お盆明けの作業の概要

2014年8月27日( カテゴリー: 現場レポート )

海岸林ブログは、記録としての役目も持っており、
文章が長い、専門用語など読みにくい点などをお詫びしたいと存じます。
いつも海岸林女性関係者から、「オタク」と呆れられてます…

空中断根をしているコンテナ たっぷりの水を…。

空中断根をしているコンテナ
たっぷりの水を…。


 
お盆明け、育苗場では数名の再生の会メンバーが除草・散水に明け暮れています。
今は追肥について検討しています。少々丈が足りない点は心配していないのですが、より太い幹に仕立てたいと考えています。
2年目のコンテナ苗は、充実した細根が生えるよう、「籠」の上にコンテナを置いて地面から離す「空中断根」を開始しています。地面から水分を取れないため、散水が欠かせません。
 
再生の会とボランティアの皆さんの協働のおかげで、除草はパーフェクトです。
再生の会メンバーが各自植栽現場に見に行くことも多くなったようです。
さすがに気になって。私にとってはとても嬉しいことです。
目下、東北各県の森林整備課関係者の視察・研修も相次いでいます。
植栽現場は15ha。
部分的、限定的ですが、雑草が1.5m高の草丈になっている場所があります。
これもプロの手を借りず、ボランティアだけで対処できました。
秋の気配を感じるようになり、佐々木統括の指示により、
草刈りの仕方を「つぼ刈り」に変えてみました。
梅雨時、最もクロマツも雑草も生長しようとするときの1回目の草刈り方法と、
9月に入る今と、同じやり方でなくても良いのではないかと。
植栽された木から半径約30cm~50cm以内だけに限って草刈りをするという方法です。
とにかく、植えられた木の最も下の枝(力枝)にまで、しっかり日光を当てるという目的です。
草は草で「高温障害」「飛砂」防止に活用し、人工数を半減(おそらくそれ以上の削減)させようと。
全面刈り(今までもそこまでやっていませんが)と比べて、相当のスピードアップも図れます。
佐々木統括が言う「潔癖造林」とは大違い。
ついつい、机上で考えてしまう私のような未熟者は「無意味な見栄え」に走るものです。
この発想、大いに納得、ただただ感心。場数の違い。
作業の「目的」を再認識しました。
草刈りビフォー

草刈りビフォー


アフター

アフター


 
 
 
 
 
 
8月22日、UAゼンセンのボランティア24名(リピーターも多数)の手で、
草刈りを完了させたかった数ヵ所、約1haは、正味2時間半で終え、
加えて、葛刈り重点ゾーンの半分、約5haも対処できました。
7月中旬から月末までのボランティアさんと葛を刈って以来2度目です。
予定の仕事は完結できました。
林野庁による「静砂垣」の設置工事も始まりました。
詳しくはまた後日にしますが、
11月から来年5月中旬までの「蔵王おろし」に対抗する重要な設備です。
遥か先まで植栽した木が見えるのは、来月中旬まででしょう。
*「静砂垣」については、「海岸林あれこれ」にて、各地で見たものを紹介しています。
ご覧ください。例えばこちら

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