JICA「森林生態系を活用した防災・減災」(ECO-DRR)視察研修受け入れ

2017年10月14日( カテゴリー: 海外との連携・発信, 現場レポート )

9月27日、昨年に続き、JICAによる「森林生態系を活用した防災・減災」(ECO-DRR)の
視察研修5ヵ国8名の政府職員を受け入れました。総合コーディネートは日本森林技術協会。
指導役は森林総合研究所の坂本知己さん。

ミャンマー、パプア・ニューギニア、ネパール、ニカラグア、マケドニア。
それぞれの国、この国以外でもJICAは支援をしています。

当方は佐々木統括が指導。とくに「雇用創出」に力点を置いてとのオファー。
通訳補助として、東京本部ボランティアで元フォーリンプレスセンター職員の鈴木昭さん、
東京本部海外事業部所属、フィリピン人のグラゼンさんが助太刀。
2人は2011年からプロジェクトに関わっています。

鈴木昭さんが当日レポートをまとめてくださいました。

この一行がやって来るとプロジェクト現場責任者佐々木廣一統括の表情が生き生きとしてきます。
というのは、視察グループの面々は、いずれも自国政府で植林・森林整備政策を担っているプロで、
OISCAのプロジェクトに非常に高い関心を示し、現場での質問も専門的且つ的確であり、
林業分野で40年以上の豊富な経験を誇る佐々木統括がとても張り合いを感じるからです。

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JICAと森林技術協会の担当者4名に引率された研修参加者達は、始めに育苗場の見学をしました。
2012年3月から開始された抵抗性クロマツの種蒔き、コンテナでの育苗、出荷状況について詳しい説明を受けました。
ついで植栽地に移動し、2014年から植えられたクロマツの苗木の発育ぶりを見て回りました。
一行は、苗木の活着率が4年前の植林開始以来98%を超え、今年の場合には99.8%に達したと聞いた時に
とても信じられないというような反応を示しました。統括は、この数字については別に“はったり”ではなく、
外部の機関が調査した信頼のおける結果であることを強調していました。

育苗場に戻ってさらに質疑応答を続けました。

海岸林のないネパール出身の参加者から
「OISCAのプロジェクト地では、何故クロマツが主として植えられ、広葉樹など他の樹種が植えられていないのか」という疑問が出されました。これに対し佐々木氏は、海岸地帯の過酷な自然条件を指摘、クロマツの生存率が一番高いことを挙げました。また内陸側では一部広葉樹も植栽したことを紹介しました。

もう一人のネパール人参加者からは、
「低コストで効果的に苗木を生産・出荷したり、ほぼ100%に近い活着率を達成したりと非常にすばらしい実績を
挙げている経験を日本の他の地域のグループや団体に対し、或いは海外でも情報を公開し、共有しているか」という質問が出ました。佐々木氏は、「ノウハウや経験を独占し隠す意図は毛頭なく、一般的広報手段のほか林業業界専門誌なども使い情報を広く発信している」と述べました。

さらに、パプアニューギニアの女性参加者からは、
「現場における再生の会メンバーによる作業の割り振りについて男女別にするなど特別の配慮を実施しているのかどうか」
という質問がありました。これに対する回答は、「誰がどの仕事をできるかという点が重要で男性だからこの仕事、また女性だからこの仕事という区別は行っていない。しかしながら女性達に重いものを運ばせるようなことは避けている」との説明がありました。

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OISCAの現場取材の“常連”である宮城テレビが今回の視察についても関心を示し、担当デイレクターが一人で重い機材を背負ってやって来ました。3時間半近くの行程に初めから密着し、一行の一挙一動を熱心に取材していました。マケドニアとニカラグアの参加者達にそれぞれプロジェクト地を訪問した感想について個別にインタービューを行っていました。
取材結果については、10月11日に放映したようです。
残念ながら、宮城県内でしか見られませんが…。

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