閖上①

2014年3月25日( カテゴリー: 本部発 )
110524~26(吉田撮影) 128 small

名取市北端より南を望む。
2011年5月25日陸上踏査にて

沿岸部は未だ殺伐とした光景。
しかし、一歩一歩前進しているといつも感じます。

名取市海岸林の北端、閖上港の今を見ることができました。
5km南の名取市最南端から見えた光景も、ガレキ処理の水蒸気ではなく、
閖上港復旧にあたる数本の巨大クレーンに代わりました。

海に面した最前線の県有林・市有林などは、
震災直後から「名取市内のガレキ置場」として提供されていましたが、
関係者のご尽力で、数か月も前倒しで処理が見事に完了し、
港湾整備と海岸林盛土造成の準備がすすんでいます。

名取市海岸林南端からも見えるクレーン群。手前は県有林の北端を示す境界杭。

名取市海岸林南端からも見えるクレーン群。手前は県有林の北端を示す境界杭。

 

初めてここに行ったのは2011年4月21日の航空調査。
5月25日には陸上踏査を行いました。
見渡す限りの倒伏したクロマツ、2時46分を指したままの時計、
あらゆるものが散乱していたことを思い出します。

復旧が開始され、一瞬でクロマツは撤去され、サイクルスポーツセンターも解体。
名取市内の全てのガレキが集積され、西松建設JVが24時間稼働して白い蒸気が夜も上がっていました。
一度だけ、ガレキ処理現場を視察する機会をいただきましたが、
瓦礫と海水交じりの砂を分別するという特殊事情に対して、
プロ180人が最先端の機器で処理にあたっていたのが強く印象に残ります。
2011年9月に積み上げられた木質ガレキが、圧縮熱で火災が発生し、海水で消火したためです。

今回は、名取市海岸林最北端の基点も確認できました。
数年後は、ここも我々の現場になります。

「閖上」(ゆりあげ)という地名は、名取側の河口。
砂が寄せ上げられ、船舶が座礁したり、転覆することも多かったそうです。
元々は砂が寄せ上げられるの意味の「よりあげ」と呼ばれ、
転訛して「ゆりあげ」と漢字のない地名で表記されていたとか。
伊達家4代目の殿様がここを訪れ、御寺の門の向うに水が見えたから
門に水=「閖」という字を付けて「ゆりあげと呼ぶように」と決めたとか。

名取市南端より北端を望む。2011年4月21日航空調査にて

名取市南端より北端を望む。
2011年4月21日航空調査にて


 

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