広葉樹671本のその後(開葉確認調査)

2018年5月13日( カテゴリー: 現場レポート )

2014年に植栽が始まって以来、協定区域最内陸部全長約1㎞に限り、
クロマツと「混植」せず、1.8m間隔で2列、10種類の広葉樹苗を植え、
補植も2度繰り返し、2016年10月現在で671本を植栽完了しました。

幅約200mの海岸林の最内陸部は「生物多様性配慮ゾーン」と指定され、
津波前のもとの地盤が維持され、そこは協定区域外。植付は行いません。
しかし、津波で裸地化したその場所は、樹木が自然に生育するには厳しい場所
であり、そこに種子が拡散するための母樹となり、防災林としての幅を拡幅
されることを期待しています。また、クロマツ林最内陸部も拡散された埋土種子が
本数調整伐後に発芽し、最高木がクロマツ、その下が広葉樹という複層林となる
ことを期待し、より強固な防災林となるようデザインしました。

5月10日、毎年この時期恒例の「開葉確認」調査を行い、
最終補植から2年後の生育率95%という結果でした。

国有林(山砂)10種 植付470本中 442本生育
市有林(粘土) 6種 植付201本中 196本生育
合計 植付671本中 638本生育

市有林部分。クロマツ同様、植栽後2年は「我慢」の時期でしたが

市有林部分。クロマツ同様、植栽後2年は「我慢」の時期でしたが

国有林部分。防風柵の右側が「生物多様性配慮ゾーン」

国有林部分。防風柵の右側が「生物多様性配慮ゾーン」

2度の補植を含め植付は、過去合計3回。
最初は5月に植えましたが結果は散々。3ヵ月後の生育率25%。
2度の補植は秋に切り替え、諸々工夫し、成績が上がりました。

植付樹種
サクラ類(ヤマ・ウワミズ・オオシマ)230、コナラ202、ケヤキ168、
クリ6、以下は皇居産エノキ50、タブノキ6、スダジイ6、アカガシ3
*皇居産の4種のうちエノキは100%生育。ほか3種は生育20%。

今月末からは、除草と合わせ「施肥」を行います。
1本1本、どこに施肥するかは、木を見て判断しなければなりません。
昨年は80g/本でしたが、今年はその量を増やすと思います。
とくに山砂の国有林部分は成長が悪く、辛うじて生きているというものが
少なくありません。5月31日から、肥料メーカーでもある住友化学&労組が
ボランティアで来てくれるので、彼らに仕事をお願いしようと思っています。

タブノキ。辛うじて新芽だけはあるが今年生きられるか・・・50㎝の穴を掘り、液肥と給水ポリマーを混ぜた良い土をたっぷり入れて最適期に植えたが

タブノキ。辛うじて新芽だけはあるが今年生きられるか・・・50㎝の穴を掘り、液肥と給水ポリマーを混ぜた良い土をたっぷり入れて最適期に植えたが

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