に研究者として名前が出た記念すべき報告でした。

今ではさらに進んでDNAレベルでの解析がおこなわれています。今後植栽地のクロマツの生育差が
著しく見られたら、細胞学的解析、DNAレベルでの解析ができたら面白いだろうと夢見ております。

緑化技術参事の清藤です。

8月3-4日、名取市海岸林再生の会の総会ならびにモニタリング調査で名取に出張しました。
4日はUAゼンセンのボランティア28名が、ツルマメの除草作業を行いました。
腕力のありそうな方2名に協力してもらい、植栽地の穴掘りを実施しました。
天気は曇り、多少小雨もパラつきましたが、今回の調査目的を果たしてきました。

これまですでに植栽した植栽地・約50haに、調査年度別、苗木別、植栽時期別などで
26ヵ所の調査区を設けてあります。今回は広葉樹植栽地2ヵ所、今年度植栽地5ヵ所
計7ヵ所の土壌の物理性を調査しました。生育の土壌基盤はご存知のとおり、約3mの
盛土をした人工基盤。その基盤が、クロマツが正常に育つために必要な土層であるか、
特に粘土分、礫、硬度、透水性を明らかにする必要があります。今回は約60㎝の深さで
ボランティアの方に穴を掘ってもらいました。最終的な調査は今年度中にまとめますが、
今回の調査地では、おおむね生育不良を起こすような大きな問題点は見当たりませんでした。

今後は植栽木クロマツの根の発達状況と土壌硬度をさらに詳しく調べたいと思っております。

調査プロットNo.22の土壌断面

調査プロットNo.22の土壌断面

さて、調査も順調に終わり、まだボランティアさんは作業中でしたが、そっと帰ろうと思った矢先、
吉田部長につかまり、「先生、帰る前にボランティアの皆さんにクロマツの話をしてください!」。
なんの準備もないのでアタフタ……オドオド……。そこで突如思い出したのは、「クロマツの染色体」のこと。
実は私は学生時代に染色体を調べていたのです。クロマツは、私の卒業研究のために用いた材料でした。
研究室は、生態学、生理学、土壌学、育種学等を対象とした造林学教室で、私は何か新しいものが
育種学によって創れる、そのことに夢を託し、林木育種学を専攻しました。
(それについては次のブログで…)

即席のプチ青空教室

即席のプチ青空教室

差し入れ その2

2017年8月8日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
金曜日の差し入れの話の続きの前に、
もう一つご報告しておきたい差し入れの話題です。

これ、きれいな色のおいしい飲み物。
何だと思いますか??

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いつもボランティアに来てくださる地元のMさんが7月末のボランティアの日に
「自分は参加できないけど、皆さんで……」とお手製のしそジュースをお持ちくださいました!

ペットボトルに何本も!
しかも炭酸で割るとおいしいからと、サイダーに氷つき。
さらにみんなで飲めるようにと紙コップも!
「おススメは牛乳割り」と牛乳まで差し入れてくれました。
頑張ってくれるみんなに何かしてあげたいという気持ちが
あたたかくて、うれしくて……。

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CIMG0303あいにく、当日は雨で寒い中の活動となり、冷たいシソジュースをみんなで飲もうという雰囲気ではなく、作業後にスタッフと一部のボランティアさんでいただきました。

スタッフAとYは特にこのジュースを気に入って、ガブガブ飲み、東京でも飲みたいとペットボトルや自分の水筒に入れて持ち帰っていました。
(8月5日の活動日は、みんな同じ場所で昼食をとったので、そのタイミングでみんなでいただきました! 塗装工事のために来てくださっていた業者さんにもおすそ分け)

Mさん、おいしかったです! ありがとうございました。

 

この日は指導者のSさんからも差し入れが。
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秋保のおはぎ、有名なのだそう。
昔からこのおはぎに親しんでいる地元の方たちは、あんこばかり大きくて、最近は中の米がだんだん“ちゃっこくなってきている”と不満げ。それでも買いにいけば大量買いしてしまうようで、この日も7~8パック差し入れてくれ、まだ車にも積んであるとのことでした。あちらこちらに配るのでしょうか。

“ちゃっこい”ご飯でも、たっぷりあんこで大満足!
おいしくいただきました!

 

 

 

 

 

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