吉田です。ボランティア参加者が提供してくれたり、われわれが撮った写真を見る時間は、仕事上少なくはありません。かろうじてブログで使っていますが、これまで14回続けている名取駅東西通路での簡単な写真展も、多忙にかまけ、今年はまだ予定が立ちません。せっかくの写真がもったいないので、せめてこのブログで。

 名取市閖上出身のイラストレーターico.さんと、「絵本」とその制作を通して地元の皆さんにもっと海岸林の存在を理解いただくためのクラウドファンディングを立ち上げました。こんなに多くの人に育てていただいている幸福度の高い名取の海岸林。そこにいつもある笑顔の訳を、地元の人に知ってもらいたいです。真っ先に取材に来てくださったのはtbcラジオさん。放送日が決まったら、またお知らせします!

クラファンのチラシを手にしてくださっているのは大久保アナウンサー。その右はico.さん。

 吉田です。50,000㎡つまり5ha。例えると東京ドームなどドーム球場と同程度の面積です。5月末からの1ヵ月、まずは怪我無く好スタートを切れました。みなさんのおかげです。ありがとうございます。今日は「葛刈りのその後」を報告します。写真だと伝わりにくいですが、私も1ヵ月で過去最高の24日間、宮城にいましたので、成果はよくわかっています。名取の海岸林は、本当に愛されて育てられています。

 この残党の写真と比較して、以下ご覧ください。

 遠目に見ると、何事もなかったように見事に見えます。ですが現実的には、これから再び、残党は地面から這い上がってきます。いずれの場所も、去年はもっと酷く生えていた場所で、去年も今年も刈っています。私の本音は、これでもだいぶ少なくなったという印象です。

 もっと上手に写真を撮って、その後を続報しますね。

 吉田です。宮城の海沿いが居住禁止となって15年が過ぎました。海岸林の存在自体の知名度は依然として低く、不法投棄は続き、放火騒ぎすら起こる現状です。名取での最強の海岸防災林を目指す作業は延々続いていますが、ボランティアへの地元参加率は少なく、行政も市民も関心が高いとは言えません。地元から愛される海岸林への道は、一番難しい道だと思っています。

 このような現場の実情を知る地元出身で、15年来の支援者でもあるイラストレーターico.さんから、子育て世代や、ボランティア参加はハードルが高いと感じる方々などにも海岸林を知ってもらうために、市民参加と協力を得て「絵本」をつくり、「読み聞かせ会」などを続けようと提案いただきました。早くも県立名取北高校の1年生27人が協力を申し出てくれました。野球部も手伝ってくれるでしょう。

 そのために、まずは「絵本」製作のためのクラファンに、ご協力いただけたら幸いです。

まみっこ(アナグマ)の親子を発見

2026年6月20日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。ずっとキツネの巣穴かな?と思っていた10ヵ所ぐらいの横穴群。2014年植栽地の北東端、盛土と地山の海砂の境にあります。家主はアナグマでした。佐々木統括から、宮城では「まみっこ」って言うんだと教わりました。

 6月9日昼、マルエツ労組の皆さんを見送ったあと、現場を歩いていたとき、親がススキの枯れ葉を引きちぎって巣穴に入れているのを見つけ、夢中で見ていたら子グマが2匹出てきました。本来は夜行性で、基本は山にいるものと思っていましたが・・・。20mぐらい離れた位置で車から写真と動画を撮りました。まったく隠れようとしませんでした。

 アナグマの生態については、おいおい檜垣さんが書いてくれるかと。夜間撮影用のカメラも買いました。今年は夜の生き物も捉えたいと思います。フクロウ、キツネ、カモシカ、コウモリ、ヨタカ・・・いろいろ見つけられるかな。

 吉田です。満を持して実施しました。やはりこういう重要局面で頼りになるのは、震災直後からの盟友の宮城中央森林組合。彼らは、全37万本の植栽に関わり、10年以上の間の下刈を続け、間伐もともにしてきました。文字通り、自分事として仕事してくれます。これからもずっと一緒です。随意契約の強みを活かした仕事を続けてくれると思います。

 5月上旬、現場代理人の佐々木君に被害木の位置を共有した後、早坂班の皆さんは自分たちで6月上旬に新たに枯れたマツを3本見つけて処理し、その後も新たに枯れた1本も快く伐りに行ってくれました。協定区域内の被害木の枝や細い幹はチッパーで破砕し、太い幹は処分場に搬出して破砕処理し、なすべき時になすべきことを完了しました。佐々木君は写真を見せただけで被害木の位置を特定しました。さすがプロ。

 そして6月11日、㈱ケーエスと地元名取の㈱美田園ファームの無人ヘリ2機による薬剤散布(スミパインMC)を、朝4時から8時間かけて、53haに対して実施しました。

 これらの総費用は、すべて全国の皆さんからの寄附金を原資にしております。市町村に充当されている森林環境贈与税すら使わず、あまりの無関心、病害虫駆除までオイスカ任せということに憤りを感じますが、いまは協定区域内のみの自己防衛策をとらざるを得ない現状です。ですが、いつかは地域一丸となって海岸防災林全体を育てていけるよう、あきらめず努力を続けます。

 吉田です。6月10日、中野悦子理事長がマツ材線虫病被害や山火事被害を含むプロジェクト現場を視察し、その足で宮城県支部会員懇談会に出席しました。全国からのご支援で育ててきたマツが危険な状況にある様を見て、言葉を失い、強い憤りを感じた様子で、会員懇談会でも視察内容を報告いたしました。

初!海岸林の活動参加

2026年6月17日( カテゴリー: 現場レポート )

皆さん、はじめまして!!檜垣と申します。
今年の4月に入職しました。(自己紹介ブログ⇒「【はじめまして】新入職員の檜垣です」)

6月10日~13日に宮城県名取市海岸林に初めて訪れました。
ボランティア受け入れも、クズ刈りもすべてが初めましてでした。
事前の予習が大切だということを教えていただいたので、前日まで海岸林や名取市、東日本大震災の勉強をしていきました。
私は2011年は小学校二年生で絵具を水道で洗っているときに、地震が起きたのを今でも覚えています。

やはり、現地に行ってみないとわからないこともたくさんでした。

まず、海岸林の広さ!地図を見てもちんぷんかんぷん。どこにクズがあるのか、フジがあるのか、ボランティアの人にやってもらいたいのはこことここだ。など、吉田さんと浅野さんは不思議な暗号のような言葉で話し合っていました。
私は必死に二人の顔を交互に見ながらついていこうと思いましたが、ここかなと思ったら全然違うところだったということが多すぎてもう諦めてしまいました。
今は地図を入手したので、地図をインプットしています。次行くときには話に付いていけるようになっているといいなと思います。

次に道!空港までの道も、ホテルまでの道も海岸林の複数ある入り口までの道も覚えなくてはならない!!と思いました。最終日、吉田さんに「公園からあそこの入り口まで行けるでしょ?」と急に言われ、手が空いていて車を移動できるのは私だけだったので「はい、行けます」とすごく不安な顔で言いました。
昨日のあやふやな記憶を頼り、迷いながら行こう。と心に決めていたところ、救世主!森さんと伊藤さんがいらっしゃったおかげで森さんの車ににただ付いて行くだけで、着きました。
森さんと伊藤さんがいらっしゃらなかったら、私は今も路頭に迷っているかもしれませんでした。
ありがとうございます!!森さん!伊藤さん!

次はボランティアの受入れながら作業をすることです。二日間受入れを行いましたが、ずっとあわあわしていました。はじめまして、醤油さしくん。はじめまして、クズくん。すべてが初めてでした。
でも作業をしてみて、普段は感じることのできない現場特有の経験をさせていただいて、海岸林の大切さやボランティアの方々の大切さを身をもって実感することができました。

吉田さん、浅野さんのもとで多くのことを学んでいます。
これから海岸林に関わることが多くなると思います。精一杯頑張りますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

最後に事務所でお昼寝をしているお二人を♡(この日は朝三時にホテルを出てヘリ散布の立ち合いをしていたので眠かったようです)

お久しぶりです。浅野です。

5月30日、今年最初のボランティアの日行いました!
5月の名取で30℃予報…ということを書こう書こうと思いながら、なんと6月が半分過ぎてました…。
ということで、始まってから3週間経ちましたが、毎週全国からボランティアが来てくれています。
(7週連続名取となると、もはや名取在住では?)

個人でのご参加だけでなく、企業・労働組合の皆さんもたくさん来てくださっています。
もちろん作業はクズ刈り。なんでクズを刈らないといけないのか…と思う方もいらっしゃるかもしれません。

私たちが全国の皆さんと育てているクロマツ。栄養がなくても育ちますし、乾燥にも強いです。
ですが、お日様の光がないと枯れてしまいます。
クズは上に上にと伸び、大きな葉でマツをすっぽりと覆い光を遮ってしまい、マツをすっかり枯らしてしまうので、何が何でも退治しなければならないのです!

ちなみにこのクズ、条件がそろうと1日に1mも伸びるとも…。
本格的な夏に入る前にクズ刈りがどれだけできているか、がクロマツたちの成長に大きくかかわってきます。
これから来るボランティアの皆さん、私たちも頑張るので一緒に頑張りましょう!
でも、皆さんの体調が1番大切なので無理はしなくて大丈夫です!!

ということで、今日も元気に名取行ってきまーす!!

 吉田です。5月末からの葛刈り、トップシーズン真っ只中です。すでにボランティアが350人以上。6月13日(土)には最重点ゾーン約5haを終えました。文字通り、快進撃です。5月末以降来てくださったのは、公募ボランティア(個人参加、IBEXエアライン、仙台トヨペット、第一三共、地球のために、日本緑化センター)、カネボウ労連、ANA労連、マルエツ労組、全積水労連、化学総連、京セラ労組などの皆さん。

 6月13日(土)には、ウズベキスタンでオイスカが実施する「アラル海沙漠化防止プロジェクト」に関わった2025年度インターンの柚原さん(東北大農学部4年)が、名取の海岸林でテレビ朝日「ヒルナンデス」の取材を受けました。(放送日は今秋になる見込み)

 6月中旬までに完全に終えねばならない松枯れ対策も、協定区域内に関してはオイスカ負担で無事完了しました。1本残らずチッパーで破砕処理し、無人ヘリで薬剤予防散布しました。これで安心して葛刈りに専念できます。

 そして、地元行政・市民に海岸林への理解を深めてもらい、地元から愛される海岸林となるために、イラストレーターico.さんが提案してくださった「絵本」製作のクラウドファンディング今日から始まりました。市民参加で製作しつつ、その絵本の読み聞かせ会などの地元展開を計画しています。何事もまず我々自身で出来る努力を精一杯続けるつもりです。6月2日にはico.さんと名取北高校1年生に授業したり、10日にはオイスカ宮城県支部会員懇談会で一緒にプレゼンしたり。

 12日間の出張を終え、スカッとしました。東京の自宅に一瞬帰り、オイスカ理事の榎原美樹さん(元NHK国際部エクゼクティブプロヂューサー)とともに香川県綾川町のオイスカ四国研修センターに来ていますが、木曜日には名取に戻ります。今日は大雑把に近況報告まで。諸々、詳しく続報します。

皆様こんにちは。
オイスカ中部日本研修センタースタッフのガディです。

6月4日から11日まで先輩研修生(2年目の研修生。中部センターは2年の研修コースです)が東京と名取で研修をする事になりました。引率スタッフは私と筑田副所長です。
名取の研修は5日から始まりました。最初は津波に影響を受け、震災遺構となっている小学校を見学しました。当時の事を頭でイメージして、怖くなりましたが、備えることの大切さもよく分かりました。

6日には、オイスカ海岸林再生プロジェクトのボランティア活動に参加しました。たくさんの参加者の皆さんと一緒に、くずを根元から切って、そこに除草剤をかける作業をしました。
翌朝、名取市の閖上朝市場を見学しながら、地元で採れた野菜などで作ったものを朝ごはんにいただきました。

東京に帰る前、吉田部長が海岸林やその後ろにある畑などを案内しながら、研修生たちに黒松の歴史、海岸林に植えるのに黒松を選んだ理由、そして海岸林の役割など説明してくれました。

参加した研修生の感想を共有します。

‘‘名取への訪問は、私にとって大きな期待と喜びに満ちた経験でした。名取を訪れることをとても楽しみにしていました。最初に訪れたのは、津波によって被害を受けた学校でした。学校の各場所を見学しながら、当時子どもたちや先生方が経験した苦しみや恐怖がどれほど大きなものだったのかを感じることができました。この訪問は、とても感情を揺さぶられると同時に、深く考えさせられる経験となりました。
「海岸林再生プロジェクト」では、吉田先生と浅野先生が、プロジェクトのことや現地で行う活動について、分かりやすく丁寧な日本語で説明してくださり、とても理解しやすかったです。また、黒松について学ぶ機会を得られたことも、私にとって新しい経験でした。私が最も感銘を受け、また大きな刺激を受けたのは、そこで活動しているスタッフ、ボランティアの方々の熱意と協力の精神でした。皆さんが同じ目標に向かって献身的に活動している姿がとても印象的でした。彼らと交流し、同じ目的のために共に活動できた経験は、私にとって一生忘れることのできない、とても貴重な経験となりました”(シャム/インド)

‘‘私たちに東京と名取の研修をチャンス与えてくれて、本当にありがとうございます。私は黒松の役割がとても大切という事を初めて知りました。黒松があるおかげで海からの強い風がブロックされ、そこで農業をする事ができます。とても大切は役割だと思います。一緒に作業をしたボランティアの方々からオイスカの事や研修の事など、たくさん質問を受けました。前より上手に日本語で説明ができるようになった気がして、嬉しかったです。少し自信がつきました。くずを切る作業も初めてですがよく出来たと思います。来年くずが出ないといいなぁと思います!”(ジョヴァナ/フィリピン)

今回の研修ができたのはたくさんの方々の支援のおかげです。案内する方、予定を調整する本部のスタッフなど、自分たちの力だけではできないと思います。皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。

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